【開催レポ】住宅街の子どもをまんなかにしたプレイスメイキング ― イギリスPlaying Outの実践から学ぶ
アリス・ファーガソン氏がPlaying Outの実践を紹介。住宅街における市民主体のまちづくりや、子どもがみちを始めたとした地域で遊び育つことをテーマにトークを展開しました。

一般社団法人TOKYO PLAY(代表理事:嶋村 仁志)は2025年10月31日北沢タウンホールにて、アリス・ファーガソン氏来日記念「住宅街の子どもをまんなかにしたプレイスメイキング ― イギリスPlaying Outの実践から学ぶ」を開催。アリス・ファーガソン氏による基調講演や、「地域×ウェルビーイング×子ども」をテーマにトークセッションを実施しました。
当日は、行政職員やまちづくり関連企業、学校教職員、保育士、児童館職員・プレーワーカーなど子どもの居場所づくりに関わる方々や学生など、130名を超える参加がありました。
また、保坂 展人世田谷区長にもお越しいただき、アリス氏の基調講演の感想をいただきました。
会場は、真剣なまなざしと、共感しながらうなずく姿であふれ、イベント後には「子どもの遊び環境、そして経験と育ちについて多角的に考えられる機会になった」「自由に遊べるまちをつくりたいと改めて思った。」といった感想が寄せられました。
【基調講演】
アリス・ファーガソン 氏(Playing Out 共同代表)
住宅街の子どもをまんなかにしたプレイスメイキング― イギリスPlaying Outの実践から学ぶ

Playing Outは、子育て中の母たちが2009年イギリスのブリストルで立ち上げた団体です。
1人のお母さんとして始めた「家の前で遊ぶ」というプレイストリートの取り組みが、英国中に広まり、今では1,600を超える場所で実施されています。
基調講演では、アリス氏がプレイストリートを始めることになったきっかけや、それが英国中に広がるまでのプロセス、そしてプレイストリートの実施によって「住みやすい住宅環境」「市民意識の醸成」「コミュニティづくり」「子どもの健康」など、まちに様々な効果をもたらすことを話していただきました。


【トークセッション】
アリス・ファーガソン 氏
飯石 藍 氏(公共R不動産編集長・シニアマネージャー|株式会社nest 取締役)
山口 有紗 氏(小児科医|児童精神科医)
嶋村 仁志(一般社団法人TOKYO PLAY代表理事)
トークセッションでは、登壇者のみなさんから話題提供をいただきました。
飯石 藍 氏からは、全国の「みち」を活用した事例紹介と既存の「もったいない場所」に目を向けてまずはそこを使ってみる、そういった小さな実験を積み重ねて日常にしていくことの意味をお話しいただきました。
山口 有紗 氏からは、子どものウェルビーイングが家庭や学校だけでなく、地域や政策、自然、文化など子どもを取り巻く様々な環境によって成立していること、どんな環境だったら子どもが歓迎されていると思えるか?を話していただきました。


嶋村 仁志からは、これまでのみちあそびで生まれた地域でのあたたかなエピソードと、今後子どもの数が減り大人の数が増えていく社会において、大人が子どものあそびに優しいまなざしを向けることの大切さをお話ししました。
これらの話題提供を受け、その後アリス・ファーガソン氏も加わったトークセッションが行われました。登壇者同士のやり取りや参加者からの質問を通して、地域での子どもの遊びやまちづくりについての議論がより深まり、実践例や課題への知見も共有されました。


3時間にわたるシンポジウムは終了しましたが、閉会後のロビーでは参加者同士が話し込む姿も見られ、盛況のうちに幕を閉じました。
一人ひとりの小さなアクションの積み重ねが、自分の暮らす地域や社会をつくっていき、それは子どもの育ちを支えていくことが、改めて感じられる時間となりました。
ご参加・ご協力いただいたみなさまに、心より感謝申し上げます。

主催:一般社団法人TOKYO PLAY
共催:世田谷区子ども・若者部 児童課 児童育成係
とうきょうご近所みちあそびプロジェクト
公式サイト:https://playbourhood.tokyoplay.jp/
facebook:https://www.facebook.com/PlaybourhoodStreetTokyo/
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