「住むところがない…」相談者の約半数は10~30代、女性比率は24%に!
「プロフェッショナル 仕事の流儀」「セブンルール」などにも出演のホームレス支援団体が、困窮した多様な層に向け、インクルーシブシェルター開設!!
新規開設のインクルーシブシェルター『アンドベース』とは
大阪市内に5億円のホテルを購入し、新たに24部屋の個室をそなえたシェルターをつくります。対象者は失業や病気など、様々な事情で家賃が払えず住むところがなくなり困窮状態にある方々です。特に近年、Homedoorへの相談が増加している若者、女性、また高齢者や障害をお持ちの方など多様な層を受け入れ、中長期で滞在いただきながら本人のペースに合わせて支援を展開します。
■ 設立の背景
団体設立当初、相談者の中心は路上生活の高齢男性でした。しかし昨今相談者の平均年齢は若年化し、10代~30代の相談比率は47%、女性比率は24%と、若者や女性の相談が増加しています。誰もが何度でもやり直せる社会を目指し、新たなシェルター開設で、住まいがない方への支援を拡充してまいります。
◇頼れる人がいない若者に、頼れる環境を提供する。
対象者①非正規雇用を転々とし、キャリアの描き方に課題を抱える10~30代
若年ホームレスの特徴として、成育環境に課題を抱えていた人が多いという調査結果が出ています。10~20代の相談者においては児童養護施設・里親家庭出身者が10人にひとり、虐待サバイバーが4人にひとりなど、逆境的小児期体験をもつ方の割合が高い状況です。「実家」というセーフティネットの欠如は経済面だけでなく精神面にも大きな不安となり、住まいや仕事の支援のみならず、中長期での精神的なケアが必要です。
◇大切な家族と新しい一歩を。
対象者②困窮状態に陥った女性・母子世帯
セキュリティを高めた女性・母子専用フロアを設置し、様々な理由で単身・母子での生活を余儀なくされた人たちの受け入れを新たに開始します。既存の行政シェルターには様々な制限(一緒に入居できる子どもの年齢や人数、携帯電話等の所持禁止、外出制限、通勤や通学ができないなど)があり、共同生活となります。このため、シェルターへの避難を諦めてしまう方も数多くいます。アンドベースでは、当事者のニーズに合わせて柔軟に対応し、『断らない支援』を展開していきます。
◇車椅子でも使えるシェルター、できました。
対象者③一般就労やひとり暮らしが難しい、高齢者層や障害ボーダー層
不安定な居住生活が長いと、自分の居場所や心休まる場がないと感じている人も少なくありません。また長い路上生活で体を壊し、複数の疾患を抱えている人もいます。まずはリラックスできる居住環境を提供し、心身の健康を取り戻せるよう、急がず焦らず支援を展開していきます。基本的な生活支援メニューの提供はもちろん、本人の希望に応じて、近隣の連携している医療機関での受診や障害者手帳の取得サポート等も行い、介護福祉サービスを受けられるよう調整し、地域でのひとり暮らしができるようにサポートをしていきます。
■ 施設概要
場所 : シェルターのため住所非公開ですが、取材時にはご案内します。
土地面積 : 約 300 平米
延床面積 : 約 850 平米
<各フロアの詳細>
1階 : 受付、団らんスペース、 スタッフルーム、 相談室 2 部屋
2〜4階 : 各階 8 部屋の個室 計 24 部屋 各部屋ユニットバス付き。各階ラウンジあり。
5階:食堂、 テラス
※1階と5階は、 資金調達後、 改装を予定しています
■ 運営団体・認定NPO法人Homedoorについて
2010年より「ホームレス状態を生み出さない日本」を目指し、ホームレス状態の方や生活困窮者を対象に仕事や宿泊施設の提供、相談事業などを行っており、当事者の特技を生かした仕事づくりのため運営しているシェアサイクルHUBchari事業では大阪市北区、東住吉区、生野区、天王寺区など行政連携実績も多数。
<代表プロフィール>
川口加奈(かわぐち・かな)
14歳でホームレス問題に出合い、ホームレス襲撃事件の根絶をめざし、炊出しなどの活動を開始。19歳でHomedoorを設立し、シェアサイクルHUBchari事業等で生活困窮者ら累計4000名以上に就労支援や生活支援を提供する。Googleインパクトチャレンジ グランプリ、人間力大賞グランプリ・内閣総理大臣賞等を受賞。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」(2022/3)に出演。大阪市立大学卒業。1991年 大阪府高石市生まれ。
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