株式会社BULL、シードラウンドにおいて、第三者割当増資および融資による資金調達を実施
地域発 宇宙スタートアップとして、Space Sustainabilityの社会実装を加速

"地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』にする"をビジョンに掲げ、宇宙デブリの発生防止(Post Mission Disposal:PMD)装置の開発を進める株式会社BULL(本社:栃木県宇都宮市、代表取締役/CEO:宇藤恭士、以下「当社」)は、Frontier Innovations 1号投資事業有限責任組合および東京海上日動火災保険株式会社による第三者割当増資、ならびに株式会社足利銀行、株式会社三井住友銀行、および株式会社日本政策金融公庫からの融資を通じて、資金調達を実施したことをお知らせいたします。
本調達により、当社は事業体制を一層強化し、世界の宇宙産業にとって重要な宇宙環境に配慮した技術を世界標準とすべく、社会実装に向けた事業活動を加速してまいります。
第三者割当増資の概要
今回の資金調達のうち第三者割当増資については、JAXAが唯一LP出資をしているベンチャーキャピタルファンドであるFrontier Innovations1号投資事業有限責任組合(東京都中央区、無限責任組合員:Frontier Innovations株式会社)および、東京海上ホールディングス株式会社(東京都千代田区)が子会社である東京海上日動火災保険株式会社を通じて実施しました。
リード投資家であるFrontier Innovations株式会社からは、当社が進める責任ある宇宙開発にむけた社会的使命に対するご理解をいただき、公的目的に資する社会性と将来的な成長可能性を兼ね備えている点を評価いただいています。
また2023年に当社とMOUを締結して協業を進める東京海上日動火災株式会社および同社親会社の東京海上ホールディングス株式会社とは、Space Sustainability領域において、宇宙デブリ対策を軸とする持続可能な宇宙利用に関する各種サービスの検討を進めます。
融資の概要
融資については、当社の拠点とする地域を代表する株式会社足利銀行、メガバンクとして宇宙産業振興へ積極的に関与されている株式会社三井住友銀行、および政策金融機関として当社創業時から継続的にご支援いただいている株式会社日本政策金融公庫の3行より実施されました。
いずれの金融機関からも、当社の技術開発力および事業性が高く評価されています。
関係者コメント
Frontier Innovations1号投資事業有限責任組合
Frontier Innovations株式会社 代表取締役社長 ジェネラルパートナー 西村 竜彦 様

私たちの生活や経済活動は宇宙技術に依存しており、特に人工衛星による情報は必須となっています。毎年より多くの衛星が打ち上げられることで、宇宙デブリの脅威が増大していますが、BULLのPMD装置はこの社会課題解決に大きく貢献するはずです。このように、BULLのチームが開発・事業化する宇宙環境に配慮した技術は世界の宇宙産業にとって重要になり得ると考え、この度、シードラウンドのリード投資家として出資させて頂きました。今後は、当社の宇宙・ディープテックスタートアップへのハンズオン実績を活かし、BULLの事業成長や技術開発、Space Sustainabilityの社会実装等を支援してまいります。宇藤CEOを中心としたチームが、社会課題解決に資するビジネスを創出し、持続的に成長してくれることを大いに期待しています。
足利銀行
本店営業部 執行役員部長 渡邉 唯正 様

弊行は栃木県に本店を置く地方銀行であり、北関東を主な営業エリアとしています。今回、BULL様による持続可能な宇宙環境の実現への取り組みに関し、ご融資させていただきました。BULL様は、栃木県宇都宮市に拠点を置くスタートアップ企業であり、その高度先端事業の実現をご支援させていただけることは大変うれしく意義深いことと感じております。BULL様の取り組みは、世界規模での経済的・社会的効果に加え、栃木県経済への効果も期待できることから、地域金融機関として今後もさまざまな形で継続的なご支援に取り組んでまいりたいと考えております。
株式会社BULL
代表取締役/CEO 宇藤 恭士

今般、私たちの2度目の資金調達にあたるシードラウンドを無事に完了することができました。全ては、平素より弊社事業を理解し応援をして頂いた皆さまのお陰であると感謝しております。平素よりご理解・ご協力を頂き有難うございます。
今回の第三者割当増資および融資は、BULLが掲げる「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』にする」というビジョンのもと、宇宙産業を持続的に成長させる施策を実現したいという強い思いに共感をいただいた結果であり、大変光栄に感じております。増資に応じていただいたFrontier Innovations様および東京海上様は弊社事業の公的意義をしっかりとご理解いただけたことが心強く、また、これからの事業成長を見据えた素晴らしい連携を実現できることを喜ばしく思います。また、融資に関わっていただいた足利銀行様、三井住友銀行様、日本政策金融公庫様は弊社事業に対する深いご理解と共に将来性についてご評価いただき、力強いご支援をいただけたことを大変嬉しく思います。
今般の調達を弾みとして、グローバル市場で弊社事業を拡大させるべく、「拙速を尊び」つつチーム一丸で取り組んでまいります。
今後の展開
本調達により、当社は日本および欧州での実証ミッションの加速に加え、PMD装置「HORN」の量産・海外展開体制の強化を進めるとともに、HORNを通じた新規サービスの検討も加速してまいります。また、持続可能な宇宙環境の構築(スペースサステナビリティ)を目指した国内・海外の動向も踏まえ、国際的な議論や政策形成に対して積極的に発信・貢献し、宇宙産業の健全な発展に寄与してまいります。
株式会社BULL 会社概要
BULLは「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指すスタートアップ企業です。栃木県宇都宮市を拠点とした産学官連携による事業を推進しています。宇宙デブリの発生を防止する装置開発、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新たな時代の宇宙開発におけるSDGsに貢献します。

社名 :株式会社BULL(BULL Co., Ltd.)
本社住所:栃木県宇都宮市中央三丁目1番4号
代表者 :代表取締役/CEO 宇藤 恭士
設立 :2022年11月
事業内容:宇宙デブリ発生防止装置(PMD)等の開発・製造・販売
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