エーザイとベネッセパレット、認知機能低下および認知症のリスク低減に向け公衆栄養向上をめざして連携を開始

国立長寿医療研究センター監修のもとエーザイが提供する認知機能に関する学術知見を活用した、宅配食/ミールキット開発の手引きをもとにベネッセパレットが新たなサービスを開始

エーザイ株式会社

 エーザイ株式会社hheceo事業戦略部(東京都、以下 エーザイ)と株式会社ベネッセパレット(本社:東京都、以下 ベネッセパレット)は、このたび、認知機能低下および認知症のリスク低減に向けて、公衆栄養の向上をめざした連携を開始したことをお知らせします。

 健康的な食事は成長や発達、疾患予防など、生涯を通して極めて重要な役割を果たし、近年では、認知症やMCI(軽度認知障害)の予防にも有効である可能性が報告されています。認知機能低下の早期発見と早期対応の重要性に関する理解が高まる中で、適切な食事は認知症リスク低減の重要な選択肢の一つと考えられています。

 エーザイは、国立研究開発法人国立長寿医療研究センター(以下、国立長寿医療研究センター)による監修のもと、8,269件の国内外の認知機能低下リスクを低減する栄養素や食事に関する研究をレビューし、どのような食事が認知機能低下リスクを低減する可能性があるのかについてガイダンスを作成するとともに、認知機能の維持・向上に関連するエビデンスを客観的に評価し、根拠が明確と考えられる内容を、「認知機能低下の原因となる低栄養およびフレイルの防止」「認知機能低下リスクを低減する栄養素」「認知機能低下リスクを低減する栄養バランス」の観点から宅配食/ミールキットメニューの開発に向けた手引きとして作成しました。本ガイダンスおよび手引きは、これらを活用し認知症の啓発活動にご協力いただくことに合意いただいた食品関連企業に対して、ご希望に応じてエーザイが提供するものです。

 ベネッセパレットは、これらの合意に基づき提供を受けた本ガイダンスと手引きを元に、このたび、認知機能に関する学術知見を活用し、栄養バランス、食材にこだわった宅配食「もっとこだわり玖菜」を開発し、注文の受付を開始しました※1。ベネッセパレットは、今回の新たなサービスに付随して、認知症の啓発活動を行います。

※¹ 開発・製造・販売はベネッセパレットの責任のもとで行っています。

  

― 『もっとこだわり玖菜(きゅうさい)』 ―

図:『もっとこだわり玖菜』 一例


●3つのこだわりポイント

①食材や調理法にこだわった主菜 ②生フルーツ  ③1週間で13食品群を取り入れた献立

関連HP:https://www.benesse-palette.co.jp/

エーザイは、他産業との連携による認知症エコシステムを構築することで、社会的インパクトを創出し、誰一人取り残さない「認知症と共生する社会」の実現をめざしています。今回のベネッセパレットとの連携を通じて、“食”の面からの人々のウェルビーイングと認知症対策に貢献して参ります。

以上

                

参考資料

1.「認知機能低下リスクの低減と栄養に関するガイダンス」および「認知機能に関する学術知見を活用した、宅配食/ミールキット開発の手引き」について

 エーザイは、WHOが提供する栄養的介入の観点から、国立長寿医療研究センターの櫻井孝研究所長等の論文を含めた8,269件の国内外論文をレビューし、国立長寿医療研究センターの監修のもと、食品関連企業がアカデミアの知見を活かして新たな事業を行えるよう、「認知機能低下リスクの低減と栄養に関するガイダンス」と「認知機能に関する学術知見を活用した、宅配食/ミールキット開発の手引き(=認知機能低下リスクの低減に寄与する宅配食/ミールキット開発の手引き)」を取りまとめました。

<認知機能低下リスクの低減と栄養に関するガイダンスの概要>

 高齢期は、糖尿病などの生活習慣病を意識した過栄養予防から、フレイル対策を意識した低栄養予防へとシフトする時期であり、同時に認知症の発症リスクが高まる時期でもあります。認知機能低下を伴う高齢者では、嗜好や食生活の変化により過栄養のリスクが高まる場合や、身体機能や活動量の減少等により摂食量が低下して低栄養のリスクが高まる場合もあり、一般の高齢者よりも栄養の過不足が生じやすいといわれています。本ガイダンスでは、国内外の認知機能低下リスクを低減する栄養素や食事に関する研究をレビューし、どのような食事が認知機能低下リスクを低減する可能性があるのかについて理解を深めることを目的としています。

<認知機能に関する学術知見を活用した、宅配食/ミールキット開発の手引きの概要>

 一般の宅配食/ミールキットメニューは、日本人の食事摂取基準(2020年版、最終更新:2020年1月21日)や日本食品標準成分表(八訂)増補2023年(2023年4月公表)などを参考に策定されています。本手引きは、これらの基準を遵守した上で「認知機能に関する学術知見を活用した、宅配食/ミールキット開発のメニュー」を開発するための情報を、管理栄養士の方など、メニューを開発される皆さま向けにまとめた参照資料です。

2.株式会社ベネッセパレットについて

■サービス内容

 ベネッセパレットが提供する「ベネッセのおうちごはん」は、在宅高齢者を中心に、3,000種類以上のメニューから季節に合わせた日替わり献立のお弁当を、ご自宅までお届けする、お弁当配食サービスです。介護施設を運営するベネッセグループだからできる、健康と美味しさの両立を目指した献立となっています。18時までのご注文で、翌日からのお届けが可能。1日1食からのご注文も対応可能で、土日祝日、年末年始も含めて、365日毎日ご自宅までお届けします。

 

■「ベネッセのおうちごはん」 

配達エリアMAP

 (2025年1月1日現在)

■「ベネッセのおうちごはん」 商品例

1食780円(税込)
1食620円(税込)
2食セット1,080円(税込)

「ベネッセのおうちごはん」サービス詳細: https://www.benesse-palette.co.jp

 

3. エーザイ株式会社について

 エーザイ株式会社は、患者様と生活者の皆様の喜怒哀楽を第一義に考え、そのベネフィット向上に貢献する「ヒューマン・ヘルスケア(hhc)」を企業理念とし、この理念のもと、人々の「健康憂慮の解消」や「医療較差の是正」という社会善を効率的に実現することをめざしています。グローバルな研究開発・生産・販売拠点ネットワークを持ち、戦略的重要領域と位置づける「神経領域」「がん領域」「グローバルヘルス領域」を中心とするアンメット・メディカル・ニーズの高い疾患をターゲットに革新的な新薬の創出と提供に取り組んでいます。

 また、当社は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)のターゲット(3.3)である「顧みられない熱帯病(NTDs)」の制圧に向けた活動に世界のパートナーと連携して積極的に取り組んでいます。

 エーザイ株式会社の詳細情報は、https://www.eisai.co.jpをご覧ください。SNSアカウントXLinkedInFacebookでも情報公開しています。

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
中食・宅配
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

エーザイ株式会社

4フォロワー

RSS
URL
https://www.eisai.co.jp/index.html
業種
製造業
本社所在地
東京都文京区小石川4-6-10
電話番号
03-3817-3700
代表者名
内藤 晴夫
上場
東証1部
資本金
4億4986万円
設立
1941年12月