ヴェントゥーノが糸島漁協と連携した地域協定が環境省の「我が国におけるブルーカーボン取組事例集」に採択!COP28を初め、世界中の環境イベントで周知開始

~海藻養殖で、磯焼け対策、ブルーカーボン創出に繋げるモデルケースを創出~

株式会社ヴェントゥーノ

「KAISO」イノベーション企業である株式会社ヴェントゥーノ(福岡市中央区、代表取締役社長:中野勇人)は、取り組みを進める「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」が、この度、環境省の取り組みである「我が国におけるブルーカーボン取組事例集~藻場干潟の保全・創出によるCO2吸収源対策~」(以下、事例集)に採択されたことをお知らせします。

事例集は英語版も作成され、2023年11月30日~12月12日にアラブ首長国連邦(UAE)・ドバイで開催された、国連気候変動枠組条約第28回締約国会議(COP28)において、環境省が主催する「ジャパン・パビリオン」にて配布されたことを始め、今後も国内外の環境イベント等で周知されていく予定です。
日本語:https://www.env.go.jp/content/000177672.pdf
英語:https://www.env.go.jp/content/000177676.pdf

「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」に関して

2021年6月1日、株式会社ヴェントゥーノと糸島漁業協同組合は、「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」を締結しました。 本協定は、海藻養殖をきっかけとした磯焼け対策、さらにブルーカーボン創出に繋げるモデルケースの確立を目指しています。

具体的には、当社が今まで廃棄されていたメカブ(ワカメの根にあたる部分)、アカモクを糸島漁港から継続的に購入することで、


・減少するワカメを養殖している漁師の方の収入安定に寄与

・ワカメの生産効率、生産量の向上

に貢献し、結果として

・糸島で拡大する磯焼け対策

・海藻養殖をきっかけに自生海藻を生み、ブルーカーボンを創出

を目指した、複合的に海の生態系を守る取り組みです。

「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」実施背景

~拡大する磯焼け問題~

現在、糸島の海は、海の砂漠化とも呼ばれる磯焼けが問題となっています。磯焼けの原因としては、地球温暖化が進んだことで、ウニが大量発生、食害により藻場を食べ尽くしてしまっている状態となり、日本中で問題となっています。

磯焼けが進んだ糸島の海では、既に生態系が悪化し、海藻を餌としているアワビやサザエなどの貝類をはじめ、海中林をすみかとしている磯魚やイセエビ等の漁業生産が減少するなど大きな影響が出ています。この対策として協定がスタートしました。


”3年目”を迎えた「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」

”3つの進捗”


進捗1.養殖をきっかけとした天然海藻の創出


糸島漁協ではブルーカーボンの効果が期待されるアカモクの試験栽培を令和3年12月から実施しています。ヴェントゥーノではメカブだけでなく、この栽培もサポートしています。

そして、今年2023年、このアカモクを養殖している海の直下の海底に天然のアカモクが自生しているのを確認しました。磯焼けにより砂漠化していた海に天然のアカモクが自生したことは、本協定の大きな励みになりました。


引き続き、海藻養殖の面積/収穫量の増加を支援することで、自生する天然海藻も増やしていくことで磯焼け対策を進めていきます。


進捗2.協定に賛同いただける漁師が3倍に増加


本協定は漁協と契約を結ぶだけではなく、地元漁師の方々に協力頂かなければ成果を出す事ができません。

漁師の方と日々会話を重ねることで活動に賛同いただき、取引を実施いただく漁師が、1年目は1軒でしたが、現在では3軒と増えており、地元協力の輪を広げています。


進捗3.廃棄メカブを活用したスキンケアブランド「人魚の伊都姫」開発 

   ふるさと納税返礼品に採択されるなど、地元糸島の新ブランドが誕生 


収穫されたメカブから抽出できる海藻のねばねば成分であるフコイダンを活用した、新スキンケアブランド「人魚の伊都姫」を2022年に発表しました。

「海藻ジェルパックモイスト」「海藻クリームパック」の2商品を販売し、糸島市のふるさと納税返礼品にも活用いただくことで、糸島の海の魅力を発信する地元糸島の新ブランドとして展開しています。

また、第二弾として、新商品の開発を進めています。

※ふるさと納税は海藻ジェルパックのみ


関係者のコメント

株式会社ヴェントゥーノ 代表取締役 中野 勇人


今回、力を入れている「ブルーカーボン推進における地域貢献協定」が環境省の事例集に承認されたことを非常に嬉しく思っています。


今、日本中で磯焼けという大きな問題が生じています。

ヴェントゥーノは創業以来、30年以上にわたり海の恩恵を受けてビジネスを拡大してきました。


地元糸島の海を、海藻の力で復活させ、さらにブルーカーボンで地球温暖化対策にも繋げていくことで、パーパスである「海藻の可能性で、イノベーションを起こし、人と海が美しい未来をつくる」を実現できるように取り組みを進めていきます。



糸島漁業協同組合 福吉支所 瀬戸貴大


糸島周辺では20年ほど前から藻類が減り始め、3~6 年前から磯焼けが深刻になっています。主な原因である増加するムラサキウニは身がスカスカで商品にならず、駆除対象になっている状況です。


またウニ類と同様に食害を引き起こす植食性魚類に関しては、近年アイゴ(バリ)の増加があります。アイゴは体長 5~10cm の時期に海藻の芽を摂食するため、海藻の生育の妨げとなっています。


以前は夏季のみ視認されていたアイゴが、近年は年中確認されるようになりました。一部の漁業者からは、昔と比べ冬場に手が凍えることがなくなったことから、特に冬場の海水温上昇を実感するという証言も得られています。

このように地球温暖化の影響で海の生態系が崩れていく中、磯焼けの対策を進めていきます。さらに、藻場の復活により、ブルーカーボンを生み出すことで、磯焼けの問題である地球温暖化対策につながるモデルケースをヴェントゥーノさんと共同で確立し、糸島から全国、さらに世界に発信していければと考えています。


環境省「我が国におけるブルーカーボン取組事例集~藻場干潟の保全・創出によるCO2吸収源対策~」に関して


本年1月より「ブルーカーボン関係省庁連絡会議」を新たに立ち上げるなど、環境省がブルーカーボンに対策を進める一貫で実施したプロジェクトです。


国内の地方公共団体や民間事業者等が実施するブルーカーボン対策を以下の基準でまとめています。


【取りまとめる事例の基本的な考え方】

• 藻場等による二酸化炭素の吸収・固定だけでなく、港湾環境整備や漁場環境改善といった地域課題解決に向けた具体的な目的・方向性を有しているもの。

• 地方公共団体や漁業協同組合等、地域のステークホルダーをどう上手く巻き込んでいるか表現できるもの。

• 継続的な資金調達のため、例えば、クレジットの取得といった資金確保に向けた努力を表現できるもの。

• 長期継続的な取組に向け、戦略的に議論・検討・開発等を行っているもの。

• ブルーカーボンによる二酸化炭素の吸収量・固定量の大小は問わない。



ブルーカーボンとは

世界中で地球温暖化対策が本格化するなか、温室効果ガス吸収源の新たな選択肢として注目されているのがブルーカーボンで、海藻など海洋生態系に蓄積される炭素のことを指します。



ヴェントゥーノとは

当社の社名である「ヴェントゥーノ」は、イタリア語で「21」という由来があり、21世紀を見つめ、1990年に創業しました。創業以来、もずくやメカブなどの海藻のぬめり成分「フコイダン」に着目し、九州大学や医療機関などと共同研究を進めながら商品開発を行ってきました。「海藻の可能性でイノベーションを起こし、人と海が美しい未来をつくる。」をパーパスに掲げ、海藻成分フコイダンをはじめとした「海藻」の可能性を信じ、今後も美と健康のサポート、そして社会課題の解決を目指した事業展開をしていきます。


■会社概要

株式会社ヴェントゥーノ                                            代表取締役社長:中野勇人

所  在  地:福岡市中央区大宮2-1-1       

設     立:1990年1月

資  本  金:2,000万円

事 業 内 容:健康食品・化粧品の卸売および通販

U  R  L :https://ventuno.com/



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環境・エコ・リサイクル
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会社概要

株式会社ヴェントゥーノ

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URL
https://ventuno.com/
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
福岡県福岡市中央区大宮2-1-1
電話番号
092-521-2290
代表者名
中野勇人
上場
未上場
資本金
2000万円
設立
1990年01月