壱岐の海から、海業ひろげるプロジェクト始動
〜地域課題解決アライアンスYORIMIRAIと「海を守る行動」を収益・雇用・教育につなげる統合モデルを壱岐から全国へ〜
IKI PARK MANAGEMENT株式会社(長崎県壱岐市、代表取締役 高田 佳岳、以下IKI PARKS)、一般社団法人リーフボールジャパン(代表理事 田山 久倫)は、KDDI株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 CEO:松田 浩路、以下KDDI)、および3社が参画・運営に関わる地域課題解決アライアンス「YORIMIRAI(ヨリミライ)」において共同プロジェクト「壱岐の海から、海業ひろげるプロジェクト」を開始することを発表します。
壱岐市は本プロジェクトを支援するため、YORIMIRAIの参画・運営企業の1社であるKDDIとエンゲージメントパートナー協定を締結し、本事業を全面的にサポートします。
本プロジェクトは、壱岐の漁業・海洋環境が直面する「担い手の高齢化・漁獲量減少・海の砂漠化(磯焼け)」という構造的課題に対し、海業(うみぎょう)体験、海の可視化・管理、ブルーカーボン・環境価値化を三位一体で推進することにより、「海を守る行動が、収益・雇用・教育に直結する持続可能な事業モデル」を壱岐から構築し、日本全国の他地域へ横展開することを目指します。
■ 背景と課題認識
壱岐市の水産業は、海水温上昇や磯焼けによる沿岸生態系の悪化、担い手の減少・高齢化により、持続困難な局面を迎えています。漁業者は海を守ろうとするほど経済的負担が増す「負の連鎖」に陥っており、環境保全・資源管理・生計という三つの要素が分断されていることが真因です。
壱岐市はこの現状を重く受け止め、長崎県に対して海業振興に関する要望書を提出するなど、行政として積極的に海業推進に取り組んでいます。本プロジェクトはこうした市の方針と完全に合致するものであり、産学官が連携して解決策を実装する機会と捉えています。
■ プロジェクト概要
(1)プロジェクト名
壱岐の海から、海業ひろげるプロジェクト
Iki Blue Circular Economy Project
(2)キャッチコピー
「海を守る行動が、壱岐の未来をつくる。」
(3)実施主体・役割

|
組織名 |
役割 |
主な貢献 |
|---|---|---|
|
IKI PARK MANAGEMENT株式会社 |
リージョナルパートナー(プロジェクト組成) |
壱岐イルカパーク&リゾート運営を通じた地域ネットワーク・海業体験プログラム・地域課題のキュレーション |
|
一般社団法人リーフボールジャパン |
リージョナルパートナー(課題解決主体) |
藻場・沿岸環境の再生技術・環境データの収集・ブルーカーボン等環境価値化の専門知見 |
|
壱岐市 |
エンゲージメントパートナー |
行政としての全面支援・補助金獲得支援・海業振興施策との連携・地域との信頼基盤提供 |
|
国際ファッション専門職 大学 |
アライアンスパートナー |
海業のプロモーション・PR・商品開発企画 |
|
KDDI株式会社 |
アライアンスパートナー |
YORIMIRAIアライアンス運営・企業マッチング・通信/IoT技術(Starlink Direct、LTE-M等)・ドローン管理・プロジェクト伴走支援 |
(4)事業の三本柱

|
事業種類 |
目的 |
主な活動内容 |
|---|---|---|
|
① 海業事業 |
原資獲得 |
海を守ることを前提に成立する体験・研修プログラムの開発・販売。漁師、島内外の子ども・親、企業向け体験の造成。壱岐産水産物の付加価値向上と域外市場へのストーリー訴求。 |
|
② 海の管理・運用事業 |
構造を支える |
ドローン・センサー・AIを活用した漁場・藻場・沿岸環境の定点観測。環境データの蓄積・可視化による海の状態変化の継続的把握と管理・保全・再生。 |
|
③ 環境価値化事業 |
価値創造 |
CO₂吸収量等のブルーカーボン環境価値の算出・記録。Jブルークレジット制度等を活用した将来的な環境価値販売。企業・自治体との連携による脱炭素施策への統合。 |
■ 今後のロードマップ
・ 1年目(2025年度):体験プログラムの造成・定点観測実証、体制構築
・ 2年目(2026年度):収益化・企業連携本格稼働、海洋環境データ蓄積
・ 3年目(2027年度):横展開可能な統合モデルの確立・他地域への展開開始
KGI(重要目標指標):海業売上・担い手数
KPI(重要成果指標):体験参加人数・藻場面積・環境データ蓄積量
■ YORIMIRAIについて
YORIMIRAIは、2025年8月29日に発足した地域課題を持続可能なスキームで解決することに取り組むアライアンスです。
インフラ、メーカーメディアなど多様な業界から複数の企業や、地域で活躍する企業・団体が参画し、各社のアセットや知見を組み合わせることで、新たな価値を創出し、持続可能な地域社会の実現を支援しています。・HP: https://yorimirai.com/
■ 各社コメント
IKI PARK MANAGEMENT株式会社(リージョナルパートナー)
「壱岐イルカパーク&リゾートは、壱岐の海と生きる施設です。イルカの育域でもある沿岸環境を守ることは、私たちの事業基盤を守ることに直結します。海を守る行動が経済的なリターンとなる仕組みを一緒に作り上げたい。」(代表取締役 高田 佳岳)
一般社団法人リーフボールジャパン(リージョナルパートナー)
「藻場の再生は長年のテーマですが、単独では収益化・継続が難しい現実があります。本プロジェクトを通じて、環境保全を事業として成立させる先進モデルを壱岐で実現したいと考えています。」(代表理事 田山 久倫)
壱岐市(エンゲージメントパートナー)
「壱岐市は海業振興を重要施策の一つと位置付け、長崎県への要望活動も行ってきました。産業界・技術企業・専門機関と連携するこのプロジェクトは、壱岐の水産業と海洋環境の両立に向けた大きな一歩と期待しています。」(壱岐市長)
国際ファッション専門職大学(アライアンスパートナー)
「本学は、産官学連携の学びの中で、ファッション・ビジネスから生まれるアイデアを提案し、様々な社会課題の解決にチャレンジしてきました。環境や担い手不足などの課題構造は一見ファッションとは無関係に思えますが、ファッションを体系的に学ぶ本学生ならではの斬新なアイデアを提案できるのではないかと期待しております。」
KDDI株式会社(アライアンスパートナー)
KDDIは、本プロジェクトにおいて、当社が有する通信・IoT技術を活かしながら、地域課題を起点とした取り組みが多様なパートナーと共に進むよう、YORIMIRAIの枠組みを通じて支援していきます。海の管理や環境価値の創出などを通じ、壱岐での実践が持続可能な地域モデルとして全国へ広がることを目指します。
■ 壱岐イルカパーク&リゾートについて
1995年、長崎県壱岐市が市営でイルカの保護を目的に創業。創業以来、市営にて運営し、至近距離でイルカとふれあえる施設として、年間約2万人程の島内外来場者が訪れてきました。2018年、壱岐市と内閣府の国境離島アドバイザーである高田佳岳が共同出資し「IKI PARK MANAGEMENT株式会社」を設立。2019年4月にリニューアルオープン。2020年には、アメリカ・フロリダ州のドルフィンリサーチセンター(DRC)と飼育技術提携を締結し、信頼関係を基礎としたヒトとイルカの共生モデルを日本に普及させています。
■ IKI PARK MANAGEMENT株式会社について
長崎県壱岐市と内閣府の国境離島アドバイザーである高田佳岳が共同出資し、2018年11月に設立。壱岐市内の公営遊休施設をファシリティマネジメントにより有効活用し、官民連携で潜在的な資源を磨き上げ、観光交流人口の拡大と観光消費の拡大により島の経済浮揚を牽引することを目的とする。バーベキュー、マリンアクティビティ事業、キャンプサービスなど島の自然を活かしたアウトドア・レジャーを軸に事業を展開している。
・ 代表取締役:高田 佳岳
・ 所在地(主たる事業所):〒811-5512 長崎県壱岐市勝本町東触2668-3
■ 一般社団法人リーフボールジャパンについて
2021年9月、代表の田山久倫が故郷である壱岐市へUターンしたことを機に設立。沿岸生態系の再生・保全を専門とする法人として、世界75か国以上で導入実績のある人工礁「リーフボール」を核に、国内外で藻場やサンゴ礁の再生プロジェクトをを推進している。「森と海の繋がり」を重視し、環境保全と地域経済を循環させる「生物共生型沿岸インフラ(ブルーインフラ)」のモデル創出に注力。また、次世代の海の守り人を育成する海洋教育にも精力的に取り組んでいる。
・ 代表理事:田山 久倫
・ 所在地:〒811-5315 長崎県壱岐市芦辺町諸吉二亦触 1892-1
・ HP:https://reefball.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
