Citadel AI、PwCコンサルティングとの協業を開始 AIの定量的な品質評価を含めたAIガバナンス体制構築支援を共同で提供
AIに関する不安を解消し、「攻め」のAI活用の加速を支援
「信頼できるAI」を社会実装する株式会社Citadel AI(東京都渋谷区、代表取締役社長: 小林 裕宜、以下、Citadel AI)は、PwCコンサルティング合同会社(東京都千代田区、代表執行役CEO:大竹 伸明、以下「PwCコンサルティング」)と協業し、本日より、AIの自動検証による定量的な品質評価を軸としたAI評価およびAIモニタリングの仕組みを策定するAIガバナンスソリューションパッケージの提供を共同で開始します。
信頼できるAIの実現は、現代社会にとって喫緊の課題であり、法制度や国際的なAIガバナンスの標準化に関する議論が各国で大きく進んでいます。現在、日本では「ソフトローによるコントロール」を明言しています。しかし、2023年10月と12月に合意・表明された広島AIプロセス※1 に関するG7首脳声明では、高度なAIシステムを開発する組織向けの広島プロセス国際指針とその行動規範により、国際的な行動規範を精緻化することへのグローバルなコミットメントを改めて表明し、各国の懸念となっている偽情報の拡散にも焦点を当てた対策を示しました。今後グローバル企業を中心に、AIの品質評価やその情報共有などが必要となり、株主への説明も求められる可能性があります。
Citadel AIとPwCコンサルティングは、ともにこの困難な課題に挑戦し、AI活用を本気で加速したい企業を支援します。両社が協業することで、手動で実施するには大きな負荷がかかるAIの正確性や信頼性の品質評価を、定常的に自動実行するプロセスを策定します。これにより、現実的に業務に生かせるAIの品質評価をしながらAI活用を進められる、「攻め」のAI活用を大きく加速させることを目指します。
PwCコンサルティングはかねてより、AI活用に関するリスクコントロールを実現したい企業に対して、ポリシー策定や体制構築など7つの領域から成る「AIガバナンス構築支援サービス」※2 を提供しています。Citadel AIは、AIの自動品質管理システムの開発を通じ、AIの信頼性に関わる課題解決に貢献しています。具体的には、学習時のAIモデルやデータを自動で技術検証し、品質改善の高速化を実現するCitadel Lensや、運用時のAIのモデルやデータを、お客様に代わって継続的に監視し、実環境での安定した運用をサポートするCitadel Radarといったサービスを提供しています。
このたびの協業は、「AIガバナンス構築支援サービス」におけるAIガバナンス診断、モニタリングプロセスの策定、モニタリングツールの導入を特に強化するものです。さらに、PwCコンサルティングが持つAI活用、AIガバナンスの知見および各国政策動向の専門知識と、英国規格協会とも提携するCitadel AIのAI自動品質管理システムの開発・技術力を掛け合わせ、クライアントが抱えるAI活用にかかるリスクに対し、タイムリーで確実な課題解決支援を提供します。
Citadel AIとPwCコンサルティングは今後、さまざまな業界に特化したソリューション展開も視野に入れ、戦略的なアライアンスの構築を進めます。
PwCコンサルティング 上席執行役員 パートナー 藤川 琢哉のコメント
広島AIプロセスが発足し、国際的なAI活用のルール策定が強く求められ始めた今、グローバル企業が安全にAI活用を加速するために、全社的なAIガバナンスの整備が急務です。特に手動での実施が難しいAIの安全性検証の実現は、その実行プロセスも含めて早急に整える必要があります。当社のAIガバナンスソリューションパッケージにCitadel AIのテクノロジーを組み合わせることで、AI活用に関するリスク対応を包括的に支援することが可能となります。
また、単にAI品質評価ツールを導入するのではなく、当社が積み重ねてきたリスク課題への対応ノウハウによる体制構築やプロセス策定などのコンサルティングサービスを合わせて提供することで、より効果的に支援します。PwCコンサルティングとCitadel AIの協業により、AIの品質評価にいち早く着手する企業の手助けができると考えております。
株式会社Citadel AI 代表取締役社長 小林 裕宜のコメント
世界初のAI規制法であるEU AI法の施行が目前に迫り、米国でもAIに対する大統領令が発令するなど、AIの信頼性に対する議論が世界各国で白熱化しています。信頼できる高品質なAIを実現することは、自動車・医療機器・ロボット等の先端分野における日本の技術優位性に直結するだけでなく、国家としての安全保障という側面においても非常に重要な喫緊の課題です。
Citadel AIは、PwCコンサルティングと連携し、こうしたAIの信頼性に関わる新たな課題を解決して参ります。具体的には、開発段階のAIの品質評価を行うCitadel Lens、運用段階の自動モニタリングを行うCitadel Radarという2つのプロダクトを通じ、AIモデルの信頼性及び性能向上を実現します。また、生成AIの信頼性評価を行うオープンソース・ツールのLangCheckを通じ、生成AIの安全な普及をご支援します。
PwCコンサルティングのAIガバナンスに関する深い知見と、Citadel AIのAI品質管理・リスクマネジメントに関する技術的な知見を組み合わせることで、多くの企業・団体のAI品質向上のご支援ができるものと考えております。
※1 広島AIプロセスについて:
https://www.soumu.go.jp/hiroshimaaiprocess/
※2 AIガバナンス構築支援サービスについて:
https://www.pwc.com/jp/ja/services/consulting/analytics/responsible-ai.html
【株式会社Citadel AIについて】
Citadel AIは「信頼できるAI」の社会実装を実現する、日本発のグローバルスタートアップです。ハイリスクAIの課題と正に実戦で闘って来た世界のエンジニアが結集し、開発をリードしています。弊社製品は、AIのモデルやフォーマットに依存することなく、統一化されたテストを、汎用的に適用することが可能です。国際標準業界を代表するBSI等に採用され、グローバル市場で高い評価をいただいています。
代表取締役: 小林裕宜
設立: 2020年12月10日
企業URL: https://www.citadel.co.jp
X(旧Twitter):https://twitter.com/CitadelAI
お問合せ: info@citadel.co.jp
すべての画像