日本の「ブックスタート事業」に世界が注目!スウェーデン・ストックホルム市立図書館担当者が活動を視察
ブックスタートは、0歳児健診などの機会に、絵本をひらく楽しい「体験」と「絵本」をセットでプレゼントする活動です。赤ちゃんの幸せを願い、行政と市民が協働する自治体の事業として、全国で行われています。
イギリスで発祥した本事業は、2001年に世界で2か国目として日本で始まりました。2024年8月末現在、全国の64%にあたる1,115自治体が実施(※1)。読みきかせの「体験」を特徴とするブックスタート事業以外にも、絵本の配付のみを行なう自治体もあり、そうした事業も含めると全国の87%にあたる1,507自治体で「赤ちゃんへの絵本贈呈事業」が実施されています(※2)。
※1 ブックスタート・パック注文受付に際し、当NPOが実施状況を確認している自治体。
※2 「赤ちゃんへの絵本贈呈事業に関する全国調査」(2024.3 NPOブックスタート)をもとに集計。
※参考 全国の実施状況
赤ちゃんや子どもたちに絵本を贈る活動は、世界に広がっています。
2018年には「Global Network for Early Years Bookgifting」という世界的なネットワークが発足しました。
日本もその運営を担う、ワーキンググループの一員です。定期的に開催されるミーティングに参画し、世界各地の取り組みを学び、日本の経験を発信しています。
日本の活動は立ち上げ当初から一貫して、教育的価値よりも、「赤ちゃんの幸せ」を実現することに価値を置いてきました。官民協働のパートナーシップにより多くの自治体で市民ボランティアが参加していることも、世界から注目されているポイントです。
10月には、スウェーデン・ストックホルム市立図書館の職員が来日し、日本のブックスタートを視察します。
スウェーデンでは政府資金を財源に、2014年からブックスタートを試験的に開始。現在は、0~3歳児を対象に、各地の図書館や保健センター、家庭訪問の機会など活用し、絵本が入ったパックをプレゼントしています。対象月齢(年齢)のすべての子どもを対象としている自治体もありますが、その社会背景から、亡命希望者、貧困家庭など対象を限定 している自治体もあります。
日本同様に、スウェーデンにおいても、大切な人との絵本のひと時は、子どもの人生に大きな価値をもたらすと考えられています。20余年一貫してその大切さを伝え続け、地域の活動として発展してきた日本の取り組みを詳しく知ることで、自国の活動をさらに充実させていきたい、ストックホルム市立図書館の担当者は語っています。
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