妊活・不妊当事者の心に寄り添う『不妊ピア・カウンセラー養成講座』の第十九期生を募集!
不妊にまつわるさまざまな状況変化に対応するため、「不妊ピア・カウンセラー養成講座」の内容も一新
不妊治療患者をはじめ不妊・不育で悩む人をサポートするセルフサポートグループ「NPO法人Fine(ファイン、以下「当法人」)」は、2024年4月より不妊ピア・カウンセラー養成講座を全面的にリニューアルし、第十九期を開講し、受講生を募集します!
■不妊ピア・カウンセラー養成講座(eラーニング)の募集概要
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募集期間(締切):2024年6月16日(日)
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募集コース:ライセンス取得1年短期集中コース(2025年3月の資格取得を目指します)
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講座数:全55講座、スクーリング全3回(6日間:東京都内にて実施)
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主な講師:平山史朗先生(公認心理師/生殖心理カウンセラー/臨床心理士)、小倉智子先生(公認心理師/生殖心理カウンセラー/臨床心理士)、京野廣一先生(京野アートクリニック 理事長)、吉田仁秋先生(仙台ARTクリニック 理事長)
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料金:195,000円(税込み、講座資料・スクーリング参加料金・認定試験受験料含む)
お問い合わせ先: NPO法人Fine 不妊ピア・カウンセラー養成講座運営事務局 finepia@j-fine.jp
■内容を一新した講座の説明
「ピア」とは「同じ立場の仲間」という意味で、不妊ピア・カウンセラーとは相談者と同じ心の痛みがわかる体験者(当事者)として話を聞き、心の支えになろうという人たちのことです。
当法人では、不妊体験者への心理面のサポートのひとつとして、2005年に不妊の悩みに寄り添うカウンセラーを育てる「不妊ピア・カウンセラー養成講座」を立ち上げ、これまでに計173名の不妊ピア・カウンセラー(うち男性3名)が誕生しました。
不妊にまつわるさまざまな状況変化に対応するためカリキュラムを一から見直し、「女性のライフキャリアと不妊問題」「生殖技術が家族に与えた影響」「リプロダクティブ・ヘルツ/ライツとプレコンセプションケア」「グリーフケア概論」「養子縁組と里親委託の実際」の科目も新たに設けました。
生殖医療の医師や生殖心理カウンセリングの専門家を講師陣として、生殖医学や心理学やカウンセリングの基礎を学ぶ講座、不妊ピア・カウンセリングの知識を深める講座、そしてロールプレイなど実践も学ぶスクーリングなど充実した講座内容を組んでいます。
当事者の心理的な支援については専門家や医療機関などさまざまなサポートがありますが、この講座は「不妊体験者のみ」(*1)が認定を受けられる唯一無二の講座となっています。
(*1)当法人の提唱する「不妊体験者」は「現在・過去・未来の不妊体験者」であり、不妊治療経験の有無、現在の子どもの有無や婚姻の有無を問いません。
■資格取得後の活動
全講座受講修了後に認定試験に合格した「Fine認定 不妊ピア・カウンセラー」は、当法人の通話相談や面接カウンセリング、グループカウンセリングなど、相談者に近い存在として当事者に寄り添う活動を行なっています。
また、資格取得後は定期的に専門家による研修などを行ない、最新の不妊治療の状況を理解した上で知識やスキルをブラッシュアップできる体制が整っています。不妊・不育の目に見えない苦しみを体験したことのある不妊ピア・カウンセラーは、安心して話せる相手というだけでなく「ひとりではない」ことを伝えられる存在でもあります。
サポートの現場では女性側の心理的な負担のみならず、男性の心理的な負担についても相談が寄せられており、同性としてサポートできる男性の不妊ピア・カウンセラーのニーズも高まっています。
■自治体からも注目されている不妊ピア・カウンセリング
不妊治療の保険適用の開始以降、当事者の心理的な負担のサポートの必要性は、治療に際しての適切な意思決定のため、より重要と考えられるようになりました。
不妊や不育症で悩む当事者の心をサポートする自治体が増えており、当法人は東京都中野区・港区・渋谷区・新宿区、千葉県、埼玉県、愛知県などの不妊・不育相談事業を継続受託しています。
■講師より「当事者を支えるためには確かな知識とスキルが必要」(平山史朗先生)
講座開講から現在に至るまで講師を務め、生殖心理の第一人者でもある平山史朗先生。
「自身が苦しんだ不妊の体験が、いま不妊に悩んでいる誰かの助けになるのだったら…。ひとり苦しむ仲間のために不妊ピア・カウンセラーとして支援したいというその尊いお気持ちを実現したい。Fine不妊ピア・カウンセラー養成講座はそんな思いから誕生し、これまで100名以上の認定者を輩出してきました。しかし、苦しむ人に寄り添い支えるためには、自分の経験だけでは難しいことも多く、確かな知識やスキルも必要なのです。本講座では、生殖医学の最新の知識をはじめ、人の心を理解するための理論、不妊特有の心理や関係性の問題について、そして実際に支援するための基本的なスキル、さらに自己理解のためのワークなどを、eラーニングとスクーリングで学ぶことができます。今期はカリキュラムの見直しを図り、eラーニング動画も一新することで、より時代に合った内容となりました。また資格取得後も認定者には継続的な研修の機会があり、皆でブラッシュアップするための研鑽を積んでいる意識の高さも本講座の特徴です」
■受講生からのコメント
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不妊治療生活を卒業し、子どもを持つことを諦めた後、今度は妊活をサポートする側に回ろうと思い受講を決めました。自分自身の経験をムダにしたくないという思いもありました。不妊に関するあらゆる面の専門的な知識を学べたのはもちろん、素晴らしい講師陣や同期との出会いも大きな財産です。勇気を出して受講を決めてよかったです。
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治療中、ひとりで悩み苦しむことを経験しました。当時を振り返ると、自分の気持ちを話せる場所があったり、自分に寄り添って話を聴いてもらえる人がいたらどんなによかったかと実感しています。体験者として当事者の方により適切な援助ができるようになりたいと思い、受講しました。
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不妊治療中もっと気軽に相談できたり、不妊の気持ちをわかちあう場があるといいなと思っていました。そんな時、不妊ピア・カウンセラーの養成講座があることを知り、これが「私にできること」ではないかと思い、申し込みました。受講中は自分の不妊の状態や気持ちに向き合うことになるので、治療中の疑問が解けたり、気がつかなかった自分の気持ちや夫の気持ちに気づくことができました。
■不妊ピア・カウンセリング利用者の感想
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不妊を経験した人が聴いてくれるという安心感があり、その上で共感してもらえてうれしかったです。
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治療終結について悩んでいた時に話を聴いてもらって自分の気持ちが少し整理できました。
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悩んでいるのは自分だけじゃないと知って少し安心しました。
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誰にも言えなかった気持ちに初めて寄り添ってもらえて思わず泣いてしまいました。
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アドバイスが欲しくて利用しましたが、取り留めのない話や卑屈になるような気持ちを否定せず、ただただ聴いてもらえたことがうれしかったです。
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治療中だけでなく妊娠・出産後の気持ちも聴いてもらえる場所があってよかったです。
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