NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル、モザンビークプロジェクトにおける海洋ごみ回収装置(1号機)が完成いたしました
海洋ごみ問題解決に向けて活動するNPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(香川県小豆郡小豆島町、代表理事:江川裕基)は、アフリカ大陸南部に位置するモザンビーク共和国(以下、モザンビーク)において進めている海洋ごみ回収装置の実証実験プロジェクトで使用する回収装置(1号機)の製作を完了いたしました。
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海洋ごみ回収装置について
海洋ごみは、その75%以上が海岸に漂着することなく、海の中に放置されていると言われています。全体的に海洋ごみを削減していくためには、ビーチクリーンによる漂着ごみ(海岸に打ち上げられたごみ)の回収だけでなく、漂流ごみ(海上や海中を漂っているごみ)や海底ごみ(海底に堆積しているごみ)など海洋ごみこそ、回収を進めていく必要があります。世界では、オランダのNGO団体「The Ocean Cleanup」を筆頭に、多額の資金を投入し、大規模に漂流ごみの回収を行っている団体が存在していますが、日本ではビーチクリーン団体は多く存在するものの、漂流ごみや海底ごみをターゲットとして活動している団体は少ない状況です。
そこで弊団体では、比較的安価で、どんな地域でも活用できるような海洋ごみの回収装置の開発に注力しています。廃棄予定の漁網などを活用しているため、漁網の廃棄量を直接削減することにも貢献しています。漁業で使用する定置網のような形態をしており、全長30メートルで、その中央に回収した海洋ごみがたまるようポケットを設置しています。潮流という自然の力を利用しているため、電力を必要とするような大規模な装置など一切必要ありません。これまでの小豆島での7回の実証実験では、海洋ごみの回収量も増えており、順調に開発・改良を進めています。
モザンビークプロジェクトでは、小豆島での実証実験と同型の海洋ごみ回収装置を使用することにしました。コスタドゥソル地区漁業協議会・会長のアルフレッド氏、副会長のカルロス氏の協力のもと、現地で必要資材を調達し、設計図に基づいて7日間で製作しました。製作にあたり、全員が初めての経験でしたが、設計が漁業用の仕掛けと似ていることもあり、迅速なイメージの共有と作業を開始することができました。また、実際に装置を海上に設置するときの船や、装置を固定するアンカーについても、地元ボートクラブ代表のフェニアス氏と面談し、支援をしてくださることになりました。現地行政機関の設置許可が下り次第、コスタドゥソル地区漁業協議会と連携し、実証実験を実施する予定です。
▼モザンビークプロジェクトに関するプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000110850.html
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海洋ごみは、生態系を含む海洋環境の悪化、漁業や観光への影響など、様々な問題を引き起こしており、世界全体で取り組むべき課題となっています。2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超え、2060年までには世界で排出されるプラスチックごみの量は約3倍となり、そのうちリサイクルされるプラスチックごみは5分の1以下になると予測されています。
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https://lit.link/cleanoceanensemble
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組織概要
・名称:NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(NGO Clean Ocean Ensemble)
・住所:香川県小豆郡小豆島町坂手甲985番地
・設立:2020年12月
・代表理事:江川 裕基
・主な活動国:日本、モザンビーク、ベトナム
・公式サイト:https://cleanoceanensemble.com/
・公式SNS:https://lit.link/cleanoceanensemble
団体の名前は、Clean(綺麗な)Ocean(海を)Ensemble(より多くの人と一緒に)というメッセージを込めています。
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