DataLabs、デジタル庁によるテクノロジーマップの整備に向けた調査研究の実証事業に採択
点群データの自動モデリング技術を活用した、建築物の配筋検査の省力化を実証
「テクノロジーマップの整備に向けた調査研究(アナログ規制の見直しに向けた技術実証等)」とは
デジタル庁では、目視規制、定期検査・点検規制、実地監査規制等のアナログ的な規制を定める法令について、規制を所管する府省庁等と連携し、原則2024年6月までのアナログ規制の見直しを進めています。これら規制の見直しに当たり、活用可能性のある技術を保有する事業者が現場等で実証を実施するものです。
本実証の背景と目的
対象法令:建築基準法第7条から第7条4に基づく中間検査・完了検査
建築基準法第7条で規定されている中間検査・完了検査は、特定工程の工事を終えた時、または工事が完了したときに、建築主事又は指定確認検査機関の確認検査員が実施する検査です。これらは写真や書面等による検査や、目視や簡易な計測機器等による検査等により実施が規定されています(※)。
完了検査は57万件弱、中間検査は20万件弱(令和元年度)にのぼる一方、現場においては時間外労働の上限規制で人手不足が懸念される2024年問題など、課題が顕在化しております。
このような状況の対策として、国土交通省は令和5年3月に「官庁営繕事業の建設現場におけるデジタルデータを活用した配筋検査試行要領」を発出。配筋検査における抜本的な生産性向上に向けた取組みを進めております。
上記の背景を踏まえ、DataLabsのコア技術である点群データの自動モデリング技術を活用し、中間検査の特定工程にあたる配筋検査及び完了検査時の代替・省力化の可能性の実証を目指して参ります。
※「確認審査等に関する指針(平成十九年国土交通省告示第八百三十五号)」
実証方法
従来、コンクリート構造物の配筋検査等においては、現場でのメジャー等による計測、監督者の現場立ち会いによる目視確認・写真撮影及び、帳票作成等の内業作業が必要とされてきました。
これらの業務を省力化すべく、3次元データを活用しその実現可能性を実証します。
具体的には、地上型レーザースキャナーとiPad Proを用い、鉄筋の点群を取得。取得した点群データを、3次元配筋検査ツール「Modely」によってモデル化することで、確認項目の実測を自動で行います。
なお、本実証においては、実務的な有用性の評価のため、株式会社三菱地所設計より監理実務に係るアドバイザリーを受けながら遂行して参ります。
Modelyとは
Modelyは点群データを活用した3次元配筋検査ツールです。LiDAR付のiPad等でスキャンした配筋の点群データをModelyにアップロードすると、検査範囲を画面上でクリック指定するだけで範囲内の鉄筋を一斉に検出しモデル化することが可能です。また、ピッチや本数、かぶりや継ぎ手長等の各検査項目を自動計測し、設計値と比較した上で帳票まで自動作成。作成された帳票やモデル・点群データは、工事受注者と監督者の間でクラウド上での共有が可能で、任意の箇所にコメントや写真を付記してチャット感覚でコミュニケーションすることも出来ます。
※Modelyについて
https://www.datalabs.jp/modely
Modely導入のメリット
下記の点から、従来手法の配筋検査に比べ大幅な省力化を実現いたします。
・監督職員側はクラウド上で検査結果が確認でき、現場立会の頻度を軽減
・工事受注者側も従来複数人で行っていた検査を1人で実施できるほか、iPad内で帳票作成までワンストップで完結するため事務所作業を軽減
・点群処理からモデリングまでiPad上で完結するため、高価格の専用ソフトや専用計測デバイスが不要。UIも簡素で誰でも使いやすい仕様
会社概要:DataLabs株式会社
点群データの自動3Dモデル化(BIM/CIM化)技術を基に、あらゆる建設業務を効率化するクラウドシステムの提供を行う。
設立:2020年7月
代表取締役:田尻 大介
所在地:〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町8-6
プロダクトに関するお問い合わせ
SaaS営業統括本部 川北 実穂
miho.kawakita@datalabs.jp
リリースに関するお問い合わせ
広報担当 山田 薫
kaoru.yamada@datalabs.jp
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