Nehan株式会社、シードラウンドで総額約1.6億円の資金調達を実施

多様な民間企業による公共課題解決を加速―生成AIで公共営業のDXを推進

Nehan株式会社

Nehan株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役:鶴巻百門・木嶋諄、以下Nehan)は、DNX Ventures、mint、ユナイテッド株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社を引受先とする新株予約権の発行及び日本政策金融公庫、第一勧業信用組合からの融資によりシードラウンドにおいて総額約1.6億円の資金調達を行ったことをご報告いたします。

これにより前回ラウンド含む累計調達額は約2億円となりました。

主な資金の使途として、プロダクト開発への投資の加速、採用・組織体制の構築への投資を予定しております。

公共調達市場の現状と課題

日本の公共調達市場規模は年間約27兆円*1に達する巨大市場です。

2040年には就労人口が2020年比で約2割減少すると推計され*2、公務員不足や自治体の事務負担増加、加えて急速に発展するAI技術などDX対応といった、行政のリソースやノウハウの限界が顕在化する中、民間企業による公共課題解決への参画がますます重要となっています。

この課題認識のもと、政府は公共調達市場の改革を急速に進めています。

「骨太の方針2024」では民間事業者への投資拡大が明言され、SBIR制度の改正などスタートアップの入札参加促進や中小企業の目標入札参加社数を3倍にする方針*3が示されるなど、新規参入を促す施策が次々と実施され、公共調達市場は大きな変革期を迎えています。

公共営業の課題|拡大する市場機会に対し営業生産性の改善の必要性

市場機会が拡大する一方で、公共営業における生産性の課題は深刻です。

特に公共営業は民間営業と比べ、行政特有の課題が多く存在すること、それらを解決するSalesTechの普及が進んでいないことを背景に業務の効率化が遅れています。

例えば下記のような公共営業特有の課題が存在します。

  • 全国2000以上の各行政機関のHPに入札情報が掲載されるため、自社の事業領域に合致する案件の網羅的な情報収集が困難

  • 膨大な仕様書の精査や提案書の作成に工数を取られ、質の高い提案準備に十分なリソースを割けない

  • 案件情報が蓄積されず、過去の入札データを活用した戦略的な営業ができていない

市場機会が拡大するなかで営業の生産性向上と、業務プロセス全体を変革する仕組みの導入が、重要な経営課題となっています。

公共営業のためのAIデータプラットフォーム「Labid」とは

「Labid」は、全国の自治体・官公庁が公示する入札情報の収集・精査を生成AIで効率化し、案件発見から案件管理、提案書作成支援まで一貫して支援する公共営業特化のAIデータプラットフォームです。

民間営業で実現されてきたSalesTechによる生産性向上を、公共営業領域でも実現します。

「Labid」の特徴

仕様書AIサマリ機能

AIによる自動要約により、膨大な量の仕様書をワンクリックで要約し、案件概要を瞬時に把握できます。

これにより案件精査の時間を1/10に削減できます。*4

情報精査の工数を大幅に削減することで、営業担当者は質の高い提案準備にリソースを集中でき、受注率の向上につながります。

案件管理機能

案件の進捗状況をカード形式で直感的に管理でき、それぞれの案件に担当やタスクを設定可能になり、案件管理を統一し大幅な工数削減を実現します。

Excel や社内ツールへの転記・追記が不要になり、営業データの蓄積・活用も可能になります。

提案書叩き台の自動作成機能

仕様書や提案書作成要項に記載された様式を自動で抽出し、提案書の構成案を提示。

構成案からPowerPoint形式の提案書をLabidが自動で作成し、時間のかかる提案書作成業務の工数を大幅削減します。

導入効果:一人あたりの生産性が約20時間/月以上改善

顧客ヒアリングに基づくと、Labid導入により一人あたりの生産性が約20時間/月以上改善できます。*5

入札に関わる業務を大幅に効率化し、本来時間を割くべき営業活動に集中する環境を構築することが可能です。

ご利用企業一覧

「Labid」はスタートアップから大企業まで幅広いお客様にご活用をいただいております。

サービス利用にご興味のある企業様は下記ページよりお気軽にデモ申込やお問い合わせを頂戴できますと幸いです。

Labidサービスページ:https://labid.jp/

資金調達の背景と目的

政府による制度改革により公共調達市場への参入機会が拡大する中、企業には体系化された公共営業戦略の構築と実行による受注率の向上や、情報収集・精査体制の整備による業務効率化の実現が急務となっています。

Nehanでは、生成AI技術を活用することで企業の公共営業DXを実現し、より多くの民間企業が公共課題の解決に効果的に参画できる環境を整備することをミッションとしています。

「Labid」は既に上場企業や大手企業グループなど、日本を代表する企業の皆さまにサービスをご利用いただいております。

今回の資金調達により、人材採用・組織開発、AI技術への投資を積極的に実施し、拡大する公共調達市場において、企業が戦略的に公共営業を展開できるプラットフォームとしての地位を確立し、日本の「公共営業におけるSalesTech」のパイオニアを目指します。

投資家のコメント

DNX Ventures

マネージングパートナー兼日本代表 倉林陽氏

Principale 中野智裕氏

この度、DNX Venturesは公共営業部門向けプラットフォーム「Labid (ラビッド)」を提供しているNehan株式会社のシードラウンドに出資させていただきました。

公共調達は年間200万件、金額にして27兆円以上の巨大マーケットですが、入札関連業務は長らくアナログ作業によって行われてきました。Nehanは公共調達に関わる情報収集業務をAI Nativeにしていくことを皮切りに、民間・行政双方の入札プロセスのDXを目指しております。

同社のソリューションが官民の情報フローを円滑にすることで、「官民共創」の実現に向けて先陣を切ってくれることを期待しております。

mint

ジェネラル・パートナー 白川智樹氏 

アソシエイト 別宮 潤氏

前回ラウンドに続き、Nehanへ追加出資できたことを大変嬉しく思います。
Nehanは、「公共営業」という極めて巨大でありながら構造的非効率が残る領域に真正面から取り組み、煩雑な入札情報の収集にとどまらず、公共営業の入り口から出口まで、業務フローそのものを刷新するプロダクトを提供しています。
既に大手企業を含む多様な企業から高い評価を得ており、この領域への強い意志と実行力を持つ代表の鶴巻さん・木嶋さんを中心としたチームなら、今後公共領域全体を変革させていくと信じ、追加での出資を決めさせていただきました。
今後より多くの企業・行政に価値を届け、そのインパクトを大きく広げていく未来を楽しみにしています。

ユナイテッド株式会社

投資事業本部 キャピタリスト/マネージャー 八重樫郁哉氏

キャピタリスト 山口泰正氏

今回ご一緒するにあたり議論を重ねる中で、鶴巻さん・木嶋さん率いるNehanは、公共調達への参入ハードルを本質的に下げていくための高い解像度と、素晴らしいエグゼキューション力を備えたチームだと強く感じました。

民間が公共課題を解き、より良い社会を創っていく——

Nehanが描くその未来に大きな期待を寄せるとともに、当社としても貢献できるよう全力で支援してまいります。

SMBCベンチャーキャピタル株式会社

投資営業第一部 次長 渡辺雄太氏 

この度、Nehan社への出資機会を頂戴しました。 年次27兆円という莫大な公共調達市場にあって、Nehan社は単なる入札情報サービスではなく、公共営業の業務フローを川上から川下までサポートすることが可能な次世代のプラットフォームです。 鶴巻さん・木嶋さん率いる意志ある優秀なチームの皆様のお取り組みにより、既に一部の業界ではリーディングカンパニーから導入され且つ活発にご利用いただいております。 民間と公共を滑らかに繋ぎこみ、日本の再成長に寄与するこの素晴らしい挑戦に、SMBCグループの一員として、少しでも貢献できるよう努めてまいります。

三菱UFJキャピタル株式会社

投資第一部 部長 新谷圭次郎氏

公共調達市場の透明化と効率化は、我が国の産業発展において急務の課題です。Nehan社の『Labid』は、データとテクノロジーの力で複雑な公共営業プロセスを刷新する画期的なソリューションであると確信しています。本サービスが業界の新たなスタンダードとなり、市場全体の健全な発展を牽引していくことを期待し、出資いたしました。

Nehan株式会社 代表取締役CEO 鶴巻百門のコメント

今回のラウンドでは既存投資家であるmintに加えて、DNXをはじめとする日本を代表するVCのみなさまにご出資いただけたことを大変嬉しく思っております。

私たちが目指す先は単なる業務効率化ツールの提供にとどまりません。

公共営業領域でも生成AIの力で企業の営業体制を変革し、より多くの企業が戦略的に公共課題の解決に参画できる環境を実現します。そして「新しい公共を共に創ろう」というビジョンの実現に貢献していきます。

採用情報

現在Nehanでは、急成長を遂げているフェーズの中で共にチャレンジをしてくださる仲間として、BizDev、バックエンドエンジニア、AI/MLエンジニア等、幅広くメンバーを募集しています。

私たちのミッション「新しい公共を共に創ろう」に共感していただける皆さまのご応募をお待ちしております。

採用ページ: https://www.notion.so/nehan6/Nehan-1c4c530c55c68008a51dc0b5fef74bc3

【会社概要】

社名: Nehan株式会社

本社所在地: 東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE

代表取締役: 鶴巻百門・木嶋諄

設立: 2021年10月6日

資本金: 1649万9940円

事業内容: AIデータプラットフォームLabid(ラビッド)の企画・開発

HP: https://nehan6.com

サービスサイト: https://labid.jp

(参考資料)

*1「令和7年度中小企業者に関する国等の契約の基本方針」中小企業庁

「令和4年度地方公共団体による中小企業者の受注機会の増大のための措置状況等調査結果」中小企業庁

*2「日本の将来推計人口(平成29年推計)」 国立社会保障・人口問題研究所

*3 「令和7年度中小企業者に関する国等の契約の基本方針」 中小企業庁

「令和4年度地方公共団体による中小企業者の受注機会の増大のための措置状況等調査結果」 中小企業庁

*4 顧客ヒアリングに基づく

*5 顧客ヒアリングに基づく

本件に関するお問い合わせ先

Nehan株式会社 広報担当

Email: sales@nehan6.com

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会社概要

Nehan株式会社

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URL
https://nehan6.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都新宿区新宿5-15-14 INBOUND LEAGUE603
電話番号
-
代表者名
鶴巻百門
上場
未上場
資本金
1649万円
設立
2021年10月