東京大学医学部発のメディカル睡眠テックのACCELStarsが、慶應義塾大学医学部率いる「神戸研究トライアルNEXT」コホート(集団観察)研究に共同研究機関として参画開始
■神戸研究トライアルNEXT研究グループ概要(Kobe Orthopedic and Biomedical Epidemiologic Study (KOBE STUDY)
本研究は神戸市民を対象に、運動や食事の生活習慣と循環器疾患の危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症との関連を長期的に追跡調査するコホート(集団観察)研究です。神戸トライアル研究は神戸医療産業都市推進機構のコホート研究として2010年から開始されました(研究責任者は同機構の客員部長としての岡村智教)、2021年より慶應義塾大学が実施主体となって対象者の再追跡研究が開始され、岡村智教教授が研究責任者、平田あや講師が実施責任者となって研究を実施しています(神戸研究トライアルNEXT研究)。
■本研究における睡眠計測を追加する目的
睡眠不足や睡眠の質の低下などが続くと、血圧や血糖、コレステロールの数値が高くなって、脳卒中や心疾患発症のリスクが高くなると考えられています。しかし、睡眠に関する科学的な知見はまだ十分集まっていません。特に日本人を対象とした研究は少なく、睡眠が私たちの健康にどのような影響をもたらすかについては明らかにされていないことがたくさんあります。そこで神戸トライアル追跡調査では、睡眠が動脈硬化の危険因子や生活の質の低下につながる聴覚障害、関節の痛み(腰、膝)、心の健康などの様々な健康関連指標と関連するかどうかを明らかにするため、睡眠検査を実施することにしました。ピッツバーグ質問票、STOP-Bangテスト、久留米大学が開発した3次元型睡眠尺度などの主観的な睡眠指標を問診で取得することに加えて、ACCELStarsの腕時計型のウエラブルデバイスを7日間装着して睡眠の質、量、リズムを客観的に測定します。
■本研究のACCELStarsの役割
2022年12月以降の神戸トライアル追跡調査参加者を対象に、共同研究機関としてのACCELStarsが提供する腕時計型のウエラブルデバイスを装着し、全睡眠時間、中途覚醒時間、入眠潜時、睡眠効率、中途覚醒率などの睡眠の量、質、リズムの客観的計測を行い、睡眠と生活習慣の関連について共同研究を行って参ります。
■神戸研究トライアルNEXT概要
研究主体名 慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学
研究代表研究者:教授 岡村智教
研究室 東京都新宿区信濃町35 (慶應義塾大学 信濃町キャンパス 予防医学校舎)
URL https://keiopublichealth.jp/index.html
本研究は、神戸医療産業都市推進機構により10年間の追跡を実施された神戸研究の参加者を対象として、さらに2年間(現在の予定)の追跡調査を慶應義塾大学医学部教授 岡村智教が研究責任者として実施しています。本研究における追跡調査では、過去の神戸トライアル研究で実施したものと同一の検査を実施して検査所見等の変化を縦断的に検討すると同時に、今回の睡眠検査のような新しい検査も導入・実施しています。これにより、都市住民において、高血圧、糖尿病、脂質異常症や、聴覚機能、運動機能、睡眠障害を始めとしたQOLに関わる病態や障害とその関連要因を10年以上の追跡調査として検討することが可能となり、これらの健康障害の発症要因を明らかにすることができます。これは、健康増進計画の策定や健診制度の見直しなど広く厚生労働行政等にも寄与すると考えられ、公衆衛生的な視点でも重要な研究です。
■ ACCELStars 概要
会社名 株式会社ACCELStars
代表者 宮原 禎
本社 福岡県久留米市百年公園1番1号
東京オフィス 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ205
URL https://www.accelstars.com/
ACCELStarsは、「睡眠を解明し、新たな治療を創造する」というビジョンのもと、2020年8月に東京大学医学部教授の上田泰己が会社を設立いたしました。統合失調症、うつ病、双極性障害、パーキンソン病、認知症、ADHDなど精神疾患・神経変性疾患・発達障害は、睡眠障害を併発する疾患であり、これらの疾患の治療サポートサービスの提供をいたします。日本国内のみならず世界的に睡眠への関心が高いにもかかわらず、現在提供されている睡眠測定サービスは、医療へ活用するには睡眠と覚醒の検知精度が低いという課題があります。弊社創業者兼取締役CTOの上田を中心に開発した世界最高精度の睡眠測定技術を活用したウェアラブルデバイスを医療業界中心に提供しています。
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