将来宇宙輸送システム株式会社、米国企業と協業開始。現地法人も設立
日米の民間企業が協働する“日本初”となる、再使用型ロケット開発「ASCA-1プロジェクト」始動。ロケットエンジン開発企業Ursa Major Technologies社と記者会見、調印式を実施
将来宇宙輸送システム株式会社(東京都中央区、代表取締役 畑田康二郎 以下ISC)は、「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンを掲げ、宇宙往還を可能とする輸送システムの実現を目指すスタートアップ企業です。このたび、4月4日(木)に、CÉ LA VI 東京 CLUB LOUNGEにて記者発表会を実施し、再使用型ロケットを開発する『「ASCA-1」(アスカ-ワン)プロジェクト』を始動するとともに、米国法人「Sirius Technologies, Inc(シリウス・テクノロジー)」を設立して米国企業と協業することを公表しましたので、お知らせします。
「ASCA-1」プロジェクト 会見概要
ISCは、宇宙往還を可能とする輸送システム実現の第一歩として、再使用型ロケットによる人工衛星打ち上げサービスの提供を目指しているところであり、既に文部科学省SBIRフェーズ3事業「民間ロケットの開発・実証」の採択を受けて、2028年3月までの人工衛星打上げ実証に向けた研究開発に取り組んでいます。
このたび、本プロジェクトを通じて開発する再使用型ロケットの名称を「ASCA-1(アスカ-ワン)」と定め、段階的に有人宇宙飛行に挑戦する開発ロードマップを策定しました。
あわせて、米国のロケットエンジン開発企業であるUrsa Major Technologies社(以下UM)と連携して、日米のスタートアップ企業同士が連携した再使用型ロケットの開発を行います。再使用型ロケットの開発に向けて、日米ロケット開発ベンチャー同士が連携する試みは、本プロジェクトが日本初となります。
今回の記者発表会では、ISC代表取締役・畑田による今後の開発ロードマップを示し、再使用型ロケット「ASCA-1」のコンセプトを発表しました。また、UM代表・Joe Laurienti(ジョー・ロリエンティ)氏が来日し発表会に登壇。ISCとの協業に至った背景や開発への思いに関してプレゼンテーションを実施し、両社の提携を象徴する調印式を実施しました。
本連携を通じて、UMが製造販売するロケットエンジン「HADLEY(ハドレー)」をISCが購入することを皮切りに、米国内での飛行実証を通じて得られたデータの共有を通じたエンジンの改良など、日米ロケット開発ベンチャー同士が連携して宇宙産業をさらに発展させる方針を発表しました。
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名 称:「ASCA-1」プロジェクト始動 記者発表会
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日 時:2024年4月4日(木曜日)
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場 所:CÉ LA VI 東京 CLUB LOUNGE
将来宇宙輸送システム株式会社 代表取締役社長 畑田康二郎 コメント
当社は「毎日、人や貨物が届けられる世界。そんな当たり前を、宇宙でも。」というビジョンの実現に向け、今後5年程度で再使用型ロケットを開発するというチャレンジングな目標を掲げています。このチャレンジングな目標の実現のためには、ダイナミックな開発戦略が欠かせません。
当社では独自の開発プラットフォーム「P4SD」(Platform for Space Development※)を用い、アジャイル型の開発に挑戦しています。
そしてこのたび、アメリカのロケットエンジン開発企業Ursa Major Technologies社とのパートナーシップ締結を発表しました。ロケット技術には厳しい輸出規制ルールが課せられていますが、良好な日米関係の下で可能な範囲の連携を模索していきます。今回のパートナーシップを足がかりに、日本の民間宇宙産業をさらに発展させることを目指してまいります!
※「P4SD」(Platform for Space Development)とは、当社独自の研究・開発プラットフォーム。研究・設計・実験など開発に関わる全ての過程をデータ化し、クラウド上に集約。シームレスかつオープンな開発が可能となり、開発効率の飛躍的な向上を実現できる。
■代表取締役社長 畑田康二郎 略歴
将来宇宙輸送システム株式会社代表取締役、株式会社ispace社外取締役、株式会社アークエッジ・スペース社外取締役。
2004年に京都大学大学院エネルギー科学研究科(修士課程)を修了後、経済産業省に入省。エネルギー政策や産業政策などに従事した後、2012年に外務省に出向して、欧州連合日本政府代表部および在ベルギー日本国大使館勤務。2015年に内閣府宇宙開発戦略推進事務局に出向し、宇宙活動法の制定、宇宙産業ビジョン2030の策定、宇宙ビジネスアイデアコンテストS-Boosterの創設など民間宇宙ビジネス拡大に貢献。2017年に経済産業省に帰任し、新たなスタートアップ支援プログラムJ-Startupを創設。2018年に経済産業省を退職して株式会社デジタルハーツホールディングスに入社し、サイバーセキュリティ人材発掘・育成プログラムの立ち上げ等に従事。2022年5月に将来宇宙輸送システム株式会社を創業し、代表取締役に就任。
■将来宇宙輸送株式会社 会社概要
法人名 将来宇宙輸送システム株式会社
英語名 Innovative Space Carrier Inc.
代表者 代表取締役 畑田康二郎
本社住所 東京都中央区日本橋1-4-1
設立日 2022年5月2日
資金調達総額 860,000,000円
事業内容 革新的な宇宙輸送システムの事業化に向けた企画検討
URL https://innovative-space-carrier.co.jp/
■Sirius Technologies, Inc(アメリカにおけるISCの現地法人)
法人名 Sirius Technologies, Inc
代表者 CEO 嶋田 敬一郎
経営体制 Board of Directors 畑田康二郎 / 嶋田 敬一郎
拠点 デラウェア州(登記)/ コロラド州(事業所)
設立日 2024年3月1日
活動内容 (1)米国企業との連携活動
(2)米国内での人材採用
(3)米国内での設計・製造・試験等
Ursa Major Technologies, Inc. 創業者 兼 CEO Joe Laurienti コメント
Ursa Major is honored to be part of this historic partnership with Innovative Space Carrier, which will ultimately enable Japan to launch satellites for Japanese-made rockets. Our technology is now revolutionizing not only the United States approach to space launches but the United States' closest allies too.
(ISCとの歴史的なパートナーシップの一翼を担えることを光栄に思います。また、今回のパートナーシップによって、日本製の衛星打ち上げロケットが実現することも期待しています。
私たちの技術は今や、アメリカの宇宙打上げ産業のみならず、アメリカの最も親しい同盟国にも、革新を起こしています。)
■創業者 兼 CEO Joe Laurienti 略歴
南カリフォルニア大学にて航空宇宙工学の学位を取得。推進技術の開発と製造に専門性を有する。
その後、イーロン・マスク氏率いるSpaceX(Space Exploration Technologies Corp.)
やジェフ・ベゾス氏率いるBlue Origin, LLCを経て、2015年に同社を創業。
■Ursa Major Technologies, Inc.会社概要
法人名 Ursa Major Technologies, Inc.
代表者 創業者 兼 CEO Joe Laurienti
本社住所 アメリカ合衆国コロラド州バーサウド
設立日 2015年
事業内容 ロケットエンジンの開発・販売
URL https://ursamajor.com
■当社は積極的に人材採用を行っています!
日本から、宇宙に行きたい。
私たちは挑戦します。
航空宇宙技術 × 異業種の知見 × バックキャスト思考
将来を見据えて、新しい産業を創る。
人生を賭けて挑戦する価値のある仕事をしよう。
採用ページはコチラ
https://www.wantedly.com/companies/company_9146989
事業連携などのご相談はコチラ
https://innovative-space-carrier.co.jp/contact/
■当社では宇宙旅行の「先行申込」を受け付けています
こちらのリンクより、お申し込みください。
https://forms.gle/TDc8HpdcR2zCU41t9
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