【新製品】耐熱500℃「超耐熱超音波センサー」をリリース

高温環境で製造現場の安全性と生産性を守る

独自の薄型超音波センサーで製造業の課題解決を目指す株式会社CAST（所在地：熊本県熊本市、代表取締役　中妻 啓、以下「CAST」）は、当社既存製品の耐熱性を大幅に更新した、500℃耐熱の「超耐熱超音波センサー」をリリースしたことをお知らせします。このセンサーのリリースによって、企業理念に掲げている「あらゆる場所にセンサーを」の実現にさらに一歩近づき、製造業における安全性と生産性の向上を目指してまいります。

CASTの理念とソリューション

「あらゆる場所にセンサーを」

CASTは熊本大学の研究成果であるセンサー技術の社会実装を目指し、2019年に創業しました。創業当時からこの理念を掲げ、製造業の課題解決を目指した製品開発や販売を行っています。工場内の検査等が困難な環境でも、従業員の安全を守りながら、製造ラインを止めることなく効率的かつ円滑な生産活動に貢献する製品を展開しています。

「ULTRACK™」

ULTRACK™は、熊本大学の研究成果「ゾルゲル複合体圧電デバイス」技術を活用した、CAST独自の耐熱・フレキシブル・薄型の特徴を有する超音波センサー、また超音波センサーを活用した配管等の厚みを測るモニタリングシステムからなる製品シリーズです。これまでに350℃耐熱に対応しており、高温でも壊れず、工場配管やタンク等の厚みをモニタリングし、腐食などによる減肉を検知できます。

検知したデータはネットワーク上に格納され、「いつでも・どこでも」確認可能です。常時かつ遠隔でモニタリングでき、工場内の負担軽減及び事故防止や設備寿命伸長の実現に貢献します。

さらなる高温耐熱への挑戦

ULTRACK™をお客様へ提供し続けるなかで、「高温対応の超音波センサーといえばCAST」と認識いただき、「さらに高温の対象に使用する超音波センサーはできないか」との要望をいただいていました。

そのため私たちは、500℃に耐えうる超音波センサーの開発を続けてまいりました。

ULTRACK™の前身である、配管減肉モニタリングシステムのリリースから3年を超え、ついに500℃耐熱を実現する「超耐熱超音波センサー」をリリースいたします。500℃の耐熱性の実現によりULTRACK™で監視可能な領域をさらに拡張し、製造業における機械の老朽化・働き手の不足・監視不十分などの課題を解決し、安全と生産性の工場に貢献します。

「超耐熱超音波センサー」他製品にはない特徴とは

試作品をもとに作成した製品イメージです。最終製品の形状等は変更となる可能性があります。

1．500℃耐熱

非常に高温な環境下でも安定して作動します。これまでの耐熱温度350℃を大きく更新しました。

2．優れた超音波透過性

5MHz帯の周波数特性を持ち、鉄・ステンレス等の工業用金属材料内の透過性に優れます。

3．温度測定機能を内蔵

熱電対を内蔵しているため、市販の温度計に接続するだけで温度補正用の測定対象温度データを同時測定できます。

4．多様な可能性

大幅な耐熱性能の向上により、鉄鋼・非金属・ガラス製造など、より多くの高温環境下での活用をご期待いただけるようになりました。

「超耐熱超音波センサー」を活用した超音波測定により、高温領域での生産プロセスモニタリングや、設備監視の実現による安全性・生産性を向上させたい方は、この機会にぜひお問い合わせください。

株式会社CASTについて

設立：2019年9月

所在地：熊本県熊本市中央区渡鹿5丁目7－6 1階

代表取締役：中妻　啓

事業内容：センサーおよび周辺機器・ソフトウェアの研究・開発・製造・販売

HP： https://cast-sensing.com

製品サイト：https://ultrack.jp/

採用や製品に関するお問い合わせ：https://ultrack.jp/contact