病院経営データをワンストップ分析「症例Scope」
経営概観から個別症例まで網羅、請求漏れチェック機能も
重症患者を診る「急性期病院」の経営コンサルティングなどを行う株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン(GHC※1=本社・東京都新宿区、代表取締役社長・渡辺幸子)は2021年6月、医療ビッグデータを経営概観から個別症例までワンストップ分析できる「症例Scope」(画面)の提供を開始します。診療報酬の請求漏れなどを確認する「DPCコーディングチェック機能」も搭載しています。
課題発見から原因特定まで数クリック
新たに提供する「症例Scope」は、病院経営データの分析システム「病院ダッシュボードχ(カイ)※2」の新機能。「病院ダッシュボードχ」は、急性期医療を担う「DPC対象病院(※3)」の約半数から収集した医療ビッグデータと、国内外の病院経営改善プロジェクトを手掛けてきた専門コンサルティング企業のノウハウを生かした分析項目が特徴です。これまでに高度急性期医療を担う「DPC特定病院群(※4)」の4割が導入しています。「病院ダッシュボードχ」の利用病院は、自病院の最重要経営指標を可視化し、優先的に解決すべき課題を瞬時に発見できる強みがあります。
「病院ダッシュボードχ」に新機能の「症例Scope」を搭載することで、経営概観で発見した課題から、最小単位の症例分析までワンストップかつシームレスに分析できます。「症例Scope」は、気になる症例の日々の診療行為を可視化し、課題の原因を究明できます。さまざまな条件での症例抽出に対応し、膨大な症例情報からターゲットを特定できます。さらに、入院中の診療行為を日ごとにカレンダー形式で確認できるため、原因特定までを数クリックで把握することができます。
他機能との連携分析を新搭載
新たに、請求データとの差異を手間なく確認できるDPCコーディングチェック機能も搭載しています。金額の差異、差異の理由など、医事業務に直結する機能で、データの精度向上、医事業務の効率化に役立ちます。
「病院ダッシュボードχ」の他機能との連携機能も大きな特徴です。まずは医療の質向上を評価する各種「加算」などの算定最適化を支援する「チーム医療Plus」(オプション機能)との連携分析を実装します。「チーム医療plus」で他病院と比較した加算算定状況を可視化した後、そのまま気になる加算項目における自院の症例にドリルダウンし、課題の原因を特定。加算項目ごとに未算定症例一覧をワンクリックで表示することもできます。連携機能は今後も随時、強化・拡充していきます。
「症例Scope」サービス概要
- サービス名:「症例Scope」(「病院ダッシュボードχ」ベースパッケージ機能の一つ)
- リリース日:2021年6月
- 価格:「病院ダッシュボードχ」ベースパッケージ契約病院は無料(ベースパッケージは月額10万円)
- 分析項目一例
- ドリルダウン:検索マルチ検索に対応し、複雑な条件での絞り込みに対応。簡単、スピーディーな症例単位の深掘り分析で、最小単位の「原因」を特定します。
- 症例可視化:入院中の日単位での診療行為が一目でわかります。診療行為、重症度、食事、加算など複数の視点でチェックができます。
- Dファイル比較:様式1・EF・Dから差分をチェックするDPCコーディングチェック機能に対応。金額の差分から差異の理由まで、スピーディーに特定できます。
- サービス詳細URL:https://www.ghc-j.com/dashboard/function/scope/
(※1)株式会社グローバルヘルスコンサルティング・ジャパン
医療専門職、ヘルスケア企業出身者、IT専門家らで構成される経営コンサルティングファーム。急速な高齢化で社会保障財政の破たんが懸念される中、「質の高い医療を最適なコストで」という理念を実践する具体的な手法として、米国流の医療マネジメント手法「ベンチマーク分析」を日本に初めて持ち込み、広めたパイオニアです。http://www.ghc-j.com/
(※2)病院ダッシュボードχ
17年間のデータ分析に基づく病院経営コンサルティングで培ってきたノウハウをベースとする多機能型経営分析ツール。高度急性期病院の4割への導入実績がある。「DPC分析」を軸とする基本サービスのほか、「チーム医療Plus」などのオプションサービスで構成される。今回の「症例Scope」は基本サービス内の新サービス。https://www.ghc-j.com/dashboard/
(※3)DPC対象病院
包括支払い方式で入院医療費を請求する「DPC(診療群分類別包括払い)制度」の対象病院。DPC制度は、従来型の出来高制度と比較して、1日当たりの報酬が決まっているため、過剰な診療の抑制や必要なコスト削減を促すことが期待できる。主に病床数が多く、重症患者を診療する急性期病院の多くが導入している。対象病院は1757病院(2020年4月時点)。
(※4)DPC特定病院群
DPC対象病院は、機能や役割に応じて、(1)大学病院本院群、(2)DPC特定病院群、(3)DPC標準病院群――の3分類で指定を受けています。DPC特定病院群は、大学病院本院に準じた機能を有する病院とされ、高度急性期医療を提供する病院が指定されます。全国に1757あるDPC対象病院のうち、156病院が指定を受けています。
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