√595から「THE ROOT 595」へブランドリニューアルと新パッケージ発表 淡路島から世界へ、香りのルートを現代に

THE ROOT 595(旧:√595)
淡路島から、香りの原点を現代に。
お香製造販売会社・薫寿堂と和泉侃(Olfactive Studio Neディレクター)によるインセンスブランド「THE ROOT 595(旧:√595)」は、クリエイティブに H inc. を迎え、継続的なブランディングを担当する新体制のもと、ブランド名の刷新と新パッケージを発表します。
今回のリニューアルは、淡路島に根付く香文化を現代のライフスタイルへ結び、世界へ確かな言葉と形で届けるための再編です。ブランドの起点「595年の香木漂着」を現代の所作と体験へ翻訳し、薫香文化を次の時代へ継承します。
ブランドリニューアルについて
淡路島から薫りのルーツとともに、現代の薫香を世界に届ける
この思想のもと、THE ROOT 595はブランドの核となる物語を起点に再編を行いました。淡路島という希少な産地がもつ文化的背景を根拠に、歴史・学術・宗教・芸術といった多層的な文脈を丁寧に踏まえながら、日本の香文化を現代のライフスタイルへ翻訳していきます。この理念を軸に、グローバル展開と文化の発展の両立を目指し、名称にもその意思を込めてTHE ROOT 595として再定義しました。
√595は2021年、淡路島の線香文化を背景に、薫りのルーツを紐解きながら、現代の暮らしにあった香りの在り方を探求するプロジェクトとして始動。薫寿堂が長年培ってきた技術と知識に、香りのデザインを行う和泉侃の感性を重ね、Jinkoh・Humidity・Sootheの3つの香りを中心に展開してきました。その基盤を引き継ぎつつ、香りの見立て=調香にとどまらず、火を灯し薫らすまでの所作を含めてデザインの領域を拡張していきます。
ブランドステートメント
Lighten, Revive. — 火を灯す、薫りが蘇る。
香りを“調合”で終わらせず、火を灯し薫らすまでの所作と使い心地として設計します。淡路島の香文化に学びながら、香りを焚く行為そのものに焦点を当て、記憶や感性を呼び起こす体験価値をより上質にお届けしていきます。火を灯すという動作を通して生まれる香りの流れと、そこに宿る静かな時間。そのひとときが、暮らしの中に自然と続く薫りの在り方です。THE ROOT 595は、淡路島を起点に、香りの起源と現代性を結ぶ表現へと洗練させています。
デザイン・パッケージ設計

ロゴ、タイポグラフィ、本型パッケージは、いずれも書物からのインスピレーションを基点に設計されました。知や物語を受け継ぐ“本”という形式を、香りの文化を現代に“読み継ぐ”ための器に翻訳しました。香りを焚く行為そのものに焦点を当てながら、手の動きや空間に宿る美しさを重ね合わせ、穏やかで静謐な時間をかたちづくります。また、線香の長さ(約13.5cm)と燃焼時間(約25分)は、現代の生活リズムに寄り添うように設計しています。
この造形の根底にあるのは「所作をデザインする」という理念です。火を灯し、薫らせる動作を上質な時間へと昇華し、目に見えない香りの流れを、手の動きや道具の形を通して可視化する。そうした行為そのものを美しく整えることが、THE ROOT 595のデザインの本質です。

これらのデザインは、ブランドの美学〈Craftsmanship / Materiality / Elegance / Heritage〉を体現するものです。パッケージ、素材、姿勢、言葉、印刷物、SNSなど、すべての表現に通底する審美眼として機能し、素材の質感を引き立てながら、現代的で端正な佇まいを追求しています。棚に置いたときも、デジタルで見たときも、“起源と現代性”が自然に伝わるデザインを目指しています。
商品一覧
Incense

お香文化の起源ともなった沈香の香りを、
THE ROOT 595の解釈と技術で紐解いた一本。
重厚感と浮遊感が共存するウッディな香り。
【原料】Agarwood, Ambrette, Black pepper
品番:2311
JAN:4972853023115

火で焚くお香では難しいとされる「水分」を表現する技法を追求。静けさを漂わせる、クリーンでみずみずしい香り。
【原料】Violet, Lavender, Tea tree, Elemi
品番:2312
JAN:4972853023122

癒しをもたらす生薬の処方を、学術的な観点からリサーチ。身体を解きほぐすような、柔らかいグリーンフローラルの香り。
【原料】Hop, Tonka, Clary sage
品番:2313
JAN:4972853023139
【近日発売】

香料史の源流を辿るシリーズの第一作として、紀元前2500年、古代エジプトで愛された原料を探求。どこか時代を越えた懐かしさを感じる、スパイシーでプリミティブな香り。
【原料】Kyphi, Myrrh, Frankincense
品番:2314
JAN:4972853023146
Stick 共通仕様
サイズ:W11.3cm × H14.1cm × D1.0cm
内容量:40本/長さ13.5cm/燃焼時間:約25分
今後の展開
THE ROOT 595では、今後も「焚く薫り」を中心とした製品開発を続けていきます。ホーム、トラベル、ホスピタリティ、ギフトといった多様な生活シーンに寄り添う形を構築していきます。淡路島という産地の物語を礎に、香りの文化を未来へ継承するブランドとして、国内外に発信していきます。引き続きご注目ください。
クレジット
ブランド名: THE ROOT 595(旧:√595)
主な更新: ロゴ刷新/ブランド名刷新(√595 → THE ROOT 595)/新パッケージデザイン
プロダクション: 株式会社 薫寿堂
ディレクション・セントデザイン. / Olfactive Studio Ne : 和泉侃
ブランディング・クリエイティブ / H inc. : 早川和彦
お問い合わせ:株式会社薫寿堂(担当:魚住桂子)
Mail: contact@root595.com
プロフィール

和泉 侃
アーティスト / Olfactive Studio Ne ディレクター香りを通して身体感覚を蘇生させることをテーマに活動するアーティスト。植物の生産・蒸留や原料の研究を行い、五感から吸収したインスピレーションのもとに創作活動に励む。作家活動と並行し、香りを設計するスタジオ「Olfactive Studio Ne」を発足。調香の領域にとらわれないディレクションで、チームと共に香りで表現される世界の可能性を広げている。
https://o-s-ne.com

Olfactive Studio Ne
「はじめからそこに存在していたような香り(匂い)」をコンセプトに香りを設計するスタジオ。匂いを対象の由来を表す情報と捉え、リサーチを重ねシンクロしながら、適切な素材を選定し調香を行う。スタジオ名である「Ne」は香水の本場フランスで調香師を意味するNez(ネ)に由来する。私たちは調香という領域にとらわれず、クロスオーバーをしながら世の中に「根」を張る香りの創造を目指す。
https://o-s-ne.com

H inc
H inc.は東京/ロンドンを拠点とするデザインスタジオ。「私たち人類のより良い未来のための、思慮深いデザインと責任ある創造」を理念に、ブランディングとUX/UIを核に、戦略から体験設計、コンセプト、デジタル、ビジュアル、プロダクト、空間までを横断して設計し実装する。プロジェクトの本質に深く入り、企業と社会の持続的な価値を育む統合的なクリエイティブを行う。

薫寿堂
薫寿堂は淡路島で1893年(明治26年)に創業して以来、熟練の職人たちの手で、高品質なお線香やお香を丁寧に製造してきました。伝統的な「香」はもちろん、長年培った技術力を活かして、今の暮らしに馴染む新しい「香」のあり方を日々探求しています。
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