EDUCOM、デジタル庁の実証研究事業に採択 データ連携により教育データ利活用環境を整備
全国の小・中・高等学校に学校支援システムを提供する株式会社EDUCOM(本社:愛知県・東京都、代表取締役CEO兼COO:小林 泰平 、以下EDUCOM)は、2022年10月、デジタル庁による「教育関連データのデータ連携の実現に向けた実証調査研究における校務支援システム、学習支援システム、学習アプリとの間の教育データ連携の実証研究」事業(以下、本実証研究事業)に採択されました。
現在、GIGAスクール構想による1人1台端末の整備や学校現場のネットワーク環境の改善などが進められていますが、一方で、教育に関わるデータの利活用環境が整っていないため、校務負担の軽減や効果的な教育内外の分野間のデータ連携が十分に進められていないことが課題とされています。2022年1月、デジタル庁及び関係省庁において、「教育データ利活用ロードマップ(*1)」が策定・公表され、教育のデジタル化のミッションとして、「誰もが、いつでもどこからでも、誰とでも、自分らしく学べる社会」が掲げられています。
本実証研究事業は、教育デジタルコンテンツを含む教育データ利活用環境の整備を進めるため、2022年9月にデジタル庁より公告されました。
EDUCOMは、本実証研究事業において、統合型校務支援システム「EDUCOMマネージャーC4th」及び現在開発中の学習eポータル(*2)に、国際標準規格 OneRoster(*3)、xAPI(*4)、LTI(*5) に準拠したシステム間のデータ連携の仕組みを実装する予定です。
実装予定の仕組みは、下記の通り。
(1)統合型校務支援システム「EDUCOMマネージャーC4th」
- 国際標準規格OneRosterに準拠したCSVファイルを出力する仕組み
- 国際標準規格OneRosterに準拠したCSVファイルを取り込む仕組み
- 「学習eポータル標準モデル(ver2.00)」に基づき、MEXCBT(*6)からxAPIフォーマットで記録されたスタディログを受け取る仕組み
- 「学習eポータル標準モデル(ver2.00)」に基づき、LTIでログイン操作なしにMEXCBTを呼び出す仕組み
なお、本実証研究事業は今後、実証調査研究事務局と連携しながら、スケジュールや諸条件を調整のうえ、契約ならびに実施をしていく予定です。
EDUCOMは、これまでシステムの導入だけでなく、運用の定着、活用促進まで徹底したサポートを提供してきた実績と知見を活かして、本実証研究事業を通じて、学校現場における教育データの利活用の促進に貢献し、子どもの未来にワクワクをとどけてまいります。
(*1)「 教育データ利活用ロードマップ」
https://www.digital.go.jp/assets/contents/node/information/field_ref_resources/0305c503-27f0-4b2c-b477-156c83fdc852/20220107_news_education_01.pdf
(*2)学習eポータルとは、文部科学省が提供するCBT(Computer Based Testing)システムへのアクセス機能、学習の窓口機能を有したソフトウェアのこと。
(*3)OneRosterとは、主に初等中等教育において、クラス名簿や、成績、教材の相互運用を可能にするための技術標準のこと。
(*4)xAPI(Experience API)とは、学習コンテンツと学習システムを相互に連携するためのe ラーニングの技術標準のこと。
(*5)LTI(Learning Tools Interoperability)とは、学習用のプラットフォームを外部ツールと連携させるための技術標準のこと。
(*6)MEXCBTとは、国や地方自治体等の公的機関等が作成した問題を活用し、児童生徒がオンライン上で学習・アセスメントできるCBT (Computer Based Testing)システムのこと。
<実証研究事業概要>
教育関連データのデータ連携の実現に向けた実証調査研究における校務支援システム、学習支援システム、学習アプリとの間の教育データ連携の実証研究
期 間:2022年10月25日(火)~2023年3月31日(金)
目 的:教育デジタルコンテンツを含む教育データ利活用環境の整備
内 容:校務支援システム、学習支援システム、学習アプリのおけるデータ連携の仕組みの実装・実証
<製品情報>
EDUCOMマネージャーC4thについて
URL:https://sweb.educom.co.jp/swas/index.php?frame=C4th
「EDUCOMマネージャーC4th」は、EDUCOMがクラウドあるいはオンプレミスで提供する、全国の小中学校向けに先生の校務の効率化を支援する統合型校務支援システムです。全国、約500自治体、約10,000の小中学校でご利用されているシェアNo.1の統合型校務支援システム(*)です。
なお、データ連携機能にご興味がある場合は、お問い合わせフォーム(https://sweb.educom.co.jp/swas/index.php?frame=shiryou)、または、EDUCOMの担当者にお問い合わせください。
(*)2022年10月時点、EDUCOM調べ
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