「合成紙メーカー」から「Value Co-Creator」へ。
50年以上の歴史・素材技術・課題解決知見を基盤に、新ブランド戦略を発表
合成紙を超えて、クリエイティブ素材へ。
株式会社ユポ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:内藤勝弘)は2026年7月1日、企業ブランドの刷新を発表し、「合成紙メーカー」から「クリエイティブ素材のValue Co-Creator(共創者)」への転換を掲げるリブランディング発表会を開催しました。発表会では、新ブランドコンセプト、新ロゴ、製品体系の再編、コーポレートサイト刷新の内容に加え、50年以上にわたり培ってきた用途開発と顧客との共創活動の歴史、そして社会課題解決に取り組む具体的な事例を紹介しました。
また、発表会では株式会社エイトブランディングデザイン代表の西澤明洋氏を招いたパネルディスカッションを実施し、リブランディングに至った背景や今後目指す企業像について説明しました。会場では素材を実際に体験できる「Touch and Try」も行われ、新たなブランドの考え方や製品価値を紹介しました。※発表内容詳細は以下。

なぜいま「クリエイティブ素材」へ ── 50年以上の歴史が導いた再定義
● 社会課題から生まれ、用途を探し続けた歴史
当社が自らを再定義する背景には、社会課題とともに歩んできた50年以上の歴史があります。ユポは高度経済成長期の1968年、紙需要の急増と森林資源枯渇への不安を背景に、当時の科学技術庁資源調査会が発表した「合成紙産業育成に関する勧告」を受けて誕生したフィルム法合成紙です。1973年・1979年の石油危機で多くのメーカーが撤退するなかでも、当社は素材の可能性を信じて用途を探し続けてきました。
表示ラベル、インモールドラベル、屋外広告、植物工場、サクションタックなど多様な用途を開拓し、合成紙市場で45年以上にわたり日本シェアNo.1、世界80カ国以上で導入されるまでに成長しました。

当社はいま、再び原料調達をめぐる不確実性という課題に直面しています。前提が揺らぐのは、今回が初めてではありません。リブランディングプロジェクトを通じて当社が見出したのは、次の気づきでした。
「ユポの強みは、耐水性・耐久性だけではない。50年以上にわたりお客様とともに用途を探し続けてきた歴史そのものが、最大の強みである」
この気づきから、当社はユポを 「合成紙」から「クリエイティブ素材」へ と再定義しました。素材そのものではなく、お客様と新たな価値を生み出す力を事業の軸に据える ── これが今回のリブランディングの出発点です。

「Value Co-Creator」
── 「何を売るか」から「どんな価値を一緒に創れるか」へ
当社が新たに掲げるのは、「Value Co-Creator」という姿勢です。セールス・マーケティングとテクニカルサポート・開発が一体となってお客様に向き合い、「何を売るか」から「どんな価値を一緒に創れるか」 を起点に発想を転換します。

● 真の強みは「ワンストップソリューション」
当社の競争力の基盤はワンストップソリューション体制です。一貫生産・アフターサービスまで全工程をワンストップで対応できる点は、工程別生産・分業生産が一般的な他社の体制と異なるところです。
● 技術ノウハウの公開へ ── オープンなものづくり
さらに当社は、これまで社内に蓄積していた技術ノウハウを可能な限り公開し、お客様と共創するオープンなものづくりへと舵を切る方針を打ち出しました。素材による価値提供にとどまらず、お客様と連携した「コト作り」を通じて社会課題を解決していく姿勢を、ブランドの中心に据えます。
進化を支える素材技術と、刷新する製品・ブランド体系
● ユポの多機能性を支える独自のミクロボイド×多層構造×表面処理
ユポは、ポリプロピレンと炭酸カルシウムを延伸する過程で形成される微細な空孔(ミクロボイド)を持つ独自構造を備えています。今回、新たにユポの基本構造である5層、最大7層の多層構造を公開しました。複数の層がそれぞれ異なる役割を担い、さらに独自の表面処理技術を組み合わせることで、耐水性、印刷適性、不透明性、断熱性など、多様な機能と幅広い用途展開を実現しています。


● 製品ラインナップを6カテゴリへ再構成
ブランド刷新に合わせ、製品ラインナップを新たなパートナーを見つける為に業界外の方にも
分かりやすく再構成しました。

● 新ロゴ・コミュニケーションツール・WEBサイトを一新
新ロゴは、ユポを表した四角形を中心に置き、そこから拡がるように揺らぐ有機的な造形を一体化させたデザインです。多方面へ拡がる造形は、お客様やパートナーと手を取り合い共に価値を創造する「Value Co-Creator」の姿勢を表しています。あわせて名刺・封筒・ブランドブック・ユニフォームなどのコミュニケーションツールや、コーポレートサイトもブランド思想に沿って刷新しました。

4つの強みで、社会課題を「ユポ」で解決する
リブランディングのデザインを手がけた株式会社エイトブランディングデザイン 西澤明洋氏とのパネルディスカッションでは、「環境変化への対応を支える、4つの強み」を切り口に、ユポがいかに社会課題の解決へ貢献できるかが示しました。
● 環境変化への対応を支える、4つの強み
● 「Value Co-Creator」を体現する、4つの課題解決事例
ユポはすでに、独自素材技術を社会課題の解決に結びつける具体的な取り組みを進めています。いずれも「課題 → 共創 → 価値」の流れで、素材が社会の課題を解く実例です。
CASE 1 プラスチック使用量を最大46%削減 ──「エアーユポ」
課題 プラスチック使用量の削減と製品性能の両立という業界共通の難題。
共創 独自のミクロボイド構造を応用し、性能を保ちながら樹脂使用量を抑える設計を実現。
価値 一般的なPPフィルム比で最大46%のプラスチック使用量削減を達成し、持続可能な社会の実現に貢献。

CASE 2 資源循環サービスの構築 ──広域認定制度の取得・活用
課題 使用後のユポをいかに再資源化し、社会資源として循環させるか。
共創 ユポを使用するユーザー様が産業廃棄物として廃棄している破材や使用済ユポ等の活用。
価値 廃棄物を再資源化することで、CO₂削減と社会資源の循環に貢献。
CASE 3 廃棄ホタテ貝殻を価値へ ── ホタテ貝殻含有シート
課題 北海道では年間約15万トンの貝殻が廃棄され、環境や景観への影響が深刻な地域課題に。
共創 廃棄貝殻を資源に転換し、ポリプロピレンに配合してシート加工する独自技術を確立。
価値 廃棄物の有効活用を通じて、循環型社会の実現と地域課題の解決に貢献。
CASE 4 多様な現場の安全課題を解決する ── ユポ防滑タイプ
課題 物流業界の荷崩れは安全・品質上の課題。従来の防滑材は耐久性・耐水性に限界があった。
共創 ユポの耐水・耐久性に独自の防滑技術を組み合わせたシートを開発。
価値 物流にとどまらず、医療・介護や工業用途など幅広い現場での活用を目指す。

■ 開催概要
名称: 株式会社ユポ リブランディング発表会
日時: 2026年7月1日(火)13:30 〜 14:30
会場: 新お茶の水ビル 15F(東京都千代田区)
登壇者:内藤 勝弘(株式会社ユポ 代表取締役社長)
宮口 卓也(株式会社ユポ 戦略企画本部長)
西澤 明洋氏(株式会社エイトブランディングデザイン)
■ 会社概要
社名: 株式会社ユポ(旧:株式会社ユポ・コーポレーション)
代表者: 代表取締役社長 内藤 勝弘
創業: 1969年5月
事業内容: 「ユポ」の製造販売ならびに研究開発
主な用途: ラベル、ポスター、投票用紙 等
売上高: 単体 194億円(2025年度)
連結 291億円(2025年度)
従業員数: 単体 352名/連結 572名
製造拠点: 茨城県神栖市
米国バージニア州チェサピーク市
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