「米沢品質AWARD2023」のブランドムービーを近日公開!米沢市が取り組む「米沢ブランド戦略事業」は今年で5年目を迎えました!
~「なせばなる」上杉鷹山公が礎を築いたまち・山形県米沢市が取り組む「挑戦と創造」の地域ブランディング~
その先人の知恵や教えが今も色濃く残る山形県米沢市では、鷹山公のDNAを引き継いだ人々が主体となってまちづくりを推進しています。
平成30年に産声を上げた「米沢ブランド」は、「なせばなる」の精神を根幹とし、自らの行動により未来を輝かせる価値「米沢品質」を生み出す運動です。
中でも、特に秀でた「米沢品質」を有した産品やサービス等に贈られる「米沢品質AWARD」が今年も開催され、そのファイナリストの取組を紹介するブランドムービーが、米沢ブランド公式Webサイト(https://www.yonezawahinshitu.jp/)にて近日公開されます。
これに併せ、「米沢ブランド戦略事業」の概要と、歴代「米沢品質AWARD」をご紹介します。
■「米沢ブランド戦略事業」とは
米沢ブランド戦略は、「挑戦と創造のあかし米沢品質」のブランドスローガンの下、市民が一体となり、産品やサービス、観光、文化、行政など様々な分野で米沢品質向上の運動を起こすことで、米沢全体を高付加価値化し、まちの活性化と関係人口の拡大を目指す事業です。
これまでも、市民が参加し、市民同士が活発に意見交換して、ブランドコンセプトや施策を考えてまいりました。これからも、米沢を愛する市民ひとりひとりが、「米沢ブランド」や「米沢品質」について、共に考え行動することを大切にしていきます。
■「米沢品質」とは
米沢ブランド戦略事業のコンセプトである「挑戦と創造」の精神で自ら行動し、未来を輝かせるべく生み出される価値を「米沢品質」と呼んでいます。
また、このブランディングに賛同し、米沢品質を持続的に向上させることを「米沢品質向上運動」と、それに取り組むプレーヤーを「TEAM NEXT YONEZAWA(チームネクストヨネザワ)」と呼び、現在200を超える企業や団体、個人が参画しています。
■「米沢品質AWARD」とは
米沢品質向上運動の中から生まれる、「挑戦と創造」を究め、特に秀でた米沢品質を有する商品やサービス等は、各界でブランディングに取り組まれている外部審査委員らによる厳正な審査により、「米沢品質AWARD」として顕彰されます。
2019年から、これまで17件の商品やサービス等が認定され、米沢ブランドの牽引役として、市内外へ精力的に情報発信しています。
その一つとして、各事業者のブランドムービーが作成され、今年「米沢品質AWARD」の最終審査に進んだファイナリスト7件のムービーが近日公開されるのに併せ、歴代受賞者の取組を紹介します。
【2019認定】
○鈴の宿 登府屋旅館/車椅子でもラクラクのバリアフリーな温泉と落語を楽しめる宿
当館は、2014年からバリアフリー対応に力を入れており、通算500組以上の車椅子のお客様にご利用いただいています。お客様のご要望をもとに、バリアフリー特別室、バリアフリー貸切風呂、バリアフリートイレ、バリアフリー会食場、リフト付きのマイクロバスなどの改修を進めてきました。
また、スタッフへのユニバーサルマナー研修を行い、お客様の見えない声を受け止められるよう学んでいます。
さらに、「楽しくなければ旅行じゃない」というコンセプトのもと、立川流の真打をお招きして「落語会」を開催しています。
○株式会社米澤佐藤畜産/自社牧場産米沢牛
米沢牛は国内を代表する和牛のひとつに数えられており、すでに多くの方に知っていただいています。
その中でも弊社では、自社牧場で1250頭を肥育しており、吾妻連峰の伏流水と自社オリジナルのエサに拘っているほか、出荷間近の牛は一頭飼いにした上で、米沢牛としての出荷基準を超えた出荷月齢1000日以上など、愛情を込めて育て上げることで米沢牛以上の米沢牛を目指しています。
格付けではなく食味に重点を置いた独自の肥育方法により生産された「米沢牛」を、ぜひご賞味ください。
○株式会社ベジア/鷹山秘伝豆のジェラート
鷹山秘伝豆のジェラートは、山形大学工学部で開発された常温乾燥機「ナチュラルドライヤー®」を用い、色や風味を損なうことなく乾燥させた米沢産秘伝豆を使って作られるプレミアムジェラートです。
山形大学で行われているCOIプロジェクトの快食健康部門でレシピを開発しました。現在、道の駅米沢のフードコートなどで販売しています。
○株式会社ゆきんこ WORK at ART 事業部/雪割納豆 かんずり入り
「雪割納豆」は、五斗納豆と呼ばれる糀納豆を由来とする米沢発祥の伝統発酵食で、その起源は、江戸時代以降に当地を治めた米沢藩上杉氏へと行き着きます。
一方「かんずり」も、上杉氏に縁を持つ伝統発酵食。これら上杉氏に由来する発酵食をコラボレーションした「雪割納豆 かんずり入り」は、時代を超え、上杉氏の食文化を象徴する商品として誕生しました。
○アルス株式会社/木製サッシ 夢まど
「木製サッシ 夢まど」は、高断熱、高気密の木製サッシです。日本ではシェアが低い木製サッシですが、熱伝導率がアルミの1000分の1以下と非常に低く、その断熱性能はアルミや樹脂を凌駕します。
また、本場ドイツなどの製品を研究し、枠と一体とした構造としたことで、昔ながらの木製建具とは違って気密性にも優れているだけでなく、製造時の炭素排出量も他の素材と比較して少ないことから環境にもやさしい製品です。この「夢まど」でより良い住環境づくりに貢献します。
【2020】
新型コロナウイルス感染症の影響により中止
【2021認定】
○道の駅米沢/米沢牛オーダーカットステーキ、米沢牛刺身
食べたい部位を食べたい量だけ選べるステーキと、厳密な衛生基準をクリアしての生肉の提供は、これまでなかった「米沢牛」のサービスであり、特に、生で提供しようとしたこだわりは、米沢牛の質の高さを伝える新たな挑戦であること。
また、地域振興施設である道の駅で、高品質、創意工夫に富んだ地域の食の魅力を提供する試みは、全国的にみても貴重で、お客様に米沢での特別な体験を実感していただけるサービスであること。
そして、ここで処理した生肉を、市内同業者店舗にも提供しているほか、今後は、首都圏の米沢牛取扱い店舗への提供も予定しているなど、米沢と米沢牛の更なる認知度向上に寄与することが期待されての受賞になります。
○NPO法人青空保育たけの子/子どもの眼の輝きを取り戻す野外保育
豊かな自然環境の中で、子どもたちが今しかできない遊びや体験を、自ら考え、決め、さらには子ども同士が話し合って、もっと楽しい遊びを求めていくという、のびのびとたくましく育てる野外活動、加えて、敷地内で採れる山菜や梅、栗、柿といった果樹、そして穀物と野菜をメインにした給食は、過保護とは対極ともいえる、子どもの五感を最大限に磨く保育であり、全てが自然と共に育つ優れた取組であること。
また、ここの保育を受けたいために米沢に引っ越した家族もいるなど、移住・定住先として、教育という分野から米沢を選んでもらえる要素をもったことも評価されての受賞になります。
○株式会社ニューテックシンセイ/もくロック(木製ブロック)
自社のもつ樹脂や金属加工技術と、置賜産木材という地域資源を活用し、子どもたちに自然の魅力を感じてもらう玩具を創りたい、その思いから、100分の1ミリ単位で加工するという、高い技術力を活かして出来上がった木製ブロックは、世界初となる無垢材を使用した木製ブロックで、非常に高い精度とクオリティ、そして木の質感と温かみを感じさせ、今までなかった新たな価値と品質を生み出しました。
また現在の社会的背景である、森林、里山、SDGsという観点から、森づくり活動に参加し、広葉樹の間伐材という、廃棄資源を有効活用したことは、世界でもこれらの先駆けと言える取組であることも評価されての受賞になります。
○株式会社nitorito/nitorito 米沢織を使用したストール
米沢織を元気にしたい、そして存在感を高めたいという思いから、米沢織の新しい在り方に対する挑戦で、米沢織の個性、とりわけジャガードの織りと編みを、デザインの力で、ストールという魅力的なプロダクトに落とし込んだ、良い意味での米沢織のイメージをくつがえしながら、新たな米沢織のストーリーを生み出した取組が評価されました。
そして、デザインには米沢の自然や風景と、メイドインヨネザワを文字として落とし、この商品の産地、米沢を知っていただきたいという熱い想いをもって取り組んでいること、またSDGsの観点から、残り布の有効利用など、環境負荷を減らす提案を行っていることも評価されての受賞になります。
なお、nitoritoは、2019年に続き、再挑戦しての受賞になります。
【2022認定】
○三井屋工業株式会社 東北事業部/米沢発!中小企業のスマートファクトリー
米沢に新工場を設立するにあたり、安心して良品だけを高効率に作り続ける最先端のスマートファクトリー実現のため、必要なIoT技術やDX(デジタルトランスフォーメーション)ツールなど、米沢で雇用した社員たちと、挑戦と創造のトライ&エラーを繰り返しながら、国内ものづくり会社のフラッグシップとなるシステムを米沢に作り上げました。
生産性向上による付加価値額増加はもちろんですが、従業員100%の定着や多くの視察者の受け入れ(1年半で約400人)など、職場環境の改善や新たな経済効果を生み出しました。
今後、モノづくりのまち米沢の先導的なモデルとして、市内中小企業への展開が期待されるとともに、サスティナビリティにも積極的に取り組んでいることも評価されての受賞です。
○株式会社米沢稔りの会/米沢上杉籍田米
完全無農薬栽培米のほか、農林水産省が策定したガイドラインより厳しい基準を設定した特別栽培米、そして今年はそれをさらに厳しくした新たな挑戦をスタートさせるなど、自分たちが目指す安心安全、そして美味しいお米作りのために年々進化を続けています。
また、上杉鷹山公の領民と農業を尊ぶ思いを大切にした米沢の米作りの文化や伝統を伝える活動や情報発信、お客様との季節ごとの交流、小中学校給食への無償提供を通して、美味しいお米を食べてもらうとともに、米沢の農業や米文化の大切さという食育活動など、高品質な米作りだけでなく、地域農業の未来のための運動体となっていることも評価されての受賞になります。
なお、米沢稔りの会は2度目の挑戦での受賞です。
○株式会社シルキーリビング/羽毛ふとんゼオテックス・リフォーム
寝具やカーテンなどを製造、販売しているメーカーとして、独自の縫製構造の開発や日本が誇る染色技術である手描き友禅を施した商品開発、また、クリーニングやリフォーム事業も展開するなど、製品の独自性と伝統技術の継承に加え、サスティナビリティの時代に対応した新たな価値を次々と創造しています。
今回のリフォームは、構造にアルダスキルトという独自縫製で快適性を上げ、さらに素材にゼオテックス加工生地を使用していることで、健康的かつ衛生的な睡眠環境を実現しております。高品質かつ米沢ならではの資源を高付加価値化した取組であり、モノを大切にする方針、カルチャーが評価されての受賞になります。
なお、シルキーリビングは3度目の挑戦での受賞です。
【2023認定】
○株式会社米沢牛黄木/黄木の米沢牛「大切な時を、もっと美味しく」
今年創業100周年を迎える米沢牛黄木。
単なる米沢牛の販売、飲食で終わることなく、米沢を代表する食の一つ「米沢牛」と米沢の農作物を組み合わせて、国内そして世界へと発信していこうと挑戦する取組だけではなく、「米沢、日本の農を守ろう!!」とする思いから、生産者がこだわりをもって作っている作物を、率先して使用するなどの点が高く評価されました。
○里山ソムリエ/森に暮らす~歴史ある里山からの(SDGs)なライフスタイル
たった一度の旅行をきっかけに南原地区に移住して20年以上。
米沢に脈々と引き継がれてきた里山の暮らしを、自分自身が最も楽しむ形で広く内外に発信し続けていることに加え、この里山には小さな子どもからお年寄りまで多くの人たちが集い、地域のコミュニティ形成の中心にもなって周囲に大きな影響を与えていることが評価されました。
里山ソムリエは2019年に続き、2回目のエントリーでの選出となります。
○福祉車両専門店らぷれす/障がいがあっても自分の好きな車に乗ろう!障がい者・高齢者のための自動車改造サービス
障がいがあっても”好きな車に乗りたい”という願いを叶えるため、お客様一人ひとりの状態に合わせた内容で車両を改造することで、市販の福祉車両では対応しきれないニーズに応え、多くの我慢を強いられている障がい者の方々の希望となっています。
さらに、この取組が障がい者の社会進出だけではなく、介助者の負担軽減にもつながっていることなど、社会課題の解決にも寄与されている点が高く評価されました。
福祉車両専門店らぷれすは、昨年に引き続き2回目のエントリーでの選出となります。
○道の駅米沢/道の駅米沢~県内外のお客様が訪れるゲートウェイ型の道の駅~
山形県南の玄関口である米沢市に立地していることから、ゲートウェイ機能を有した道の駅として、観光案内所への観光コンシェルジュを常駐させ、米沢に留まらず、置賜を中心とした県内各地の情報発信拠点となっています。
また、県の魅力を、SNSを通じて全国に広く発信することにより、道の駅人気ランキングでもトップ10入りを続けています。
加えて、地元農産物の直売所や、多彩なメニューを揃えた飲食ブースに加え、観光施設や店舗の情報を載せた「まちナビカード」を利用した米沢市内への誘引などにも努めている点が評価されました。
道の駅米沢は、2021年の「米沢牛オーダーカットステーキ、米沢牛刺身」に続き、2つ目の選出となります。
○今野味噌醤油醸造店/二年熟成木桶仕込み丸大豆無添加醤油「壱」
家族経営で123年の歴史が紡がれてきた今野味噌醤油醸造店。
「初代から受け継がれてきた”醸し”と呼ばれる伝統技術を継承し次世代につなげたい」との思いが、丸大豆無添加醤油「壱」開発のきっかけとなっています。
伝統の継承に当たり、守りに入らず深掘りすることの重要性に着目し、製品や自社の見直しにも取り組んでいることが、結果的に自身におけるシビックプライドの高揚にもつながっている点が高く評価されました。
【お問い合わせ】
米沢市産業部米沢ブランド戦略課 米沢ブランド推進担当
メール:brand@city.yonezawa.yamagata.jp
電話:0238-22-5111 (内線4501、4502)
FAX:0238-24-4541
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