【遊朴館 HIDA GALLERY】10月19日(土)オープン 第一回企画展は飛騨と松本の交流をテーマに三谷龍二ほか木工作品を紹介
企画展|山の向こうに呼び合うものは 松本の木工と飛騨の杉展
Photo: Masayuki Hayashi
飛騨産業株式会社 (本社:岐阜県高山市 代表取締役社長:岡田明子/以下 飛騨産業) は、2024年10月19日(土)高山の古い街並に、世界に誇る日本の木工技術と手仕事の文化を後世につなぐギャラリー【遊朴館 HIDA GALLERY】をオープンします。その第一回企画展として『山の向こうに呼び合うものは 松本の木工と飛騨の杉展(以下本展)』(10月19日(土)〜11月17日(日))を開催します。信州松本の4名の作家の「人と作品」を紹介するとともに、期間中はトークセッションや実演、ワークショップを行うほか、併設のショップでは日本の優れた木工技術を支える高品質な木工具や、暮らしを彩るクラフト雑貨を販売します。紅葉が美しい秋の高山で森の恵みと手仕事がつくり出す豊かな世界をお楽しみください。
【遊朴館 HIDA GALLERY】リニューアルオープン 空間設計は中村好文と小泉誠
郷土の作家を中心に紹介するギャラリーとして四半世紀にわたり高山の芸術・文化の愛好者に親しまれてきた遊朴館。コロナ禍の2020年以来しばらく閉廊していましたが、この秋、飛騨の家具フェスティバル開催に合わせた10月19日(土)、飛騨産業が運営する木工文化を未来につなぐギャラリーとして生まれ変わります。新生の遊朴館 HIDA GALLERYでは古くより「飛騨の匠*」として知られ優れた木工技術の伝統をもつこの地の歴史に因み、木工作家の仕事をはじめとする工芸を中心に紹介し、手仕事の魅力と木のある暮らしの豊かさを提案します。リニューアルにあたりギャラリーの設計は、建築家の中村好文、家具デザイナーの小泉誠の両氏が手がけました。
*飛鳥時代より飛騨の職人はその卓越した技術により「飛騨の匠」として重用され、東大寺や平城京など数多くの建物の建立に携わった。
|遊朴館 HIDA GALLERY第一回企画展|
山の向こうに呼び合うものは 松本の木工と飛騨の杉展
2024年10月19日(土)〜11月17日(日)
飛騨と並び木工の街として知られる信州の松本を拠点に、それぞれ木と生きるフィールドを独自に開拓してきた4名の作家、三谷龍二・前田大作・大久保公太郎・貝山伊文紀の「人と作品」を紹介します。北アルプスを挟んで隣り合わせの飛騨(岐阜県北部)と信州(長野県)の両地域は、明治時代の数年間ひとつの同じ県だったこともあるなど歴史的に様々なつながりがあり、互いに交流し切磋琢磨する中でそれぞれ独自の木工文化を育んできました。本展では4人の作家が思い思いに制作した作品を発表するほか、今回の新たな試みとして、飛騨産業が開発した杉圧縮材を使った作品制作に各作家が挑戦します。
日本を代表する木工家具の産地である飛騨と、「クラフトフェアまつもと」が開催されるなど工芸が盛んな松本、この2つの地域の新しい交流が、木とともにあるこれからの暮らしについて、木を使ってものをつくる喜びについて、考えるきっかけになることを願っています。
|作家プロフィール|
三谷 龍二 Ryuji Mitani
1952年福井県生まれ。1981年長野県松本市にPERSONA STUDIOを開設。1985年から始まった「クラフトフェアまつもと」に最初期から関わる。木の匙、木の器といった生活に根ざした現代の工芸を先駆けた。2011年松本市内の古いタバコ屋を改装した「10cm」を開店。生活工芸について書いた新刊「手の応答」(新潮社青花の会刊)が 11月刊行予定。
前田 大作 Daisaku Maeda
1975年鎌倉生まれ。江戸指物の前田木藝工房四代目。10歳で松本へ。大学卒業後、大手オフィス家具メーカー勤務を経て、父の元で徒弟制度そのままの修行時代を送る。2007年アトリエ・エムフォオを立ち上げ、信州唐松の家具の制作に取り組む。若い世 代が木工を続けたいと思える職場環境の整備にも力を入れる。
大久保 公太郎 Kotaro Okubo
1979年長野県松本市生まれ。富山大学卒業。京都での木工修行を経て、上松技術専門学校入学。2012年大久保ハウス木工舎を開設。松本市内と北アルプスが一望できる高台の工房で、ひたすらヘラと匙を削り続ける日々。砥石や鉋(かんな)など道具の改良や研究にも余念がない。2024年高山で開催の「さじフェス」南京鉋講座(予定)。
貝山 伊文紀 Ibuki Kaiyama
1979年千葉県生まれ。東京藝術大学大学院デザイン専攻機能設計研究室終了。飛騨産業勤務、東京藝大教育研究助手を経て、2013年アトリエ灯(ひ)設立。国産広葉樹の枝を使った作品の制作を本格的に開始。2017年長野県安曇野市に転居。2019年、「枝の匙」が日本デザインコミッティーによるデザインコレクション選定品となる。
Photo: Kazuhiro Shiraishi
杉圧縮材を使った作品づくり
飛騨産業では2003年より杉を使って家具をつくる取り組みを続けています。戦後の住宅不足解消のために大量に植えられた杉や檜が、伐りどきを過ぎた状態で山に放置され山の荒廃が問題となるなか、杉をなんとか家具に活用できないかと考案したのが「杉圧縮材」です。元来柔らかく家具には向かないとされていた杉板を高温で圧縮することで、家具に使えるレベルに強度を高めた新素材です。本展では4人の作家による「杉圧縮材」を使用した作品が初公開されます。
トークセッション
会期初日には本展の開催と遊朴館 HIDA GALLERYのリニューアルを記念してトークセッションを行います。
日時:2024年10月19日(土)
会場:飛騨高山まちの博物館(岐阜県高山市上一之町75)
第1部 16:00~17:00 『飛騨と信州、山の向こうに呼び合うものは』
木工の街として知られる飛騨と松本、今回の交流で見えてきたものは?木とともに暮らす喜び、木でものをつくる喜びについて語ります。
登壇者:三谷 龍二(木工作家)岡田 明子(飛騨産業株式会社 代表取締役社長)
第2部 17:10~18:10 『遊朴館 HIDA GALLERYの空間デザイン』
新しく生まれ変わった遊朴館 HIDA GALLERY。改修にたずさわった建築家・デザイナーが集い、高山の街と場がもつ可能性について考えます。
登壇者:中村 好文(建築家)小泉 誠(家具デザイナー)岡田 贊三(飛騨産業株式会社 代表取締役会長)
ファシリテーター:佐野 由佳(編集兼ライター)
*定員 100名(参加無料・要予約)
*参加ご希望の方は以下のURLよりご予約ください。
https://reserve.peraichi.com/r/b0b9d5a6
|企画展概要|
山の向こうに呼び合うものは 松本の木工と飛騨の杉展
会期 :2024年10月19日(土)〜11月17日(日)水曜休館
開館時間:10~18時
会場 :遊朴館 HIDA GALLERY 2Fギャラリー
入場料 :無料
主催 :飛驒産業株式会社
協力 :環境省中部山岳国立公園管理事務所
空間デザイン :中村 好文 小泉 誠
展示什器デザイン :陳 瑞憲
展覧会Webサイト:https://hidasangyo.com/exhibition/matsumoto-woodwork-and-hida-cedar-exhibition
|関連情報|
飛騨の家具フェスティバル 10月19日(土)〜10月23日(水)
森の環 HIDA FACTORY STORE 10月19日(土)オープン
Kita Alps Traverse Route 信州松本と飛騨高山の木工文化交流展
9月14日(土)〜19日(木) 松本市立博物館 ※9月17日(火)は休館日です。
10月16日(水)〜11月14日(木) 上高地インフォメーションセンター
【遊朴館 HIDA GALLERY】併設ショップについて
遊朴館 HIDA GALLERYでは、来年秋に木工を中心とした手仕事にまつわる道具や作品を取り扱う併設ショップを開設します。これに先行してまずはポップアップの店をスタートし、道具や作品の販売のほか伝統を受け継ぐ木工技術の実演や、つくる楽しみを伝えるワークショップなどを開催します。
木工の未来を支える木工具
日本の優れた木工技術を支えてきた高品質な木工具は、近年、入手できる場が年々減少しています。飛驒産業では木工技術を後世につなぐため、鑿(のみ)や鉋(かんな)の販売をスタートします。新潟や兵庫の鍛冶職人による高品質な製品を取り扱い、その場で刃物の試し削りをしたり、使用方法について相談ができるカウンターを常設します。
暮らしを彩るクラフト
HIDAオリジナルの家具や森の樹木を原料にしたアロマ、暮らしを彩るクラフト作家の作品など、飛騨の森の恵みと手仕事の豊かさが感じられる品々を取り揃えます。高山観光の中心エリアに位置していることから、インバウンド客に向けた品揃えにも力を入れます。
作家・職人による実演 予約不要 / 見学無料
匙制作 大久保公太郎(木工作家)
10/19(土)
箸制作 浦谷大司(家具職人)
10/26(土)10/27(日)11/17(日)
鉋がけ 玉田義卓(飛騨職人学舎 学舎長)
11/10(日)
組子細工 川上真吾(飛驒産業社員)
11/2(土)11/9(土)
木の小鳥制作 松尾吉一(木工芸作家)
11/4(月祝)11/16(土)
実演 組子細工 要予約 / 所要時間30分~ / 参加費1,800円〜
森のかけらのスプーンづくり 講師:貝山伊文紀(木工作家)
10/20(日)11/10(日)11/11(月)
鉋がけ体験箸づくり 講師:浦谷大司(家具職人)
10/26(土)10/27(日)11/17(日)
組子細工コースターづくり 講師:川上真吾(飛驒産業社員)
11/2(土)11/9(土)
曲げわっぱ小判弁当箱づくり 講師:西田恵一(春慶塗木地師)
11/3(日)
カスタム玄能ワークショップ 講師:玉田義卓(飛騨職人学舎 学舎長)
11/10(日)
木の小鳥づくり 講師:松尾吉一(木工芸作家)
11/4(月祝)11/16(土)
*この他、ファクトリツアーや飛騨の森散策ツアーを企画しています。詳細・お申込みはWebサイトをご覧ください。
遊朴館 HIDA GALLERY 基本情報
住所:岐阜県高山市上一之町26
営業時間:10 – 18時 *水曜休館
電話番号:0577-32-8892 *10/19(土)より開通
URL:https://hidasangyo.com/shop/#yuhokan
開業日:2024年10月19日(土)
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