福井大学医学部附属病院「第一回福井側頭骨解剖コースwith 福島孝徳」にて精密医療模型「KEZLEX」が利用されました!
今回の解剖コースは、頭蓋底腫瘍の手術の世界的権威である福島孝徳先生が講師となり、福井県内の若手脳神経外科医の手術技術向上を図ることを目的として開催されています。福島孝徳教授と公私共に親交があり、実際の解剖標本を使用するハンズオンコースや頭蓋底腫瘍手術も一緒に行っている福井大学菊田健一郎教授が、若手の脳神経外科医の方々が、速く確実な頭蓋底外科手技を習得出来るように、と主催された非常に意義のある内容になっています。
特別講演、側頭骨ドリリングハンズオン等が行われ、当社が開発製造する3Dプリンターを用いた精密医療模型 「ケズレックス」がコース内で利用されました。
ケズレックスは、より安全・正確・迅速・低侵襲な手術を支援するツールです。人骨と同様の削り心地、人体の内部構造を再現するために、過去25年にわたり、脳神経外科、耳鼻咽喉科、頭頸部外科等の先生方と共に幾度もの改良の末に開発に至りました。現在では世界各国で利用されており、日本国内の脳神経外科領域では、日本神経内視鏡学会の認定医試験等で採用されております。国内での学会主催の認定医によるコース採用事例は、脳外科の分野以外にも耳鼻咽喉科の各分野で幅広く利用されております。
https://www.kezlex.com/
【福島孝徳先生について】
(※脳神経外科医 福島孝徳 ホームページより抜粋 https://dr-fukushima.com/)
48歳のとき、学閥と人脈、基礎研究論文数を選考基準とし、脳神経外科医としての臨床実績やHigh Levelのマイクロ手術手技を評価しない日本の医学界に疑問を覚え、渡米。米国でも臨床の現場にこだわり続け、30数年間にわたり毎年600人以上(米国:250人、日本:300人、ヨーロッパ/南米ほか:50人)もの手術を行い、患者の命を救っている。
頭蓋底手術(12種類の複雑アプローチを1980年初頭に全て開発・完成)12,000例など、生涯30,000例を超える手術を行い、今なお手術中心の生活を続けている。その多くは他の医師によって手術困難とされたり、過去に行われた手術で完治できなった患者がセカンドオピニオンを求めてきたものである。
神の手と称される手術手技「鍵穴手術(キーホールオペレーション)」は、福島孝徳が開発したものである。頭部に10セント硬貨ほどの小さな穴をあけ、顕微鏡を使って患部を切除・縫合する。患者の予後を一番と考え、開発したものである。この超人的な技術により、通常の開頭手術に比して大幅に患者の負担が軽減され、世界中の患者から絶大な支持を受けており、世界一の医療水準を誇るアメリカの医療関係者から福島は「神の手を持つ男」「The Last Hope」と賞賛されている。
■手術成績
脳神経外科手術総数:30,000例以上
頭蓋底脳腫瘍手術:12,000例以上
脳腫瘍手術:20,000例以上
脳下垂体腫瘍手術:4000例
-頭蓋咽頭腫:330例
-その他:200例
聴神経腫瘍手術:2,600例(1980年~2022年)
※顔面神経温存率98%、聴覚温存率70-80%
髄膜腫手術:2,600例
三叉神経鞘腫手術:350例
脳動脈瘤手術:2,460例以上
血管障害バイパス手術:450例
-Smallバイパス手術:300例
-Largeバイパス手術:150例
片側顔面痙攣 三叉神経痛 舌咽神経痛のキーホール手術総数
:8,000例以上
(2023年1月時点)
■福島孝徳先生より
・今回のハンズオンの目的と意義
臨床外科的、脳神経外科微小解剖の実戦を体験するのが目的である。人体の標本は種々の規制があってなかなか使用出来ないので、精密3-Dプリンターによる人間の標本にそっくりのプラスチック標本で、実際の手術と同じように側頭骨の頭蓋底外科剥離を自分の手で体験し勉強出来る。
・当社製品(Kezlex側頭骨モデル)の有用性について
精密で実際の側頭骨に近く、世界トップの製品である。
【菊田健一郎先生について】
(福井大学 脳神経外科学 ホームページ:https://www.med.u-fukui.ac.jp/laboratory/neurosurgery/)
■福井大学 医学系部門 医学領域
感覚運動医学講座 脳神経外科学 教授
■学位
1998/11 医学博士京都大学
■経歴
2008/04-2009/03
京都大学 医学部 脳神経外科講師
2009/04
福井大学 医学部 医学科 感覚運動医学講 座脳脊髄神経外科領域教授
■菊田健一郎先生より
・今回のハンズオンの目的と意義
外側後頭下開頭は疾患により少しずつ開頭の範囲が異なるというバリエーションがあり、まずこれを理解している若手脳神経外科医は少ない。さらに側頭骨、乳様突起はさまざまな頭蓋底外科手術のメインゲートであるが、錐体骨の内側面、上面、後面にはそれぞれ異なった脳神経、動脈、構造物が存在するし、それを露出するためにはどこを、どのようにドリリングしなければならないかが複雑で、「みんな側頭骨がぜんぜん分かってない」というwaveの言葉通り、習得してる脳神経外科医は少ない。これを習得するためには、複数回のCadaver dissection courseへの参加、及び実際に多くの頭蓋底腫瘍の手術経験が必要であるが、時間もお金もかかる。このハンズオンは精密な側頭骨モデルを用いて、Cadaver dissectionより簡易で清潔な環境でこの習得困難な錐体骨の内側面、上面、後面の露出、各種手術アプローチを実習するものであり脳神経外科医の技術向上に資するものである。
・当社製品(Kezlex側頭骨モデル)の有用性について
プラスチック製であるためダイヤモンドドリルを使用すると溶解してうまく削れない可能性があったが、カッティングバーを用いることで骨の質感や削った感触は実際の頭蓋骨と遜色なかった。内部構造も半規管、蝸牛、前庭、中耳など大変よく再現できており、極めて有意義な実習ができ感心した。課題としては少しSigmoidが太すぎて、前方変異しているため、最も大切な乳様突起のPresigmoid部分の面積が狭いこと、卵円孔に三叉神経第3枝が欲しいと、内耳道に4本の神経を入れて欲しいこと、錐体骨内頸動脈菅は赤で着色して欲しいこと、舌下神経管は青で着色して欲しいことなどの要望が挙がった。
【本コースで利用された製品】内部管腔着色済み側頭骨
人のCTデータから再現した、健常者の側頭骨モデル。
サージカル・ドリルをお使い頂く事により、人骨に近い削開感覚にて削開いただけます。
側頭骨内部は耳小骨の微細構造まで再現。
ENTハンズオン等にて使用実績のある、日・米・英での特許取得モデル。管腔内の着色により、構造の把握をしながらの削開が可能です。
■着色部位
・顔面神経管 ・三半規管
・蝸牛 ・S状静脈
・台錐体神経 ・硬膜
■使用例
・側頭骨の削開トレーニング
・耳の内部構造理解のための教材
・ハンズオンでの使用 等
製品情報ページ:https://www.kezlex.com/products/temporal_bone/c14/
【KEZLEX(ケズレックス)とは】
KEZLEXとは、CT/MRI等の3次元データから人骨の内・外部を緻密に再現した、「削れる」「クリップできる」医療用精密複製立体モデルです。国内外のハンズオンセミナーや、術前・術野でのシミュレーションなど、幅広い用途で利用されています。美容整形・歯科で1,000症例以上の導入実績があり、アメリカ、イギリス、ドイツなど海外でも利用されています。
<株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーについて>
株式会社ジャパン・メディカル・カンパニーは、最先端の3Dプリンティング技術を用いて、医療のカタチを革新するものづくりベンチャーです。テクノロジーによって「世界にまだない選択肢」をつくることを目指しています。
■社名:株式会社ジャパン・メディカル・カンパニー
■設立:2018年5月
■代表:大野秀晃
■事業内容:医療機器の開発・製造・販売、医療雑品の開発・製造・販売
■URL:https://japanmedicalcompany.co.jp
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像