次世代カーボン素材の東北大発3DC、CES 2026に初出展が決定
2025-12-22 l 株式会社3DC(以下「3DC」)は、2026年1月6日~9日にラスベガスで開催されるCES 2026に初出展し、当社が開発・量産化を進める次世代カーボン材料 Graphene MesoSponge®(以下、GMS) を展示いたします。

■ 出展背景
GMSは、炭素1原子分の厚みを持つグラフェンを、スポンジのような三次元構造に組み上げた「三次元型グラフェン」素材です。柔軟性、多孔性、導電性、耐食性といった複数の優れた特性を高次元で併せ持ち、従来の電池材料が抱えてきた「容量を向上させようとすると別の特性が低下する」というトレードオフ課題を解消し得る炭素材料として、世界的に注目を集めています。
3DCは、本展示会を通じて、日本発のディープテック材料であるGMSの技術的特長と応用可能性を紹介するとともに、電池分野を中心とした次世代エネルギーデバイスへの展開を提案します。
■ GMSの特長
GMSは、以下の特性をナノスケールで精密に制御できる世界初の炭素材料です
-
グラフェン積層数
-
構造形状(ネットワーク構造/凝集構造)
-
細孔サイズ
-
可逆的弾性特性
これにより、用途ごとに最適化された材料設計が可能となり、電池やデバイスの性能を最大限に引き出すことができます。
■ 展示製品ラインアップ
本展示会では、用途別に設計された以下のGMS製品シリーズを紹介します。
-
BAシリーズ:シリコン負極向け(粒径5〜10nm、凝集構造)
-
BKシリーズ:触媒担体向け(粒径10〜20nm、凝集構造)
-
BEシリーズ:電池用途向け(粒径10〜100nm、高秩序ネットワーク構造)
-
IBISシリーズ:電池・クッション材用途向け(粒径100〜200nm、低秩序ネットワーク構造)
各シリーズについて、粒径、比表面積、細孔容積などの代表特性をパネルや技術資料にてご紹介します。
■ CESについて
CESは、米国Consumer Technology Association(CTA)が主催する世界最大級のテクノロジー展示会です。
毎年1月に米国ラスベガスで開催され、AI、半導体、エネルギー、ヘルスケア、次世代材料など、最先端技術とその社会実装が一堂に会します。
新たな産業創出や国際的な事業連携の場として、世界中から高い注目を集めています。
■ 3DCについて
3DCは、「化学と物理の力で世界に幸福を」のミッションのもと、蓄電池をはじめ幅広い用途での活用が期待される次世代カーボン材料「Graphene MesoSponge®(GMS)」の量産化を目指して2022年に設立された、東北大学発のベンチャー企業です。電池産業においてGMSは、リチウムイオン電池のみならず、将来商用化が期待される全固体電池やリチウム硫黄電池等においても応用が期待されています。
商用化に向けて2024年2月、リチウムイオン電池向けの導電助剤グレードGMSの出荷を開始し、数多くの電池メーカーと実証化・商用化に向けた性能試験を進めております。また、2025年7月にはシリーズAラウンド 1st close及びNEDO DTSU PCAフェーズへの採択により総額24.5億円の資金を調達し、GMSの量産工場の着工を開始しており、現時点での累計調達金額(助成金含む)は、53.3億円となっています。
GMSにより大幅に機能および寿命が向上した電池を普及させることで、環境と人にやさしい真のカーボンニュートラル社会を実現すべく、事業開発に邁進しております。
■ 採用情報
募集職種
-
生産技術
-
電池応用研究
-
材料分析
勤務地
宮城県仙台市、または神奈川県川崎市、または岐阜県土岐市
ご興味のある方は、以下からお問い合わせください。
■ 3DC 会社概要
企業名:株式会社3DC
代表者:黒田 拓馬・西原洋知
設立:2022年2月
本社所在地:宮城県仙台市青葉区片平2-1-1 東北大学 産学連携先端材料研究開発センター
川崎事業所:神奈川県川崎市幸区新川崎7-7 新川崎・創造のもり地区 AIRBIC A38&A4
事業内容:炭素材料の開発・製造・販売
コンタクトフォーム:https://www.3dc.co.jp/ja/contact
メール:info@3dc.co.jp
すべての画像
