京都市京セラ美術館 2021年度展覧会情報を公開 開館1周年記念展「上村松園」やコロナで延期となっていた「THE ドラえもん展 KYOTO 2021」を開催!
“京都らしい美術館体験”を。ウィズコロナ生活を生きるみなさまへ向け、文化の営みや美の世界で心の休息や明日への活力が得られる場所へ
京都市京セラ美術館(京都市左京区)は、2020年9月30日(水)に、2021年度の展覧会情報を公開いたしました。2021年度は、開館1周年記念展「上村松園」や、新型コロナウイルスの影響により2020年から延期となった「THE ドラえもん展 KYOTO 2021」など、近代から現代まで、多様なジャンルの展覧会で京都らしい美術館体験を提供してまいります。
https://kyotocity-kyocera.museum/news/cat_press/2020/09/0929_2021
https://kyotocity-kyocera.museum/news/cat_press/2020/09/0929_2021
上村松園《人生の花》1899年 当館蔵
村上 隆《あんなこといいな 出来たらいいな》(部分)
©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. AllRights Reserved. © Fujiko-Pro
京都市京セラ美術館は2020年5月に約3年にわたる休館を経てリニューアルオープンし、来年2年目を迎えます。開館1周年記念展として、本館では、京都が誇る日本画家「上村松園」の個展を2021年7月より開催いたします。新館・東山キューブでは、京都の建築物をモダンの側面から再考する「モダン建築の京都」を2021年9月より開催し、展示室内の展示だけでなく街歩きも含めた企画へと広がりのある展開を試みます。
また、新型コロナウイルスの影響により延期となっていた「THE ドラえもん展 KYOTO 2021」が2021年7月より東山キューブにて開催することが決定いたしました。アニメ文化を幅広く発信してきた京都として、日本を代表するキャラクター「ドラえもん」と日本の現代アートを取り上げます。
昨年より大変好評を博しているコレクションルームは、2021年度も四季にあわせて展示替えを行い、約3700点から趣向を凝らして選りすぐった名品をご覧いただけます。
ウィズ・コロナの生活を強いられる現代だからこそ、ストレスを抱えがちな日常をしばらく忘れて、人間らしい生き方に不可欠な文化の営みや美の世界に触れ、心の休息や明日への活力が得られる場所となる「京都市京セラ美術館」を目指して参ります。
<京都市京セラ美術館>
2021年度展覧会情報 https://kyotocity-kyocera.museum/news/cat_press/2020/09/0929_2021
現在開催中の展覧会情報 https://kyotocity-kyocera.museum/exhibition
- 京都市京セラ美術館 開館1周年記念展「上村松園」
上村松園《人生の花》 1899年 当館蔵
当館の所蔵する上村松園コレクションは、初期の代表作である《人生の花》(1899年)から絶筆となった《初夏の夕》(1949年)ほか、総計10点を数えます。近代の京都画壇の日本画コレクションを誇る美術館としても、上村松園はとくに重要な作家に位置づけられます。
上村松園の個展としては、当館の80年を超える歴史において、半世紀ほど前の1974年に「生誕100年記念 上村松園」展を開催しています。二度目となる今回の展覧会では、全国の美術館をはじめ個人所蔵家の方々の協力を得て、前回の出品作品を踏まえて、最初期から絶筆に到るまでの代表的な約100点の作品を集めて、近代の京都画壇が生んだ不世出の女性画家である上村松園の芸術の全貌を紹介致します。
開催期間:2021年7月17日(土)~9月12日(日)
前期 7月17日(土)~8月15日(日)
後期 8月17日(火)~9月12日(日)
開催場所:本館
主催:京都市ほか
上村松園(うえむら しょうえん) 1875年-1949年
京都市に生まれる。本名津禰(つね)。京都府画学校、鈴木松年に学んだ後、師の了解を得て幸野楳嶺に入門。
楳嶺没後は同門の竹内栖鳳に師事する。第3回内国勧業博覧会で一等褒状を得るなど早くから頭角を現し、文展開設以降、官設展で活躍した。絵画の伝統を踏まえた上に、女性画家の独自の視点で追求する女性像に孤高の境地を打ち立てた。1948年、女性で初めて文化勲章を受章した。
- THE ドラえもん展 KYOTO 2021
現代アートの最前線で活躍する28組のアーティストによるドラえもんをテーマとした展覧会です。
連載開始から50年以上を経てもなお色褪せず、日本を代表するキャラクターとして世界中のこどもたちに愛されるドラえもん。ドラえもん世代のさまざまなアーティストがドラえもんの世界観を現代アートとして立ち上げます。京都での開催にあたり、出展作品をあしらったグッズや京都会場限定のグッズが登場します。
2021年の夏、現代アーティストの手で本展のために生み出された「ドラえもん」との出会いをお楽しみください。
©2017 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. AllRights Reserved. © Fujiko-Pro
開催期間:2021年7月10日(土)~9月5日(日)
開催場所:新館 東山キューブ
佐藤雅晴《かくれんぼ》©Masaharu Sato ©Fujiko-Pro
主催:京都市ほか
特別協力:藤子プロ
企画:THEドラえもん展 TOKYO 2017 実行委員会(テレビ朝日、朝日新聞社、ADK EM、小学館、シンエイ動画、小学館集英社プロダクション、乃村工藝社)
- 京都市京セラ美術館 開館1周年記念展「モダン建築の京都」
京都市京セラ美術館(外観) 撮影:来田猛
京都市京セラ美術館(内観) 撮影:来田猛
本展は、京都のモダン建築を代表する京都市京セラ美術館を会場に、神社仏閣庭園だけではない京都のもうひとつの魅力を掘り起こす当館初の大規模建築展です。京都に現存するモダン建築を貴重なオリジナル図面、模型、映像、写真など豊富な資料で多角的かつ総合的に紹介し、建築探訪や街歩き企画と連動します。展示の鑑賞とともに、実物の建築空間をより豊かに体験・体感できる貴重な機会となることでしょう。
開催期間:2021年9月25日(土)~2021年12月26日(日)
開催場所:新館 東山キューブ
主催:京都市ほか
「モダン建築の京都」展を読み解く3つの視点
なぜ今モダン建築なのか?
現代建築の合理化/均質化により個性を失いつつある街並みや建築が次々と生産される現代。歴史的建造物の保存活用は、独自性ある都市や建築の未来を構築する鍵となっています。とくに京都に息づくモダン建築は、古建築と現代建築を架橋する実験的な精神をいまに伝えています。
50年
国の登録有形文化財制度では、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものが登録され保護されます。本展では、その50年を目処に明治時代から1970年代初頭までに竣工した現存する京都の建築を「モダン建築の京都100」として選出し、そのうち40程度のプロジェクトを展示します。
生きた建築博物館・京都
建築を建築史や建築家の視点からだけではなく、関係人脈、時代背景、現代的価値などを紡いだ物語として紹介。「展示から学べる知識」×「建築探訪での実体験」の連動により、生きた建築博物館・京都だからこそ体験・体感できる新しい展覧会のかたちを提案します。
- 京都市京セラ美術館 開館1周年記念展 コレクションとの対話:6つの部屋(仮称)
大礼記念京都美術館の設立と開館以後の活動に尽くした詩人の竹内勝太郎、京都市美術館学芸員として勤務した後、美術に関わる著作を多く残した小説家の加藤一雄ほか、現代アーティスト、建築家など、京都と当館にゆかりの深い人たちの視線がコレクションに新たな光を投げかけます。
開催期間:2021年10月9日(土)~12月5日(日)
主催:京都市ほか
- 京都市京セラ美術館 開館1周年記念展 森村泰昌 (仮称)
撮影:福永一夫
開催期間:2022年3月~2022年6月
開催場所:新館 東山キューブ
主催:京都市ほか
- コレクションルーム
この貴重なコレクションを年間通していつでも鑑賞いただけるコレクションルームでは、京都の四季に合わせた年4回の展示替えによって、季節感に溢れた作品を中心に京都の美術を紹介します。
観覧料 一般 京都市内在住の方:520円 ※1/京都市外在住の方:730円
小中高生等 京都市内在住の方:無料 ※2/京都市外在住の方:300円
小学生未満:無料
※1 京都市在住の70歳以上の方(敬老乗車証等の提示で確認)、障害者手帳等を提示の方およびその介護者1名は無料です。
京都市キャンパス文化パートナーズ制度に登録している京都の大学に通学する学生の観覧料は100円です。
※2 京都市内に通学する小中高生、専門学校生を含む
■春期
菊池契月《散策》1934年 当館蔵
当館の南側を流れる疏水の桜並木が咲き乱れ、新緑が眩しい季節には、端正な人物画を多く手がけた京都画壇の巨匠 菊池契月や、陶芸団体「赤土」を創立し、芸術活動としての陶芸制作を先駆的に模索した京焼の名工 楠部彌弌の華麗典雅な名作などを中心に、春を感じさせる品々をご覧いただきます。
■夏期
北野恒富《いとさんこいさん》1936年 当館蔵
東山の緑が日に日に濃さを増し、抜けるような青さの空と白い雲、朱赤の大鳥居のコントラストが美しい夏にあわせては、暑い夏の夕に庭先に置かれた床几で語り合う姉妹を描いた北野恒富の《いとさんこいさん》や、昭和の官展を牽引した洋画家中村研一による《瀬戸内海》など、昭和初期の人々の暮らしが垣間見えるような瑞々しい作品を多数紹介します。
■秋期
奥村霞城《鹿の図漆パネル》1937年 当館蔵
京都の市中を囲む三方の山並みが色とりどりに染まる秋には、日本屈指の近代洋画家で、京都高等工芸学校や聖護院洋画研究所(後の関西美術院)で教育者としても京都の芸術シーンに多大な影響を与えた浅井忠の名作を中心に、動植物をモチーフに海外のデザイン様式を取り入れ、斬新な作風を示した京都の名漆芸家 奥村霞城などをご紹介し、作品に織り込まれた豊かな時間をご覧いただきます。
■冬期
北沢映月《明裳》1940年 当館蔵
賑やかな秋が過ぎ、静寂がやってくる冬の京都にあわせては、上村松園に学んだ女流画家 北沢映月による《明裳》の、火のしで美しい着物の手入れを行いながら春を待つ少女の姿を。また、つづれ織り作家の中村鵬生《手織錦 冬牡丹壁掛》では、寒さ除けとしてこも巻きされた植物のユーモラスな様子など、真冬から早春にかけての人々の暮らしや自然の営みを中心にご覧いただけます。
- 所蔵品をモチーフにした「生菓子」を販売
撮影:前谷開
2020年春のコレクションルームにあわせた「京菓子司 金谷正廣」のコラボ和菓子。
丹羽阿樹子《遠矢》をモチーフに。
【お断り】
・2021年度の展覧会は、京都市の予算が成立することを前提としています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大状況等の社会情勢によっては、会期等が変更になる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
・今般お知らせした展覧会以外の催しを含めた、2021年度の年間スケジュール一覧は後日、発表いたします。
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