環境省実証事業においてPFAS除去率99.9%以上・2400倍濃縮を達成
- EFTのPFAS濃縮回収技術が環境省「対策技術集」に掲載 -
株式会社エマルションフローテクノロジーズ(本社:茨城県那珂郡東海村、代表取締役:鈴木裕士、以下、EFT)は、2025年7月に採択された環境省の『PFOS等の濃度低減のための対策技術の実証事業』において、溶媒抽出技術、「エマルションフロー」を用いたPFOS等の濃度低減と光分解技術を用いた回収PFOS等の無害化に関する実証試験が完了し、同実証事業の結果が「PFOS等の濃度低減のための対策技術集」として環境省より公表されたことをお知らせいたします。
■背景
PFASは、その優れた撥水性・耐熱性から、食品包装、調理器具、消火剤、半導体製造など幅広く利用されてきました。しかし、PFASは分解されにくく、体内や環境中に長期間残留することから「永遠の化学物質」とも呼ばれ、発がん性や免疫機能への影響が懸念されています。中でもPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)およびPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、ストックホルム条約により規制対象とされており、日本国内でも製造・輸入・使用が原則禁止され、2026年4月からはPFOS・PFOAは水道法上の水質基準項目となり、水道事業者や排出事業者に対して従来以上の対応が求められることになります。
こうした背景を受け、環境省は2025年度にPFOS等の濃度低減に資する効果的な対策技術に関する知見の充実を目的とした実証事業を実施し、本事業に採択された当社はウシオ電機株式会社(以下ウシオ)と共同で以下のとおり実証試験を行いました。

■ 実証事業の概要
本実証事業では、産業廃棄物処分場の実排水を対象に、EF技術を用いてPFOA、PFOSを濃縮回収すること、加えてウシオのPFAS光分解技術との技術適用性を検証しました。
EF技術は廃棄物由来の有機酸成分が多量に含まれている浸出水に対しても安定して対象のPFASを目標濃度まで回収できると共に、回収したPFAS含有水を高濃度に濃縮することで、後段の分解処理効率を大幅に向上させることが特長です。
本実証試験の結果、回収対象物質の除去率99.9%以上を達成、PFOS+PFOAの濃度を原水比で2400倍までの濃縮度を達成したことに加え、当社濃縮液を対象としたウシオの光分解による分解試験においても原水に比べて分解効率が約27倍向上することを確認しました。 本実証事業の試験結果の詳細(実証結果報告書)はこちら:https://www.env.go.jp/content/000405028.pdf
なお、本実証事業の成果を踏まえ、当社のEF技術は環境省が取りまとめた「PFOS等の濃度低減のための対策技術集」において、水処理分野の実証技術の一つとして掲載されました。本技術集は、地方自治体、民間企業等の関係者がPFAS対策を検討する際の参考資料として活用されることが期待されています。 PFOS等の濃度低減のための対策技術集はこちら:https://www.env.go.jp/content/000404224.pdf
■ 今後について
当社は本実証事業を通じてEF技術が、工場排水に限らず、産業廃棄物処分場由来の浸出水に対しても有効であることを確認しました。今後は本実証事業で得られた知見を基に、化学工場、半導体工場、フッ素化学品製造工場等のPFAS含有排水への技術導入を図るとともに、産業廃棄物処分場の浸出水に対するPFAS回収、汚染修復に向け、自治体や水処理事業者との連携を強化します。あわせて、分解技術との連携による「回収から無害化まで」を実現する一貫処理プロセスの社会実装を推進します。

当社は今後も、革新的な分離・回収技術を通じて、PFAS問題の解決、環境負荷の低減、資源循環型社会の実現に向けて貢献してまいります。
【会社概要】
名称:株式会社エマルションフローテクノロジーズ
本社:茨城県那珂郡東海村白方7番地5
東京オフィス:東京都中央区日本橋兜町18-5 シーラックグループ日本橋兜町ビル 3階
代表者:代表取締役社長 鈴木裕士
公式サイト: https://emulsion-flow.tech/
【問い合わせ先】
株式会社エマルションフローテクノロジーズ
広報渉外部 橋本恵美
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