印刷関連業界における廃棄物の再資源化に向けた実証実験グラビア版シリンダーのリサイクルを開始
不要となったグラビアシリンダーを回収・再資源化で3社協業
サカタインクス株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役 社長執行役員:上野 吉昭、証券コード:4633)は、森脇鉄工株式会社(本社:門真市三ツ島、代表取締役社長:森脇 拓也)、エムエム建材株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:温井 健夫)との協業により、グラビア版のシリンダー再資源化に向けた取り組みを開始しました。
グラビア印刷を行う印刷会社やコンバーター(パッケージメーカー)では、鉄製の印刷版である「シリンダー」が、リピート印刷に備えて多数在庫されています。その中には不要となったシリンダーも多く含まれていますが、廃棄処理に手間がかかるため放置され、過剰在庫となっているのが現状です。さらに、シリンダー表面には銅やクロムのメッキが施されており、再生には多くの工程を要するため、スクラップとして埋め立て処理されるケースも少なくありません。
今回の実証実験では、グラビア版メーカーであり、シリンダーの回収およびリサイクルシリンダーの製造を手掛ける森脇鉄工株式会社と連携し、廃シリンダーやダライ粉(鉄の切りくず)を、鉄の専門商社であるエムエム建材株式会社が回収・再資源化する取り組みを開始しました。
当社は、グラビア印刷業界が抱える課題である過剰在庫のシリンダーを鉄として再資源化する、サーキュラーエコノミー※の実現を目指します。これにより、廃棄物の削減だけでなく、新たにシリンダーを製造する場合と比較してCO₂排出量についても削減効果の検証も進めます。
今後も、廃棄物の回収と資源再生に向けた取り組みにご協力いただける資源リサイクルのパートナーを募集し、廃棄物の再資源化に向けたスキームの構築を進めてまいります。また、お客様や同業他社をはじめとする印刷関連業界への展開も推進しており、当社は印刷関連業界におけるゼロエミッションの実現に向け、廃棄物の再資源化をリードする企業となることを目指してまいります。
※サーキュラーエコノミー(循環経済)
3R(Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル))の取り組みに加え、資源投入量・消費量を抑えつつ、ストッ クを有効活用しながら、サービス化等を通じて付加価値を生み出す経済活動であり、資源・製品の価値の最大化、資源消費 の最小化、廃棄物の発生抑止等を目指すもの。(出典:環境省ウェブサイト)


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