生産者による直販新規事業『CRAHUG(クラハグ)』を開始
日本の“モノづくり”を再興するD2Cサポートプロジェクト〜工場の販売促進やリブランディングを支援、サステナブルなモノづくりで地域活性に寄与〜
第一弾として、12の生産者が展開する13ブランド、計183商品を、8月31日(火)より公式ファッション通販サイト「ONWARD CROSSET(オンワード・クローゼット)」(https://crosset.onward.co.jp/)にて販売スタートします。
『CRAHUG』では、自販・自立することで持続可能なビジネスモデルを構築したい全国の生産者や工場を対象に、サポート内容ごとに2つの協業プランを提供し、販売支援を行います。コロナ禍で打撃を受けている生産者や工場が消費者へ向けてオリジナル商品を直販することにより、工場の経営基盤の安定化を目指します。また将来的には海外への越境販売も計画しており、日本のモノづくりの高い技術や商品の魅力を発信していきます。
■背景
新型コロナウイルスによる日本経済への影響から、日本国内では製造業の業績低迷や製造業に関する事業所数に減少傾向が見られます。経済産業省が2021年4月に発表した「全国企業短期経済観測調査」によると、企業の全般的な業況を示す日本銀行「全国企業短期経済観測調査」の業況判断 DI は、大企業製造業においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大などの影響により、2020 年第 2 四半期は 11 年ぶりの低水準となったほか、中小企業においては、製造業・非製造業ともに大企業以上の悪化幅となりました。*1
当社は、「ヒトと地球(ホシ)に潤いと彩りを」提供することを存在意義として定め、アパレルやライフスタイルなど幅広い領域で人々の豊かな生活づくりへの貢献を目指しています。この度、日本の職人たちが継承してきた技術と精神を国内外に広く発信し、全国各地の工場と共に持続可能なモノづくりを目指すD2Cサポートプロジェクト『CRAHUG』をスタートします。
*1 経済産業省「我が国ものづくり産業が直面する課題と展望」(2021 年4 月)
https://www.meti.go.jp/report/whitepaper/mono/2017/honbun_pdf/pdf/honbun01_01_01.pdf
■『CRAHUG』とは
『CRAHUG』は、CRAFTSMAN(職人)、LIFE(暮らし)とHUG(ふれあう)を組み合わせた名称です。クリエイティブディレクターを務める株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役社長 梶原 加奈子氏の「作る人、使う人、すべての人と人とが手を取り合いながら、暮らしを大切にしていく未来を提案していきたい」という思いが込められています。
・取り組み
①販売支援
全国のファクトリーブランドをセレクトし、国内外に向けたEコマース販売を支援する
②ブランディング支援
ファクトリーブランドを作りたい工場の企画支援を行う
③プレス発信
日本の産地、工場のことをWEBジャーナルサイトやSNSで情報発信する
④イベント開催
受注販売会やPOP UPイベント、実際に工場に行ける観光ツアーを予定
⑤WEB分析
WEB購買データを共有し、ブランディングや商品開発に還元
・商品紹介(一例)
① 『kiso』 木曽川染絨株式会社(岐阜県羽島郡)
岐阜木曽川近くの染工場が発信する製品ブランド。草木染めをもとに、心身が健やかに快適に生きるための基礎を考える暮らしを提案します。天竺、裏毛など丸編み素材を中心にリラックスウェアを展開しています。
② 『輪島キリモト』 輪島キリモト(石川県輪島市)
石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきた桐本家。木地業を生業にしながら、多くの力ある職人さん達と一緒に、木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今の暮らしにとけ込むようなモノづくりに挑戦し続けています。
③ 『SANUA』 有限会社川北縫製(香川県さぬき市)
私たちは常に、豊かな生活を自然の恵みから頂き、営むことで、肌に地球を感じることができるのです。『SANUA』 は「静寂の中に生命を響かせる」というサンスクリット語の造語から生まれました。山と海に囲まれた、自然あふれる豊かな地から生まれた美しさや心地よさ、そんな瀬戸内の物語をお届けします。
※上記は8月31日(火)より発売予定の商品の一部です。
■『CRAHUG』概要
・事業内容:「ONWARD CROSSET」内での販売支援、WEBジャーナルサイト・SNSでの販促
・工場協業プラン:内容ごとに2つのプランで参画工場を支援します。
〈Aプラン〉
【対象】すでに完成し販売されているファクトリーブランド
【支援内容】「ONWARD CROSSET」を中心としたEコマースでの販売、プロモーション
〈Bプラン〉
【対象】自社ブランドを作りたい意思のある、日本の工場
【支援内容】オリジナルブランドを発案し、生産から販売まで一貫してフォロー
・商品ラインアップ:
スタート時は12の参画工場が展開する、13ブランドの計183商品を販売します。
・今後の予定:
8月31日(火) 「ONWARD CROSSET」で販売開始
WEBジャーナルサイト『CRAHUG』をローンチ
9月1日(水)~12日(日) 展示会イベント「CRAHUGつくるにふれる。くらすはつづく。展」
オンライン同時開催予定、会場:伊藤忠SDGs STUDIO
URL: https://www.itochu.co.jp/ja/corporatebranding/sdgs/20210415.html
2022年春頃 Bプラン工場商品を販売開始予定
※上記イベントは、社会情勢・感染拡大状況等により、内容やスケジュールが変更になる可能性があります。
・参画工場・生産者(一部)
株式会社アイディールカンパニー(愛知県長久手市)
有限会社川北縫製(香川県さぬき市)
木曽川染絨株式会社(岐阜県羽島郡)
大東寝具工業株式会社(京都府京都市)
利島農業協同組合(東京都利島村)
野富株式会社(奈良県北葛城郡)
備後撚糸株式会社 × ヒロタ株式会社(広島県福山市)
株式会社ボタニカルファクトリー(鹿児島県肝属郡)
株式会社前垣(石川県金沢市)
株式会社丸萬(兵庫県西脇市)
株式会社ワイ・エス・エム(埼玉県八潮市)
輪島キリモト(石川県輪島市)
※社名五十音順
・公式オンラインサイト(8月31日(火)よりアクセス可能):
https://crosset.onward.co.jp/shop/crahug
・WEBジャーナルサイト:https://crahug.jp
・公式instagram:https://www.instagram.com/crahug.official/
□株式会社KAJIHARA DESIGN STUDIO 代表取締役社長 梶原 加奈子氏
『CRAHUG』クリエイティブディレクター
日本のクラフトマンが継承してきた匠のモノづくり。 ⻑年積み重ねてきた知恵や工夫から毎日の生活によくなじむモノが作られ、便利な暮らしが育まれてきました。そしてこれからの未来。日本の工場も変化に挑戦し、つくることをつづけていくために、ファクトリーブランドとして自ら発信していく時代です。彼らが導く新時代の快適さや楽しさとは。『CRAHUG』は、未来づくりを考える工場と共に思考し、作る人と使う人をつなぐ架け橋となるために立ち上がりました。デジタルとリアルによる出会いに感動し「ひと・もの・こと」にふれて。これからの心が動く暮らしを届けていきたいと思います。
1950年に木曽川染絨を創業し、ニット生地の婦人ファッションのカットソー染加工というOEM業務を40年間行ってきました。しかしながら、結局どれだけいい商品を作ろうとしても、加工賃は下げられる一方、製品の価格は上がらない、材料費も人件費も上がっていく。どうやって会社を経営して残していくのかとなった時に、一番難しい道ではありますが自分のブランドを作って、自社で製造販売することが一番いいと、一度その険しい道に飛び込んでみようと思いました。『CRAHUG』に期待することは、「いかに消費者に自社ブランドのストーリーを伝え、繋いでもらえるか」です。
□輪島キリモト(石川県輪島市)代表 桐本 泰一氏
石川県輪島にて、200年以上「木と漆」の仕事に携わってきました。木地業を生業にしながら、多くの力ある職人さん達と一緒に、木工製品や漆の器、小物、家具、建築内装材に至るまで、木と漆が今に暮らしにとけ込むようなモノづくりに挑戦し続けています。以前から海外からのお客様も少し増えていましたが、このコロナ禍において、暮らしを少しでも気持ち良くさせる日本の手作り品を国内外含めて発信してきたいと考えています。『CRAHUG』を通じて、日本国内のみならず海外のお客様との接点を増やしていきたいと思っています。
1963年、香川県にて手袋製造業を創業し、その後新たにカットソー専門の縫製工場を1968年に設立しました。服の着心地は、見えないところへの気配りで決まる。だから、細部まで決め細やかに、きっちりと縫い上げる。どんなに手間がかかっても、決して手を抜かず、とことんまで、こだわり抜く。私たちは、こんな思いで、日々、服づくりに取り組んでいます。私たちが、なぜ、こだわるのか?それは、日本製の誇りを、もう一度取り戻したい。細部にこだわり、最高の着心地の服を世に届けたいと思っているからです。『CRAHUG』を通じて、日本製の良さをもう一度知ってほしいと考えています。
□株式会社オンワードデジタルラボ 新規事業Div. 酒見 ひばり
2013年にオンワード樫山へ入社し、10年間基幹ブランド『23区』を中心にEコマース事業の推進拡大に邁進してきました。この春より実際に工場のある現地へ赴き、顔を合わせて話をすることで、職人一人ひとりのモノづくりに対する想いと技術力の高さを体感でき、自分のデジタルの経験値を活かして、この想いの熱さを熱いままユーザーへ伝えることが命題だと感じています。自分自身も消費者の一員として、物があふれている現代に物を買わない選択肢が増えていたり、買う理由を探している人も多いと感じています。この時代だからこそ、あえて「買う」応援を増やしていくことで、地方や日本のモノづくりが一層元気になるように尽力していきたいと思います。
■株式会社オンワードデジタルラボ 概要
オンワードホールディングスが2019年に設立した、デジタル関連を主な事業内容とする100%出資の子会社。デジタル技術を活用した新たな価値の創出やビジネスモデル、業務プロセスの変革などを通じて競争優位性の確立を目指すとともに、デジタルトランスフォーメーションの実現を図る。2021年3月にはD2Cプラットフォーム事業「ONWARD Design Diversity(オンワード・デザイン・ダイバーシティ)」をスタート。
代表者:代表取締役社長 三田 寛暢
所在地:〒108-8439東京都港区海岸 3-9-32オンワードベイパークビルディング
設立:2019年(平成31年)3月1日
事業内容:ECやデジタルマーケティング、ITソリューションなどのデジタル関連事業
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