トゥヴェールは、セラミド乳液「ナノエマルジョン」によるスキンケアで軽度アトピー性皮膚炎患者の角層細胞結合セラミド量増加を確認

成分研究を究める化粧品メーカーのトゥヴェールは、弊社で売り上げNo.1の乳液、ナノエマルジョン【浸透(*1)湿潤セラミド(*2)10%配合】において、軽度アトピー性皮膚炎患者を対象とした6週間の使用試験を行い、Nile Red(ナイルレッド)染色により角層細胞結合セラミドを染色し、この染色性が有意に増加していることを確認いたしました。
本研究の成果は「第15回セラミド研究会学術集会・第16回スフィンゴテラピィ研究会 合同年会」(2022年10月)にて発表いたしました。

*1 角層まで *2 ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)(保護)
 
  • 背景
角層は皮膚表面からの水分蒸散を防ぐとともに、アレルゲン等の異物侵入を阻止するバリア機能を持っています。このバリア機能の中心となるのは、角層の細胞間脂質であり、細胞間脂質の過半数を占めるセラミドが重要となります。
また、アトピー性皮膚炎では数多くのセラミドの中で、アシルセラミドという通常のセラミドの2倍以上の脂肪酸鎖長を持つセラミドの産生低下が確認されております。アシルセラミドは角層を構成する角層細胞と結合し、その上に積層される細胞間脂質のラメラ構造を安定化させるために必要なセラミドで、角層細胞結合セラミド量が低下すると、安定なラメラ構造を築けず水分保持など、バリア機能の低下が問題となってきます。

なお、軽度のアトピー性皮膚炎では、日常のスキンケアにより症状が軽快することも確認されており、アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2021においても「保湿剤の外用は低下している角質水分量を上昇させ、皮膚の乾燥の症状やかゆみを軽減する。皮膚炎そのものに対する直接的な効果は期待できないが、抗炎症作用のあるステロイド外用薬と併用することで、乾燥症状やかゆみをより改善し、皮膚炎の症状が軽快した後の寛解状態の維持に効果的である。」とされています。
 
  • 試験方法
皮膚科医師により、軽度アトピー性皮膚炎と診断された男女25名の前腕内側部にナノエマルジョンを6週間塗布しました。
試験の前後に皮膚表面からセロハンテープを用いたテープストリッピング法によって、角層細胞を採取して、Corneocyte lipid envelope(コルネオサイトリピッドエンベロープ:CLE)の状態観察(Nile Red染色)を行いました。
 
  • 結果
試験開始前と6週間後で角層細胞を採取し、画像解析によって、角層細胞の多重剥離部分を除いた赤色の平均蛍光強度(A.U.)を算出し、Nile Red染色度としました。
試験開始前は平均で24.93±3.65(SE)から平均で27.41±4.61(SE)へと統計的に有意なNile Red染色度の増加が確認されました。 

 

 

  • まとめ
ナノエマルジョンの塗布により角層細胞結合セラミドに由来するNile Redの染色性の増加が認められ、水分保持機能改善や軽度アトピー性皮膚炎の症状緩和の可能性が示されました。
トゥヴェールでは、今後も皮膚への有用性を追究してまいります。
 
  • 用語解説
●浸透湿潤セラミドとは
角層の細胞間脂質のセラミドと同じ働きを行い、水分の保持を行う植物油とアミノ酸から作られた成分です。

●Nile Red染色とは
疎水性の高い部分に染めつく脂溶性蛍光色素。
キシレン浸漬により角層細胞転写後、疎水性色素であるNile Redで染色し、蛍光顕微鏡で観察します。キシレン浸漬時に角層細胞と共有結合していない細胞間脂質や皮脂、化粧品由来の油分は洗い流されます。
染色強度が高いほど、角層細胞と結合したセラミド量が多いことが示されます。

●角層細胞結合セラミドとは
ヒトの角層で確認されたセラミドは多種類ありますが、その中でも通常のセラミドの2倍以上の脂肪酸鎖長を持つセラミドEOS、EOH、EOP、EODSをアシルセラミドと言います。角層細胞と結合して、ラメラ構造の安定化に寄与します。アトピー性皮膚炎や魚鱗癬といった皮膚病ではアシルセラミド量の低下が確認されております。
※以下、メディア関係者限定の特記情報です。個人のSNS等での情報公開はご遠慮ください。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります。

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※内容はプレスリリースにより異なります。

  1. プレスリリース >
  2. 株式会社トゥヴェール >
  3. トゥヴェールは、セラミド乳液「ナノエマルジョン」によるスキンケアで軽度アトピー性皮膚炎患者の角層細胞結合セラミド量増加を確認