【慶應義塾】心臓から抽出したコラーゲンを用いて試験管内でヒト人工心筋組織を作製

-創薬や疾患モデル作製に有用な成熟した人工心筋組織が利用可能に-

慶應義塾

慶應義塾大学医学部内科学教室(循環器)の遠山周吾専任講師および小林英司客員教授、医学部・医学研究科心臓病未来治療学共同研究講座の谷英典特任助教らの研究グループは、株式会社ニッピとの共同研究により、ブタの心臓から抽出したコラーゲンを用いることにより、成熟したヒト人工心筋組織を作製することに成功しました。今回、共同研究グループは、細胞外基質の中でも最も重要な構成成分である線維性コラーゲンの臓器ごとの違いに着目しました。その結果、ヒト人工心筋組織を作製するにあたってブタの6臓器から抽出した各コラーゲン(心臓、脾臓、腎臓、肝臓、肺、皮膚)を添加した場合に、心臓コラーゲンを用いたヒト人工心筋組織が最も形状が安定し、構造的にも機能的にも成熟化が進むことを確認しました。この研究成果は、今後創薬や疾患モデルの研究においてより有用な成果を生むことが期待できるとともに、臓器特異的な細胞外基質がその臓器を構成する細胞の成熟に関わるという新たな知見を生み出したものと考えます。

本研究成果は2023年5月29日(米国東部時間)に、国際学術誌『Biomaterials』に掲載されました。

▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2023/6/20/230620-2.pdf

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業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都港区三田2-15-45
電話番号
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代表者名
伊藤 公平
上場
未上場
資本金
-
設立
1858年10月