男女雇用機会均等法の公布原本を期間限定特別展示！

国立公文書館東京本館で１２月１３日から

独立行政法人国立公文書館

2025年12月5日 12時30分

　独立行政法人国立公文書館（所在地：東京都千代田区、館長：鎌田　薫）は、本年（２０２５年）に公布４０年、来年に施行４０年を迎える男女雇用機会均等法の公布原本を、令和７年１２月１３日（土）～１２月２６日（金）の期間限定で、特別に展示いたします。原本をご覧いただける貴重な機会です。この機会に、ぜひ実物をご覧ください。

男女雇用機会均等法について

　男女雇用機会均等法（以下、均等法）は、職場における性別による差別を禁止し、男女とも平等に扱うことを定めた法律です。

　その制定は、国際婦人年や女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約（以下、女性差別撤廃条約）といった国際的な動きを受けたものでした。均等法は、昭和６０年（１９８５）に、日本が女子差別撤廃条約を批准するにあたり、国内法の整備等の一環として、勤労婦人福祉法（昭和４７年公布）を全面改正する形で公布されました（翌年施行）。

　制定当初は、定年や解雇については男女間の差別を禁止していた一方、募集・採用や昇進・昇格に関する事項では、事業主に対する努力義務規定となっていたことから、内容が不十分とも言われました。しかし、これらの多くは、平成９年（１９９７）の改正で禁止規定となり、平成１８年の改正では、男性に対する差別も禁止されたほか、間接差別の禁止、妊娠、出産等を理由とした不利益取扱いの禁止などの規定も設けられました。

（ご参考）デジタル展示のご案内

　国立公文書館では、遠方にお住まいの方にもお楽しみいただけるよう、約３０コンテンツのデジタル展示を館ホームページ上で公開しております。

　終戦により大きな転換点を迎えた昭和２０年の出来事を月ごとに紹介する「昭和二十年」や国内の復興を進めるとともに国際社会への復帰を果たし、やがて劇的な経済成長をとげた時代をたどる「高度成長の時代へ」、徳川家康の事績を将軍家の蔵書からみる「徳川家康」、植物図譜や園芸書から江戸時代の人々の植物へのまなざしを紹介する「江戸の花だより」など、様々な時代・ジャンルの展示会をご覧いただけます。

　また、令和８年３月には、今回原本特別展示を行う男女雇用機会均等法の公布原本も展示資料に含んだ「時代を超えて輝く女性たち」を公開予定です。このデジタル展示では、岩倉使節団に随行し、留学した津田梅子や女性研究者の草分けとなった黒田チカ、女性初の国務大臣となった中山マサなど、様々な分野で活躍した女性を取り上げます。

　デジタル展示は、国立公文書館ホームページの「過去の展示会」ページに掲載のバナーからアクセスいただけます。ぜひ、ご覧ください。

　国立公文書館HP「過去の展示会」：https://www.archives.go.jp/exhibition/past.html