東京五輪・パラリンピック期間に、LGBTに関する情報発信を行う「プライドハウス東京」の運営団体が、具体的なレガシー計画を発表。自治体やパートナー企業等に、コレクティブインパクト型の協働を呼びかけ。

プロジェクトのロゴは、公式エンブレムを手がけた野老朝雄氏が担当。多様な分野で活動する複数のLGBT団体、D&Iやスポーツ等に関する団体、自治体・企業・個人による、持続可能な協働に願いを込めて表現。

 任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアム(以下、コンソーシアム)は、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会のタイミングを、LGBTなどのセクシュアル・マイノリティ(以下、LGBT)に関する情報発信を行うための最重要機会のひとつと捉え、セクター横断の28団体・個人・企業が連携し、その効果を最大化するためのプラットフォームとなることを目指す。
 特に、2020年以降に、日本社会におけるレガシーとして「次世代のLGBTの若者たちのための安心できる居場所」を残す、という団体の意志を込めて、パラリンピック最終日の2年前である、2018年9月6日にキックオフした

 

■「プライドハウス東京」は、2020年以降のレガシー創出を目指す
   TOWARD / UNITED / BEYOND 3つのステップ


 コンソーシアムでは、大会までの期間(『TOWARD 2020』)、および、大会の期間中(『UNITED 2020』)、において、様々な参加型プログラムや教育コンテンツ等を開発・実施し、より多くの方々のLGBTに対する理解を深めるとともに、選手を含めた国内外から訪れるLGBT当事者や家族・友人・アライが、安心して集い交流できる場を提供する。あわせて、大会の開催以降(『BEYOND 2020』)、においては、上記期間にて集約・蓄積したLGBTに関するプログラムやコンテンツ等を活用し、総合的・継続的な情報発信を行い、LGBTの当事者、特に次世代の若者たちが安心・安全に訪れることのできる「居場所」としての、日本初の常設スペース「プライドハウス東京・レガシー」(仮称)の設立を目指す。

9月6日キックオフ記者会見の様子9月6日キックオフ記者会見の様子

■多様性と日本らしさを象徴するロゴデザイン

 プロジェクト全体のロゴデザインは、東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムを手がけ、「つながり」や「多様性」をテーマとした作品制作を続けている、アーティストの野老朝雄氏が担当。次世代にとっての「未来」となる躍動的なハウスを、全世界でLGBTのシンボルとされる6色レインボーで表現。日本を象徴する伝統色である藍色と組み合わせることで、東京から生まれるレガシーへの願いを託した。また、今後、プロジェクトの広がりにあわせて、多様な分野で活動する複数のLGBT団体、D&Iやスポーツ等に関する団体、自治体・企業・個人による、持続可能な協働へと発展することを視野に、可変性を象徴するオリジナルのタイポグラフィも同時開発した。
 

■コレクティブインパクト型の協働を呼びかけ
   まずは、大会に関連する自治体、公式パートナー企業、スポーツ団体から


 コンソーシアムは、日本社会により広くポジティブな影響をもたらすためには、コレクティブインパクト型の協働、自治体や企業によるプロジェクトへの参画を必須と捉え、特に、大会に関連する自治体や、大会公式パートナー企業に対する呼びかけを積極的に行う。また、チャリティイベントやクラウドファンディングなど、市民参加度の高い運営資金調達の方法や持続可能な組織体制を、企業からのサポートに加えて検討していく。あわせて、LGBTへの理解を深め、前向きな発信やアクションを行うアライ(理解者・支援者)をスポーツ界に増やしていくために、著名なスポーツ選手の「アライ・アスリート」としてのアンバサダー参画を促すとともに、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に関連する団体やスポーツ団体への働きかけを推進する予定。

■2019年はじめに、チャリティマラソン企画で多様性にエール

 年度内のスケジュールとしては、11月に「大会関連自治体・パートナー企業担当者向け説明会」、12月に「メディア・記者向け懇談会」、2019年1月〜3月には市民参加型のチャリティマラソン企画「レインボーマラソン東京」(仮称)を計画している。なお、今後の各所からの問い合わせの窓口とプロジェクトの全体調整を行う、コンソーシアムの事務局は、これまで「プライドハウス東京」の準備計画を行ってきた認定NPO法人グッド・エイジング・エールズが担い、プロジェクト代表は同団体代表でもある松中権が務める。
 

Pride House Tronto 2015Pride House Tronto 2015

◆◆「プライドハウス東京」コンソーシアム◆◆
 発足時(2018年9月6日)は、下記の28団体・個人・企業にて構成するが、今後、必要に応じて構成メンバーは追加・変更していく。それぞれの知見・経験・強みを活かし、いくつかのチームを形成して、プログラム等の開発・実施を行う。

■メンバー(団体17/個人4)
◎NPO法人akta(代表:岩橋恒太)
◎NPO法人 エティック(代表:宮城治男)
◎NPO法人 カラフルチェンジラボ(代表:三浦暢久)
◎認定NPO法人 グッド・エイジング・エールズ(代表:松中権)
◎NPO法人 グリーンバード(代表:横尾俊成)
◎認定NPO法人SHIP(代表:星野慎二)
◎NPO法人 GEWEL(ジュエル)(代表理事:村松邦子)
◎一般財団法人スポーツ&ライフ振興財団(代表:武田利也)
◎NPO法人 東京レインボープライド(共同代表:山縣真矢、杉山文野)
◎任意団体 にじいろかぞく(代表:小野春)
◎特例認定NPO法人 虹色ダイバーシティ(代表:村木真紀)
◎NPO法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)(代表:高久陽介)
◎認定NPO法人 日本ファンドレイジング協会(代表理事:鵜尾雅隆)
◎NPO法人 ぷれいす東京(代表:生島嗣)
◎任意団体 虫めがねの会(代表:鈴木茂義)
◎認定NPO法人ReBit(リビット)(代表:藥師実芳)
◎任意団体 レイプクライシス・ネットワーク(代表:岡田実穂)
◎NPO法人 レインボー・リール東京(代表:宮沢英樹)
◎遠藤まめた(LGBTの若者支援)
◎野老朝雄(アーティスト)
◎長谷川博史(雑誌編集者)
◎三橋順子(性社会文化史研究者/明治大学非常勤講師)

■アライ・アスリート(個人4)
◎大滝麻未(ニッパツ横浜FCシーガルズ/元日本女子サッカー代表)
◎熊谷紗希(オリンピック・リヨン/なでしこジャパン)
◎永里優季(シカゴ・レットスターズ)
◎向山昌利(ラグビー元日本代表/流通経済大学准教授/日本ラグビーフットボール協会普及育成部国際協力部門長)

■サポーター(企業3)
◎株式会社 丸井グループ(サポート内容:スペース開発/プラットフォーム提供)
◎株式会社 スポーツワン(サポート内容:スポーツイベント実施運営)
◎BASE Q (サポート内容:会場提供)

Pride House Rio 2016Pride House Rio 2016

◆◆「プライドハウス東京」直近スケジュール(予定)◆◆
◎2018年11月: 「大会関連自治体・パートナー企業担当者向け合同説明会」
◎2018年12月: 「メディア・記者向け懇談会」
◎2019年1月〜3月:「レインボーマラソン東京」(仮称)
◎2019年4月:「プライドハウス東京」メインの設置場所等の発表

◆◆「プライドハウス東京」に関する説明会(不定期)◆◆
NPO・自治体・企業の連携によるコレクティブインパクト型のプロジェクトを目指し、協力・協賛の可能性がある自治体やパートナー企業等の問い合わせを受け付ける。今後、個別に開催予定の説明会への案内を送付するとともに、2018年11月には、ヒアリングや相談、問い合わせを反映した協力・協賛プラン等を、「大会関連自治体・パートナー企業担当者向け合同説明会」にて発表予定。

<問い合わせ窓口>
「プライドハウス東京」コンソーシアム
代表:松中権(認定NPO法人グッド・エイジング・エールズ 代表)
tokyo@pridehouse.jp

◆◆WEBサイト
http://www.pridehouse.jp

◆◆SNSアカウント
Facebook: @PrideHouseTokyo
Twitter: @PrideHouseTokyo
Instagram: @pridehousetokyo

◆◆ハッシュタグ
#pridehousetokyo
 

Pride House Pyeong Chang 2018Pride House Pyeong Chang 2018


<参考情報>

◆◆「プライドハウス東京」基本計画​◆◆

大会までの期間(TOWARD 2020)、大会の期間中(UNITED 2020)、大会の開催以降(BEYOND 2020)、の3つのフェーズに分けて、各団体などの強みを活かした役割分担と連携を行う。

■大会までの期間(TOWARD 2020):2018年9月〜2020年7月
◎発信する: 
 スポーツイベント、映画上映など、様々な参加型の企画を通して、LGBTについて、LGBTとスポーツについて、LGBTと文化についての情報発信を行う。アライ・アスリートからの発信や、関係スポーツ関連団体への情報提供を行う。
◎結集する:
 設立運営資金を個人・団体・企業からのドネーションを通して集める。2020年に発信するコンテンツ・プログラムを開発する。期間限定の「プライドハウス東京」のスペース開発を行う。

■大会の期間中(UNITED 2020):2020年7月〜9月
◎祝祭する: 
 期間限定の「プライドハウス東京」を東京都内のアクセスの良いエリアに設立する。連動するイベントやワークショップを通して、より多くの方々に多様性の素晴らしさを体験する機会を提供する。LGBT当事者のアスリートやアライ・アスリートからの発信を行う。様々なグッズを開発し、「買って応援」する仕組みを提供する。
◎救済する:
 セクシュアルヘルスに関する情報発信、メディアガイドラインの提供、トラブル相談窓口とサポートネットワークを運営する。

■大会の開催以降(BEYOND 2020):2020年9月〜
◎創造する:
 NPO・企業・自治体によるコンソーシアムにより、日本初の常設LGBTセンター(仮称「プライドハウス東京・レガシー」)を、次世代のLGBTの若者の「居場所」を主目的として創設する。蓄積してきたコンテンツやプロジェクト、ノウハウをベースに、日本各地で行う居場所づくりをサポートする。
◎継続する:
 寄付・助成・遺贈などの収入源だけでなく、自主事業としての教育・情報コンサルティングのプログラムをつくり、持続可能な組織づくりを行う。 休眠預金、公務員の兼業など、政府のソーシャルセクター施策の積極的な活用を検討する。

◆◆「プライドハウス東京」において各メンバー団体が担う主領域◆◆
今後、プロジェクトを通して、担う役割などは変更となる可能性あり。

<教育・多様性発信>
 多様な性のあり方、多様な家族のあり方について、理解を広げるための教育コンテンツやプログラムを開発し、幅広く発信する。
◎任意団体 にじいろかぞく(代表:小野春)
◎任意団体 虫めがねの会(代表:鈴木茂義)
◎認定NPO法人ReBit(リビット)(代表:藥師実芳)

<居場所づくり>
 特にLGBTの若者たちが安心・安全を感じて集うことのできる居場所を提供する。同世代や近い世代によるピアサポートや、個別の相談に対応できる体制を構築する。
◎NPO法人akta(代表:岩橋恒太)
◎遠藤まめた(LGBTの若者支援)
◎認定NPO法人SHIP(代表:星野慎二)

<歴史・文化・アーカイブ>
 主に日本におけるLGBTに関する歴史や文化を紹介するコンテンツやアーカイブを開発し、国内外の方々に発信する。
◎NPO法人 レインボー・リール東京(代表:宮沢英樹)
◎野老朝雄(アーティスト)
◎長谷川博史(雑誌編集者)
◎三橋順子(性社会文化史研究者・明治大学非常勤講師)

<祝祭イベント・スポーツイベント・ボランティア教育>
 多様性のある豊かさを意識し、性的指向・性自認に気兼ねなく参加できる、イベントやスポーツ企画を実施する。多くの方々が運営に関わることのできる仕組みを提供する。
◎NPO法人 カラフルチェンジラボ(代表:三浦暢久)
◎NPO法人 グリーンバード(代表:横尾俊成)
◎一般財団法人 スポーツ&ライフ振興財団(代表:武田利也)
◎NPO法人 東京レインボープライド(共同代表:山縣真矢、杉山文野)

<アスリート発信>
 特にLGBTに関する差別や偏見が強いスポーツ界において、理解を深め、前向きな発信やアクションを行うアライ(理解者・支援者)を増やす活動を行う。
◎NPO法人 GEWEL(ジュエル)(代表理事:村松邦子)
◎大滝麻未(ニッパツ横浜FCシーガルズ/元日本女子サッカー代表)
◎熊谷紗希(オリンピック・リヨン/なでしこジャパン)
◎永里優季(シカゴ・レットスターズ)
◎向山昌利(ラグビー元日本代表/流通経済大学准教授/日本ラグビーフットボール協会普及育成部国際協力部門長)

<セクシュアルヘルス・救済窓口>
 身体的・感情的・精神的・社会的な性の健康、HIVを含めた性感染症に関する情報を発信する。困難な状況に遭遇した方に、安心・安全を提供するための窓口として機能する。
◎NPO法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)(代表:高久陽介)
◎NPO法人 ぷれいす東京(代表:生島嗣)
◎任意団体 レイプクライシス・ネットワーク(代表:岡田実穂)

<仕組みづくり>
 コレクティブインパクト型の協働、自治体や企業によるプロジェクトへの参画、市民参加度の高い運営資金調達、持続可能な組織体制などの仕組みづくりを行う。
◎NPO法人 エティック(ETIC.)(代表:宮城治男)
◎認定NPO法人 グッド・エイジング・エールズ(代表:松中権)
◎特例認定NPO法人 虹色ダイバーシティ(代表:村木真紀)

 


◆◆プライドハウスとは?設立の経緯とこれまでの動き◆◆

2010年バンクーバー冬季オリンピック競技大会の際に、閉鎖的・保守的なスポーツ界に向けて、そして、スポーツを契機として多くの方々からの注目が集まるタイミングを活用して、LGBTに関するポジティブな情報発信を行うこと、LGBT当事者等が安心して集える場を提供することを目指し、地元NPOが期間限定で立ち上げたホスピタリティ施設が「プライドハウス」のはじまり。その後、大型国際スポーツ大会の開催に合わせて、世界各地の実施団体が「プライドハウス」を設立運営してきた。それらの団体が、2014年ソチ冬季オリンピック競技大会直前のロシア政府による「同性愛宣伝禁止法」制定を契機に、情報共有と連帯のために「プライドハウス・インターナショナル」という国際ネットワークを組織。
2015年トロントで同ネットワーク会議が開催され、ブラジルおよび韓国の地元NPO団体が、2016年リオ夏季オリンピック競技大会、2018年平昌冬季オリンピック競技大会の開催時での運営主体として参加。日本からは、「LGBTと、いろんな人と、いっしょに」をコンセプトに様々な「場づくり」を実践してきた認定NPO法人グッド・エイジング・エールズが、2020年東京夏季オリンピック・パラリンピック競技大会の開催時での運営主体候補として招聘され、ネットワークに参画した。
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