埼玉りそな銀行の本社食堂で、規格外農作物から生まれた『ぐるりこⓇ』を使用したメニューが期間限定で提供。
(※1)『ぐるりこⓇ』とは
規格外農作物や野菜の端材等を過熱蒸煎機で乾燥・粉末化した食品パウダーの総称。香りやうまみが凝縮されているのが特徴です。『ぐるりこⓇ』は特許庁商標登録済み商標です。6723114号
社員食堂での提供背景
■「かくれフードロス」を使った新たな商品開発や提供先確保の必要性
ASTRA FOOD PLANは、一般的に推計される年間約523万トンの食品ロスに含まれない、規格外農作物や食品工場で発生する野菜の端材などの年間約2,000万トンにおよぶ「かくれフードロス(※2)」の削減に取り組んでいます。
これまで、産学官プロジェクトや吉野家への過熱蒸煎機の導入、『ぐるりこⓇ』の提供を通じて、オニオンブレッドやクッキーの販売を行ってきました。しかし、循環型フードサイクル構築を目指すためには、かくれフードロスの削減だけでなく、これまで以上に『ぐるりこⓇ』を使用した新商品開発や商品の提供先を増やすことが重要であると考えています。
■企業の社会的責任(CSR)やSDGsに関する取り組みの重要性
企業においては、社会的責任(CSR)として、経済的な利益だけでなく、環境や社会に配慮することが求められており、食品ロス削減に貢献する重要性も高まっています。また、食品ロスの削減は、持続可能な開発目標(SDGs)の目標12「つくる責任つかう責任」に寄与することにも繋がります。
そこで、企業全体を巻き込みながら循環型フードサイクル構築を目指し、社員が参加しやすいSDGsの取り組みとして、『ぐるりこⓇ』を使用したメニューを提供する運びとなりました。
(※2)年間約2,000万トンにおよぶ「かくれフードロス」
「2531万トン(食品由来の廃棄物等)」-「約570万トン(本来食べられるのにも関わらず廃棄される食品ロス)」
農林水産省『~食品ロス量(令和元年度推計値)を公表~』(2021年11月30日)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/211130.html
消費者庁『食品ロスについて知る・学ぶ』
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/
埼玉りそな銀行の本社食堂で提供される4つのメニュー
埼玉りそな銀行の本社食堂で、2024年2月13日から2月16日まで日替わりで『ぐるりこⓇ』を使用したメニューが提供されます。
2月13日 「たっぷり野菜のスープカレー」
使用ぐるりこ
たまねぎ
2月14日 「帆立貝のピラフセット・オニオングラタンスープ」
使用ぐるりこ
にんじん・たまねぎ
2月15日 「フワフワ玉子のオムスパゲッティセット」
使用ぐるりこ
たまねぎ・にんじん・ごぼう
2月16日 「スエヒロ特製250g ジャンボハンバーグぐるりこソース」
使用ぐるりこ
たまねぎ
ほか、サラダのトッピングやおにぎり、小鉢にも使用される予定です。
※画像はイメージです。実際とは異なる場合がございます。
今後の展開
■社員向けに研修を実施
セミナー等を通じた社内浸透などの取り組みにも連携していく予定です。
「SDGs」や「食品ロス削減」に関する取り組みをご検討の企業様へ
未利用資源からアップサイクルで生まれた高付加価値パウダー『ぐるりこⓇ』を使用し、社員食堂や寮などの食事に採用していただける企業様を募集しています。お気軽にお問い合わせください。
URL:https://www.astra-fp.com/contact/
埼玉りそな銀行コメント
ASTRA FOOD PLANさまの事業は「かくれフードロス」という社会問題にアプローチし「循環型フードサイクルの実現」を目指されているものであります。弊社はその姿勢に強く共感しサポートさせていただいております。
今回、食堂でのメニュー提供を通じて循環型フードサイクル構築に不可欠な商品開発をお手伝いし、『ぐるりこⓇ』の社会実装拡大をサポートさせていただきます。また、『ぐるりこⓇ』を美味しく頂くことを通じて弊社社員のサーキュラーエコノミーに対する理解を深めてまいります。
弊社はこれからもASTRA FOOD PLANさまの成長を後押しするとともに、より良い社会の共創を目指してまいります。
ASTRA FOOD PLAN株式会社 代表取締役社長 加納千裕コメント
SDGs、ESG、サーキュラーエコノミー、SXなど、続々と新しい用語が生まれ、企業に対するサステナビリティの取り組みへの社会的要請が日々強まっています。それらの実現のためには、まずは従業員一人一人の意識を高めることが重要ではないかと思います。
今回の取り組みで、社食でおいしく「ぐるりこメニュー」を召し上がっていただくことで、埼玉りそな銀行の従業員の皆様の意識改革に繋がればとても嬉しいです。
私たちが目指している「食の循環型フードサイクル」の実現のためには、多くの方との連携が必要ですので、このような啓蒙活動にも力を入れていきたいと考えています。
循環型フードサイクル構築を目指す「ASTRA FOOD PLAN」
ASTRA FOOD PLANは、過熱水蒸気技術を用いた食品乾燥装置『過熱蒸煎機』(※3)を開発・販売しているフードテックベンチャーです。
『過熱蒸煎機』は、高い生産効率とコストパフォーマンスを実現したことから、従来コストの問題で有効活用できなかった食品工場で発生する野菜類の端材や、規格外品などの未利用農作物、飲料ざんさ等を、付加価値の高い食材にアップサイクルすることができます。食品ざんさ廃棄の課題を抱える事業者に『過さ熱蒸煎機』を販売すると同時に、本装置で作られる新たな食品原料『ぐるりこⓇ』の用途開発を食品メーカーと協力して行うことで、フードロス問題の解決を目指しています。
(※3)
「過熱蒸煎」は特許庁商標登録済み商標です。登録商標第 6534112 号
一般的な食品ロスの約4倍。年間2000万トンにおよぶ「かくれフードロス」の実態
現在コンビニエンスストアや量販店の売れ残りなど、本来食べられるのにも関わらず廃棄される「食品ロス」が問題となっています。しかし、一般的に認知されている「食品ロス」の量には野菜の芯や皮、ヘタなどの食品ざんさや産地で発生した規格外農作物や余剰農作物などの未利用農作物が含まれていません。
「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」によると、2019年における日本国内の食品ロスは、約570万トンと推計されていますが、農林水産省がまとめた「食品廃棄物等の利用状況等(平成30年度推計)」(※4)では、食品ざんさや未利用農作物などの不可食部分も含めた「食品由来の廃棄物等」の食品ロスが2531万トンにおよぶことがわかっており、大きな社会課題となっています。
ASTRA FOOD PLANは、この一般的な食品ロスの約4倍となる年間2000万トンの食品廃棄を「かくれフードロス」と呼び、その削減とアップサイクルに取り組んでいます。
(※4)
農林水産省『~食品ロス量(令和元年度推計値)を公表~』(2021年11月30日)
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/211130.html
消費者庁『食品ロスについて知る・学ぶ』
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/
『過熱蒸煎機』について
『過熱蒸煎機』は、食品の風味の劣化と酸化、栄養価の減少を抑えながら、乾燥と殺菌を同時に行うことが可能な装置です。以下の3つの特徴により、野菜の不可食部分や、米ぬか、果物の搾りかす、飲料ざんさにいたるまで、高付加価値化した食材にアップサイクルすることが可能です。
食材の風味の劣化と酸化を防止
数百度の高温スチーム 過熱水蒸気を用いることで食材の酸化を抑え、栄養価の損失と風味の劣化を防ぎます。食材によっては旨味成分が増加し、ビタミンE、β-カロテンや葉酸などの栄養価が、熱風乾燥を用いた場合と比較して高いことも分かっています。
低コスト、高い生産効率を実現
ボイラーレスの過熱水蒸気発生装置を開発し、熱風と併用することでエネルギー効率が極めて高い乾燥・殺菌技術を実現。連続式で生産効率が高く、従来型乾燥技術のコストの課題をクリアしました。
スピード殺菌乾燥
過熱蒸煎機での食材への加熱時間はわずか5~10秒。短時間加熱で食材の劣化を抑えながらも、過熱水蒸気の効果でしっかりと殺菌ができるので安全に加工できます。
製品名:過熱蒸煎機
発売日:2022年4月4日
※『過熱蒸煎機』カタログダウンロード https://www.astra-fp.com/download/
『ぐるりこⓇ』について
『ぐるりこⓇ』は、『過熱蒸煎機』によって風味、栄養価の減少を抑えながら製造される高付加価値パウダーの総称で、素材別には”タマネギぐるりこ”、”キャベツぐるりこ”などとなります。サスティナブルで循環型のフードサイクルを目指していることと、『過熱蒸煎機』内で原料をぐるぐると回転させながら乾燥殺菌する製造工程の様子を表したキーワード「ぐるり」と、Collaborate、Cooperation、粉の「こ」を組み合わせた造語です。
・会社概要
ASTRA FOOD PLAN株式会社
本社所在地:埼玉県富士見市鶴瀬東1-10-26
代表取締役:加納千裕
設立:2020年8月
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