NPO法人結び手、インド貧困地域の子どもたちの「心の成長と学び」育む紙芝居プロジェクト、実証終了、拡大決定!

2025年3月から開始した子ども向け紙芝居導入プロジェクトの実証実験を終了しました。これらのポジティブな反応を受け、紙芝居プロジェクトの活動地への拡大導入が決定しました。

NPO法人結び手

プロジェクト実施背景

インドの貧困地域では、学校がない、先生がこないなどを背景として教育機会が十分に提供されていません。その結果、子どもたちは今この瞬間も、社会の規範や倫理観を学ぶ上で不可欠な躾・道徳・倫理を含む十分な教育を受けられていない現状にあります。この状況が続けば、子どもたちが将来的に意思の有無を問わず犯罪の加害者と被害者の双方になりうるという深刻な問題をさらに悪化させる懸念があります。実際に警察官になりたい10歳の男に理由を聞くと「たくさんお金(賄賂)をもらえるから」と善も悪もなく堂々と答えます。

私たちは、そのような過酷な環境に生きるインドの子どもたちのために、「心」の「学び」を育むことを目指した紙芝居プロジェクトを開始しました。

ビハール州の活動地のうち2箇所で、計180人の子どもたちと先生方を対象に実施した結果、子どもたちからは「物語が面白くて、絵も分かりやすかった」「登場人物の気持ちが分かった」といった声ありました。

先生方からは「授業の導入として非常に使いやすい」「子供たちの興味をひきつけられた」「道徳的な議論の機会になった」といった、学びの効果を実感するフィードバックが寄せられました。


なぜ、紙芝居なのか?

紙芝居は、絵と物語が一体となった日本の伝統的な教育文化です。その魅力は、子どもたちの想像力を掻き立て、物語の世界に引き込む力にあります。文字を読むことが難しい子どもたちでも、色彩豊かな絵と語り手の声を通じて、物語の内容を理解し、楽しむことができます。

この紙芝居を通して、私たちは以下の2つの効果を期待しています。


①紙芝居×モラル(道徳)教育

物語を通じて、正直さ、勇気、優しさ、他人への思いやりといった普遍的な価値観を子どもたちの心に育みます。また読み聞かせ後にはテーマに則した内容の道徳的な質問について考えるワークを実施します。これらの教育によって、将来的に子どもたちが直面する様々な決断の場面において倫理的な判断を下せるようになることを期待しています。

②紙芝居×基礎教育

紙芝居の台本にはヒンディー語と英語の二言語を使用しています。紙芝居は子供たちは自然な形で両言語に触れる機会をもたらします。両言語の教材として年齢に応じた学び方が可能なため、それぞれの発達段階に合わせた教育が実現できます。

内容

1、紙芝居イラスト面

こどもたちの興味をひきつけやすいよう、絵本やアニメのような表情の豊かさや明るい雰囲気を大切にしながらイラストを作成しています。

2、台本

子どもたちの学習レベルに合わせ、平易なヒンディー語・英語を使用して作成しています。

言語教育において様々な方法で活用できる教材です。

3、ワーク

子どもたちが紙芝居を見終わった後に自分自身、あるいは複数人と考えるワークです。質問の答えを考える中で道徳的ジレンマと向き合い、内面の成長を促すことが目的です。



プロジェクトの今後の展開

今後は、現地の教育関係者と連携しながら貧困地域の活動地で紙芝居の上演を行っていく拡大していく予定です。また、子どもたちの反応やニーズに合わせて、新しい紙芝居の制作も積極的に進めていきます。

このプロジェクトにご賛同いただける方、ご協力いただける方を心よりお待ちしております。子どもたちの笑顔のために、共に歩んでいきましょう。


NPO法人結び手とは

NPO法人結び手は、「世界から外部環境が原因で努力できない人をゼロにする」をミッションとして2021年に設立され、インド国内22の地域で10団体以上と共に活動を展開するNPO法人です。ビハール州・ラジャスタン州を中心に1,600人の子どもたちに学習する機会を提供し、ブロックプリント製品の作成等を通じた女性自立支援を実施しています。インド在住の代表福岡をはじめインド国内外で国籍を問わず課題解決することを目的に活動しています。

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会社概要

NPO法人結び手

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URL
https://www.musubite.org/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区南青山二丁目2番15号  WIN青山531
電話番号
-
代表者名
福岡 洸太郎
上場
未上場
資本金
-
設立
2022年03月