休眠預金の活用による民間公益活動促進のための助成を行うJANPIA 実行団体(民間公益活動を行う団体)累計数が1,000団体に到達
2023年7月をもちまして、JANPIAにより選定された資金分配団体からの助成を受けて民間公益活動を行う団体(実行団体)の累計数が1,000に到達いたしました。
これまでの実行団体とその事業内容、助成を受けてのコメントの一部をご紹介いたします。
○全国再非行防止ネットワーク協議会(愛知県名古屋市、代表 高坂朝人)
事業内容
罪を犯した少年が生き直しできる社会的居場所の選択肢を増やすため、県域を越えた支援の枠組みづくりと、その受け皿となる自立準備ホームの全国的ネットワークを構築する。連携の核となる協議会を設立し、団体間の共有を図る勉強会やシンポジウムを通して、支援の質の向上と強化も行う。助成を受けてのコメント
・全国での体制整備は、全国に拡散している事業所との連絡調整、意思疎通、活動展開に関して、当助成⾦においてコロナ禍に対応する関連機器等の整備やハイブリットによる勉強会の開催も試⾏することができました。3年目に全国組織(日本自立準備ホーム協議会)が始動できたことは、今後の事業展開に向け、⼤きな弾みとなっており、ご指導ご⽀援に感謝いたします。
・罪を犯した人に対する制度やシステムは、まだまだ他の社会課題と比べると少なく、民間団体が取り組もうと思っても資金を得られる仕組みがほとんどない状況です。今回の休眠預金を活用した助成を受けることができて助かっていますし、本当に必要だと思う活動を継続できることに大きな希望を感じています。webサイト:https://nichijyunkyo.com/(日本自立準備ホーム協議会)
活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/566
資金分配団体:更生保護法人 日本更生保護協会〈2019年通常枠〉
○保見団地プロジェクト(愛知県豊田市、構成団体:県営保見自治区・ NPOトルシーダ・中京大学・外国人との共生を考える会・愛知県県営住宅自治会連絡協議会)
事業内容
古くからの住民の減少と高齢化が進む一方、ブラジルやペルー等の人々の入居率が高まっている保見団地において、言葉や文化・習慣の違いから生じるさまざまな問題を解決し、保見団地を“多文化多様性が輝く場”にすることを目指す。アートによる交流、子育て支援、高齢者支援の他、生活や自治活動に関わる情報を住民に届ける多言語情報発信等、多角的な活動を行う。助成を受けてのコメント
休眠預金を活用して市民活動への助成を行う「NPOによる協働・連携構築事業」の公募を知り、公募要領の「チームを組んで申請すること」がきっかけとなり、現在の5団体(県営保見自治区・ NPOトルシーダ・中京大学・外国人との共生を考える会・愛知県県営住宅自治会連絡協議会)での「保見団地プロジェクト」が発足しました。保見団地プロジェクトが実践される中で、様々な活動との出会いを経て、保見団地をより豊かな場所にしていこうという機運が高まっています。活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/1194
資金分配団体:一般財団法人 中部圏地域創造ファンド〈2019年通常枠〉
○一般社団法人 Teco(福島県いわき市、代表理事 小沼満貴)
事業内容
福島県いわき市において、河川の氾濫により被害を受けた在宅避難者や復興公営住宅の入居者への個別ケアや、被災者の孤立防止に向けたコミュニティスペースの運営等を行う。助成を受けてのコメント
水害によって目の前に困っている方々がいる状態で、Tecoとして早く活動を始められたのは、今回の助成がとても充実していたからです。長期にわたって活動に集中できたため関われた方や携われたことがたくさんありました。活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/519
資金分配団体:一般社団法人 RCF〈2019年度通常枠〉
○特定非営利活動法人グッド・エイジング・エールズ(東京都渋谷区、代表 松中権)
事業内容
オンライン・オフラインでのLGBT中⾼齢者⽀援を行う。
住まい・居場所喪失及び失業等の⽣活困難向け相談窓⼝の開設、2020年10⽉に都内開設のLGBT総合的⽀援センター『プライドハウス東京レガシー』でのヒアリング調査に関連する業務やコミュニティカフェの運営等を行う。助成を受けてのコメント
緊急助成をしていただき感謝しています。センターを⽴ち上げ時から体制を整備するにあたり毎⽉の進捗報告の際などには、アドバイスや励ましをしていただくなど伴⾛型の⽀援を、⼼強く感じました。会計事務についても丁寧にご指導いただいたことは、事務執⾏の⼒をつける事にもなりました。webサイト:https://goodagingyells.net/
活用事業サイトの記事:https://kyuminyokin.info/articles/473
資金分配団体:READYFOR株式会社〈2020年度新型コロナウィルス対応緊急支援助成〉
○認定特定非営利活動法人キッズドア(東京都中央区、理事長 渡辺由美子)
事業内容
コロナで影響を受けた保護者に向けて、IT系プログラム受講等の就労支援を行う。助成を受けてのコメント
コロナ緊急⽀援にて今回ご⽀援いただき、「オンライン無料就労⽀援」という先進的な取り組みを実施することができました。おかげさまで厚⽣労働省の助成⾦へと繋げることができ、現在では約250⼈の困窮家庭の親向けに⽀援活動を⾏うことができています。また、当就労⽀援だけではなく他にも「困窮する⾮正規ひとり親等の就労⽀援のあり⽅についての勉強会」など、様々な取り組みをすることができております。今後の制度化に向けた国への働きかけができているのは、本助成⾦があったからです。深く感謝しております。webサイト:https://kidsdoor.net/
資金分配団体:公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン〈2020年度新型コロナウィルス対応緊急支援助成〉
その他の資金分配団体・実行団体はこちらからご確認頂けます。
https://kyuminyokin.info/players
▼データでみる休眠預金活用事業(全体像)
休眠預金等活用制度の仕組みについてはこちらでご説明しています。
https://www.janpia.or.jp/kyumin/
休眠預金等活用事業の現況<データ集>はこちらからご覧頂けます。
https://www.janpia.or.jp/about/information/pdf/plan/2022_plan_02.pdf?fbclid=IwAR3mO1ReLs-l3eidESaZjvQXmwngj_ifOhu06fuC90xOYakC3Jb0pzTtjkE
今後ともJANPIAでは、制度の狭間にある社会課題に取り組む民間公益活動の促進及び支援の担い手の育成のため尽力して参ります。
以上
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