世界的著名デジタルアーティスト、大悲宇宙の東京展『複眼』が原宿のSOMSOC GALLERYにおいて12月23日から開催決定
研美株式会社(本社:東京都渋谷区 代表取締役:厳研)が運営するSOMSOC GALLERY(ソムソクギャラリー)は中国出身の世界的デジタルアーティスト、大悲宇宙の東京展『複眼』が開催されることを発表いたします。展示期間は2023年12月23日(土)から2024年1月21日(日)まで。大悲宇宙が作り上げるサイバーフューチャーな世界観を中心に、年齢や国境、伝統的な創作分野とデジタル表現など、それぞれの作家の「複眼」によって映し出された世界が、東京・原宿の中心にある発信基地、SOMSOC GALLERYから世界に発信されます。
▼展示概要
アジアにおける芸術表現は、いわゆる「メインストリーム」から、支流と言える表現が広がり、デジタル技術の発展により、創作手段やメディアの新たな可能性が広がっている。現在、アジアで最も注目されているデジタルアーティストの一人である大悲宇宙は、中国の伝統仏教をルーツに持ち、21世紀において現在進行中である技術や情報の動向と東アジアの文化的文脈を組み合わせ、長い歴史から受け継いだ哲学や思想を現代的な美的価値観によって、解体/再構築している。
本展は、大悲宇宙が作り上げるサイバーフューチャーな世界観を中心に、30年以上にわたって伝統的な東洋美術の分野で活躍してきた華道家の上野雄次や、伝統的な素材の上に常に新しい書を追い求める日本の前衛女流書家の宮崎芳玉、西洋と東洋の画材や技法、感覚を混在させた独創的なタッチで異彩を放つ作品を作る柏原晋平、様々な文化をバックグラウンドに持ち、多種多様な手法で自分の小宇宙を表現する国際的アーティスト静電場朔との共同制作である。
今回の展示のキーワードの一つである「蝶」は、数万個の小さな目からなる複眼構造を持つ。その無数の小さな目が見る無数の小さな光点は、異なる次元から垣間見る現実と同じように、モザイクのようなイメージを作り出す。本展では、年齢や国境、伝統的な創作分野とデジタル表現など、それぞれの作家の「複眼」によって映し出された世界が、東京・原宿の中心にある発信基地、SOMSOC GALLERYから世界に発信される。
展示名称:『複眼』
主催:SOMSOC GALLERY
共催:大悲宇宙工作室
開催期間:2023年12月23日(土) – 2024年1月21日(日)
開館時間:13:00 – 19:00(月曜休館)
開催場所:SOMSOC GALLERY
住所:東京都渋谷区神宮前3-22-11
オープニングレセプション:12/23(土)17:00開始
オープニングDJ:Toby Izui
▼作家紹介
大悲宇宙(林琨皓 リンクンハオ)
デジタルアーティスト
1990年中国福建省アモイ市生まれ
東洋の宗教とサイバーテクノロジーを組み合わせた大悲宇宙の作品は、中国アヴァンギャルドアートの分野でも一際輝いており、中国の新世代若手アーティストの代表と言われる。大悲宇宙は『未来仏』シリーズで注目を集め、その他にも『テキストDNA計画(文本基因计划)』や『バーチャルバタフライ(虚拟蝴蝶)』を発表し、中国のオンライン上で一大コミュニティを形成している。
大悲宇宙はオークションハウスで紹介された最初のデジタルアーティストの一人であり、『詩的な浜辺(有诗的海滩A Poetic Beach)』がサザビーズのオークションにおいて14万ドルで落札され、中国デジタルアートの歴史に名を刻んだ。
上海で100体の『未来仏』を展示し、最新音楽と仏教が融合した作品はセンセーションを巻き起こした。また、自分で開発した敵対的生成ネットワークを用い、2年費やして、100万匹の『バーチャルバタフライ』を制作し、世界初のAIアート専用美術館「Aiiiii Art Center艾厰人工知能芸術中心」で披露し、大きな話題を呼んだ。
▼大悲宇宙について
仏教において「大悲」とは、梵語で「マハーカルナー」と表記し、観世音菩薩のように苦しんでいるすべての衆生を苦しみから救いたいと願う強い共感と慈悲の心を表す。中国仏教には四大菩薩という概念があり、それぞれ「智、悲、行、願」を本願としている。10数年前、アーティストとしての「コードネーム」を考えていた当時20歳の青年林琨皓は、この4つの言葉から1つを選び、「宇宙」という言葉と融合させた。
「大悲」は古代の宗教を、「宇宙」は科学や未来を代表するコードで、彼がこの2つの言葉を合わせた理由も非常に明確である。彼は今後の作品においてこの二つの概念を何らかの形で融合させることを誓った。
▼『未来仏』について
福建省アモイ市の仏教の伝統が、作家に大きな影響を与えた。2008年に大悲宇宙は上海でゲームアートとデジタルコンテンツ制作を学び、2010年には広東省で仏教文化をより深く理解するために玉彫工芸を学び始めた。彼は9カ月かけてようやく納得のいく玉彫仏を完成させ、この玉彫仏がある意味では最初で最後の仏像になった。玉彫工芸というリアルな創作を体験したのち、大悲宇宙は手仕事を完全に放棄し、デジタルアートに集中するようになった。その後、仏教とサイバーパンクが融合した「未来仏」が出来上がった。
▼『バーチャルバタフライ』について
演算アルゴリズムは、大悲宇宙が創作する時の重要なツールであり、作家の想像力と主体性がアルゴリズムとうまくかみあった時、新たな世界や視野を切り拓く。
2020年9月、大悲宇宙は、敵対的生成ネットワークを用いてバーチャルバタフライを生成し始めた。一匹として同じデザインの無い200万匹以上のバーチャルバタフライが、作家の知覚に対する独特の美学や伝えたいことを物語っている。それは、ヴァーチャルによる「物の創造」によって、時間という次元では有限の人類文明の寿命を伸ばすことができるということである。大悲宇宙は、デジタルによって到来する未来への果てない夢を見ている。
敵対的生成ネットワークとは自己進化型のAI演算マトリクスで、1組のアルゴリズムが特殊な生成モデルを形成することが特徴である。基本データを与えると、ジェネレーターシステム部分がデータのシミュレーションを開始し、もう一方の識別器システム部分がそのプロセスを監督する。識別器システムはシミュレーション結果をモデルと比較し、要件を満たしているかを判断する。最終的に大悲宇宙とコンピューターによって選別され、多くのヴァーチャルバタフライが生成されていく。
「私の考えと創作方法はこうやって変遷してきました。私には確立されたスタイルなどは無く、創作手段との自己対話を繰り返して絶え間なく変化してきました。ちょうど私たちが持つDNAのように無限の二重螺旋構造を呈しているのです」-----大悲宇宙
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