マイグレーションにおける支援・品質保証サービスを提供
~ 中堅・中小マイグレーション市場に蔓延する不安とリスクからの解放~
マイグレーションサービス開発の背景
IT技術の急速な発展によって市場の変化は加速し続け、それに対応するシステム環境もまた絶えず変化する昨今、各企業はより効率的な業務推進のため迅速かつ柔軟な対応が必要とされます。老朽化した社内基幹システムへの対応はその代表的な一つであり、企業成長に影響を与える重要事項である一方で、その推進には多くの課題を抱えている分野であるとされております。
特に中小企業の多くは、大手オフコン(※1)メーカーの撤退(※2)が相次ぐ中でマイグレーションの必要に迫られていますが、その実態を見ると、認識する以下の課題により、必要性を感じながらも実施に踏み切れていない企業が少なくありません。
【マイグレーション実施に伴う課題】
1.マイグレーション品質の担保が困難
⇒専門ノウハウの欠如により移行検証の網羅性に課題
2.コストが膨大
⇒仕様書欠如など整備不足の中での再構築によりコストがかさむ
⇒品質に課題を抱えたリリースにより、運用開始以後の手戻りが発生し追加コストが生じるケースが多い
3.対応ノウハウと人材などのリソース不足
⇒業務やシステム情報がないためにマイグレーション業務は各ユーザー企業に依存するケースが多く、
通常業務に加えて業務が増えることは、ユーザー企業にとって大きな負担とリスクが伴う
このような現状を受け、SHIFTはこれまで多くのソフトウェアの品質保証を手掛けてきたノウハウを活かし、現状のマイグレーション現場で蔓延している「品質」「コスト」「リソース」に起因する課題解決の一助となり、業界の進化に即した効率的かつ効果的なビジネス遂行を実現してまいります。
また、この度、オフコンを中心とした豊富な移行実績を誇るベル・データとパートナーシップを組むことにより、双方の強みを活かしたシームレスなマイグレーションサービスのデリバリーを実現し、国内に多数存在するユーザー企業の確実なIT資産の継承に貢献してまいります。
※1 オフコン…日本の各ベンダーが独自に作り上げた小型のコンピューター。1960年代から1990年代にかけて中小企業を中心に広く普及
※2 主なオフコンメーカーの状況…日立:1993年で撤退、東芝:1996年で最終モデル、NEC:2023年で保守サポートを停止、富士通:2030年まではオフコン開発体制を維持
具体的な取り組み
本提携では、SHIFTはテスト・移行検証業務への適用に向けた品質保証ノウハウを提供し、ベル・データは技術移行性の高いプラットフォーム「IBM i」の豊富な導入実績をもとに、効率的な資産・業務棚卸ノウハウと高い変換率を誇るツールを用いた高品質なマイグレーション業務を提供いたします。
具体的には、以下4つのモデルを適用した支援を実現いたします。
原稿調査 | プログラムの棚卸などに留まらず、現存の仕様書や負担の少ないヒアリングから業務フローなども作成し、テストや保守に使える資産として活用。 |
変換 | 積み重ねた実績と確かなノウハウを持つ自社、および全国に広がるパートナー活用により高い変換率を実現。 |
現新比較テスト | 網羅性の高いテストノウハウと自動テストの活用により、コストメリットの高い効率的で高品質なテストを実施。 |
総合テスト | 通常、導入企業が担当する総合テストに関し、作成した業務フローをもとに豊富なテスト実績のあるSHIFTが担当することで導入企業の負担を軽減。さらに非属人化とナレッジの蓄積を意識した仕組み構築により、資産を残す。 |
SHIFTは、業務プロセスを細分化・可視化し、適切な業務プロセスを構築することにより、品質を担保しながら大幅なリードタイム短縮を実現するノウハウをコア・コンピタンスとしてソフトウェアの品質保証に適用してまいりました。これらのノウハウをもとに、日本企業におけるシステム開発現場の特徴とも言える仕様書が古い、業務情報が不完全という環境の中で企業の根幹を支える基幹システムにおける網羅的な業務パターンの展開手法を確立し、マイグレーション業務の最適化を進めてまいります。
本サービスによって、両社は中小企業のオフコンマイグレーションにおける負担を軽減し、高い品質を保証することで、システム老朽化を原因とする経営リスクの解消に寄与できるものと考えております。また、オフコンのマイグレーションに限らず、その他の技術基盤のマイグレーションプロジェクトに対しても拡大していく所存でございます。
【新サービスについて】
<概要>
基幹システムの老朽化に伴い必要とされるマイグレーションに対し、しばしば必要な情報や人材がすでに企業内に存在しない現状を受け、現行調査から総合テストまで通貫した中小企業向けマイグレーション支援サービス。業界における豊富な知見を持った2社により、コストメリットの高い、高品質なサービスを実現。
<販売元>
ベル・データ株式会社 / 株式会社SHIFT
<販売開始日>
2018年10月1日
【ベル・データ株式会社について】
名称 :ベル・データ株式会社
代表 :代表取締役社長 鈴木 明一
住所 :東京都新宿区西新宿2-1-1 新宿三井ビル 49F
事業内容:インフラストラクチャー インテグレーター事業、システムインテグレーター事業、クラウド・アウトソーシング事業、情報提供サービス
URL :https://www.belldata.com/
【株式会社SHIFTについて】
名称 :株式会社SHIFT
代表 :代表取締役社長 丹下 大
住所 :東京都港区麻布台2-4-5 メソニック39MTビル
事業内容:ソフトウェアのテスト・品質保証
URL :(コーポレートサイト)http://www.shiftinc.jp/、(サービスサイト)http://softwaretest.jp/
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