ビルド最大14倍・実行最大7倍の高速化、『RAD Studio 13.2』新バージョン提供開始

〜SmartCore AI・MCPConnect・Kai 1.1 で AI 開発も強化〜

エンバカデロ・テクノロジーズ合同会社

 エンバカデロ・テクノロジーズ(以下、エンバカデロ)は、クロスプラットフォームネイティブアプリの統合開発環境『RAD Studio 13.2 Florence』、『Delphi 13.2』、『C++Builder 13.2』の提供を開始しました。

RAD Studio 13.2 Florence の IDE 画面

 エンバカデロの開発ツールは、米国企業の総収入ランキング「Fortune 100」のうち90以上の企業と世界で300万以上のユーザーに採用されています。2026年で31周年を迎えた Delphi を中核とする RAD Studio は、Windows・macOS・iOS・Android・Linux 向けのクロスプラットフォームネイティブアプリケーションを単一コードベースから開発できる統合開発環境です。今回の新バージョン 13.2 Florence では、ビルド時間の短縮・実行速度の高速化などの改善に加え、AI 機能の実装や MCP サーバー構築機能などの AI エコシステムとの接続を強化しました。

■ビルド時間を最大14倍、実行速度を最大7倍に高速化

 RAD Studio 13.2 では、Linux Intel 64-bit および Windows Arm64EC 向けに並列コード生成機能が導入されました。これにより、複数の CPU コアを同時に活用したビルド処理の高速化を実現しました。FireMonkey アプリケーションの代表的なリビルド処理の社内テストでは、ビルド時間が最大14倍高速化しました。また、LLVM コード最適化により、いくつかのテストで実行速度が2〜4倍、最大では7倍に高速化しています。

 本バージョンでは、Delphi の Linux Intel 64-bit コンパイラツールチェーン全体を LLVM 20へ移行し、Linux のサービス、ミドルウェア、データベースアプリケーション、サーバーサイド、FMXLinux による GUI アプリケーションを対象に、最新のリンカと詳細なデバッグ情報が利用可能となりました。なお、本機能は Enterprise および Architect エディションで提供されます。

■ AI 実装と AI エコシステムへの接続を強化

 SmartCore AI コンポーネントは、OpenAI・Anthropic Claude・Google Gemini・Ollama の各 AI サービスに個別実装することなく接続できるコンポーネント群です。プロバイダー非依存アーキテクチャを採用しており、対話型 AI・コンテンツや画像の生成・構造化レスポンス・インテリジェントデータ分析といった機能を Delphi / C++ アプリケーションに容易に実装できます。

 新ライブラリ MCPConnect は、Delphi / C++Builder で MCP(Model Context Protocol)サーバーを構築するための基盤ライブラリです。ルーティング・シリアライゼーション・スキーマ生成・セッション管理を処理し、MCP に対応した AI クライアントやエージェントから Delphi / C++ アプリが持つビジネスロジックやデータを直接呼び出せます。

 SmartCore AI コンポーネントおよび MCPConnect はいずれも GetIt 経由で後日入手可能になります。

■ IDE ナビゲータ統合:大規模コードベースへの移動を高速化

 RAD Studio 13.2 では『ナビゲータ』プラグインを IDE に直接統合しました。13.1 でのブックマーク統合に続く改善であり、大規模なコードベースや不慣れなプロジェクト内の移動コストを低減します。リアルタイム移動機能により、ユニット・型・メソッド・シンボルへ即座にジャンプできます。エディタのミニマップ上でソース構造・現在行・ブレークポイント・エラーを俯瞰できます。IDE とデバッガの信頼性も向上しています。本機能は Delphi および C++Builder の両方で利用可能です。

ナビゲータのミニマップ機能でマップのカーソル位置のコードをプレビュー

■ C++Builder の強化(Win64x ツールチェイン)

 C++Builder の Win64x ツールチェインを強化しました。Win64x コンパイラが IDE 内のプロセスで動作し、並列コンパイルが可能になりました。ビルド進捗表示の精度向上・キャンセル操作への迅速な応答・構造化された診断情報の提供により、C++ 開発の待ち時間と不確実性を低減します。パッケージサポートの改善とデバッガの強化も行われています。

■ Windows on Arm 向けランタイムパッケージ:既存の構成のまま Arm ネイティブへ

 Windows Arm64EC をターゲットとする Delphi アプリケーションで、動的ランタイムパッケージの作成と利用が可能になりました。パッケージベースの配置や共有ライブラリの利用といった既存アプリケーションのアーキテクチャを維持したまま、Windows on Arm へ移行できます。

■ モダン UI:VCL の新ナビゲーションコントロールと FireMonkey の強化

 VCL(Visual Component Library)に、モダンUIを実現するコンポーネントとして、タブベースのナビゲーションを実現する TTabView と、通常/コンパクトモードを切り替えられる垂直方向の TNavigationView を追加しました。TTabView は画像・複数行キャプション・スクロールに、TNavigationView はドラッグ&ドロップによる並べ替えと高度なカスタマイズに対応します。

 FireMonkey のスタイルデザイナを拡張し、IDE から直接起動して既存の VCL スタイルファイルをインポートできます。未使用リソース・無効な参照・重複する名前を検出する分析ツールも追加しました。Skia4Delphi 7.3 を採用し、Per-Monitor v2 HighDPI 対応と Windows アニメーションの改善、Linux 互換性の拡大を図っています。

■ 品質改善とその他の機能強化

 IDE・デバッガ・コンパイラ・各フレームワーク・データベース・Web 技術にわたる幅広い品質改善も行っています。WebStencils のデータセット機能強化と RAD Server 管理コンソールの改善も含まれます。詳細は新機能ページをご覧ください。

RAD Studio 13.2 Florence 新機能:https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio/whats-new-in-13-florence

■ 提供方法

 『RAD Studio 13.2 Florence』は、アップデートサブスクリプション(保守契約)加入者の方向けにカスタマーポータルからダウンロード提供を開始しています。

 また、新規でご購入の場合は、オンラインショップ各社、ソフトウェア流通代理店各社、販売パートナー各社から購入いただけます。直販ストア EMBARCADERO DIRECT でも購入可能です。

EMBARCADERO DIRECT:https://embarcadero.stores.jp/

Kai 1.1(プレミアムアドオン)

 Kai 1.1 は RAD Studio とは別売の年間サブスクリプション製品です。バージョン 1.1 では、AIチャット機能の操作性を向上させたほか、 ACP(Agent Client Protocol)レジストリを導入し、IDE 内から GitHub Copilot・Anthropic Claude・Gemini CLI など40以上の AI エージェントを検索・インストール・更新できます。価格は39,000円(税別)で、EMBARCADERO DIRECT でご購入いただけます。ご利用には Delphi / C++Builder / RAD Studio Professional 以上のエディションと有効なアップデートサブスクリプションが必要です。RAD Studio のトライアルには Kai のトライアルライセンスが含まれており、GetIt またはカスタマーポータルから追加ダウンロードしてご利用いただけます。

Kai 製品ページ:https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio/kai

 2026年9月30日までの期間限定で、EMBARCADERO DIRECT 限定の「Kai バンドルキャンペーン」を実施しています。アップデートサブスクリプションと Kai サブスクリプションを1〜5年でバンドルした商品を用意しており、複数年サブスクリプションで最大15% OFF でご購入いただけます。詳細はキャンペーンページをご覧ください。

キャンペーンページ:https://www.embarcadero.com/jp/campaign-japan

■ デベロッパーTV 特集:RAD Studio 13.2

 エンバカデロのオンライン技術番組「デベロッパーTV」では、2026年9月29日(火)に「RAD Studio 13.2 特集」を配信予定です。最新の日時と視聴方法は下記ページをご確認ください。

配信日時:2026年9月29日(火)17時〜

デベロッパーTV ページ:https://www.embarcadero.com/jp/events-japan/webinar/developers-tv

■ RAD Studioについて

 RAD Studioは、クラウドサービスや主要なデータベース、広範なIoTデバイスとの接続性を提供するクロスプラットフォームネイティブアプリケーションの統合開発環境です。Windows 10対応のアプリケーション構築をサポートするVCLコントロール、Windows、Mac、モバイル向けクロス開発を可能にするFireMonkeyフレームワークが、コンポーネントによるビジュアル開発を実現。アプリケーションパフォーマンスを犠牲にすることなく、単一コードからマルチプラットフォームサポートが可能になります。最新のRAD Studio 13から生成AIの組み込みやAI開発支援による生産性向上も可能になりました。

製品ページ:https://www.embarcadero.com/jp/products/rad-studio

■ エンバカデロ・テクノロジーズについて

 1993年にデータベースツールベンダーとして設立され、2008年にボーランドの開発ツール部門『CodeGear』と合併したエンバカデロ・テクノロジーズは、アプリケーション開発者とデータベース技術者が多様な環境でソフトウェアアプリケーションを設計、構築、実行するためのツールを提供する最大規模の独立系ツールベンダーです。2015年10月には、独立系ツールベンダーであるアイデラの傘下となり、2017年8月には、WebアプリケーションプラットフォームであるSenchaを買収し、さらなる技術革新と製品/サービスの品質向上に努めています。

 米国企業の総収入ランキング『Fortune 100』のうち90以上の企業と、世界で300万以上のユーザーが、エンバカデロのRAD Studio、Delphi、C++Builder、Senchaといったアプリケーション開発ツールやデータベースツールを採用し、生産性の向上と革新的なソフトウェア開発を実現しています。

米国本社:米国テキサス州オースティン, 6805 N Capital of Texas Hwy, Suite 275

日本法人:東京都千代田区内神田1-14-8 KANDA SQUARE GATE 5F

日本法人代表:クリストフ・エスコバール

カントリーマネージャ:藤井等

コーポレートサイト:https://www.embarcadero.com/jp/

一般の方からのお問い合わせ先:

エンバカデロ・テクノロジーズ

Email: japan.info@embarcadero.com

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会社概要

URL
https://www.embarcadero.com/jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区内神田1丁目14-8 KANDA SQUARE GATE 5F
電話番号
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代表者名
藤井 等
上場
未上場
資本金
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設立
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