独立系VCのOne Capital、生成AI×SaaSをまとめたカオスマップ「Japan Generative AI Application Landscape」を公開
国内に42サービスの存在を確認、主要プレイヤーや資金調達動向について解説
カオスマップ公開の背景について
OpenAIの「ChatGPT」が火付け役となり、世界はAIブームの渦中にあります。OpenAIを筆頭に多くのユニコーン企業が誕生し、その中にはJasper(評価額$1.5B)やGlean($1B)のようなSaaS企業も含まれています。さらに、NotionやCanvaのようなSaaS企業が生成AI技術を取り入れることで、プロダクトの付加価値を飛躍的に向上させています。
このように、海外には「Generative AI Application(以下、生成AI SaaS)」が多数存在しており、Sequoia Capitalなどがカオスマップを公開しています。しかし、国内においてはそのようなカオスマップは存在していません。
そこで、国内で生成AI技術を活用しているSaaS企業をリサーチすることにしました。調査結果をカオスマップとして公開するとともに、それぞれのカテゴリにおけるプロダクト数、主要なプレーヤー、そして資金調達の動向などについても解説します。
解説記事はこちら:https://onecapital.jp/perspectives/generative-ai-application-landscape
生成AI SaaSのプロダクト種別
生成AI SaaSは、国内に42サービス存在することがわかりました。サービスの種別を見てみると、AI-Nativeが全体の61.9%、Embedded-AIが38.1%となっており、数だけで言えば前者が市場を牽引しています。
AI-Nativeには、セキュアな環境でChatGPTが利用できる「法人GAI」、AIを使ったキャッチコピー制作ツール「Catchy Writing Assistant」、音声の自動文字起こし「Summary fm」などがあります。
他方のEmbedded-AIには、GPTを活用したFAQ作成支援機能を提供する「Helpfeel(弊社支援先)」、営業担当者向けAIチャットを実装した「KNOWLEDGE WORK(弊社支援先)」、ChatGPTを活用することでマーケティングの自動化を支援する「ferret One(弊社支援先)」などがあります。
いずれのサービスも、今後増加していくことが期待されます。AI-Nativeでは、GPTをはじめとした生成AI技術の発展により、より多くのSaaS企業がAIをビジネスの核としたサービスを開発し、市場に参入する可能性があります。
他方のEmbedded-AIでは、既存製品にAIを組み込むことで、より高度な機能を提供し、CXを向上させる流れは今後も継続していくでしょう。直近ではGPTのAPIが価格改定(値下げ)されたことも、そのような企業にとって追い風となるはずです。
どのような種類のサービスが多いのか、生成AI SaaSをカテゴリ別に見てみます。市場の大半を占めているのはText領域となっており、その割合は71.4%にものぼります。同領域にはSupport、Marketing、General Chatなど、さまざまな分野が含まれます。
それに続いて市場に占める割合が多いのは、Image領域です。画像生成サービス「生成AI GO」やAIアシスタントを搭載したウェブサイトビルダー「STUDIO(弊社支援先)」を含むDesign分野などがここに該当します。
生成AI SaaS企業の資金調達動向については解説記事をご覧ください:https://onecapital.jp/perspectives/generative-ai-application-landscape
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会社概要
会社名 | One Capital株式会社 |
代表者 | 代表取締役CEO 浅田慎二 |
設立年月 | 2020年4月 |
事業内容 | SaaSに特化したVCファンドの運用、出資者のDX支援、プロダクト開発 |
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