セブ市埋立処分場崩落事故25人死亡 現地NGOが見てきた「ゴミ山の下の暮らし」
長年セブ島のゴミ山周辺で暮らす人々を支援してきた、NPO法人DAREDEMO HEROが、事故の現実と今後の支援への想いを発信します。

2026年1月8日、フィリピン・セブ市のバランガイ・ビナリウにある埋立処分場で発生した崩落事故により、多くの尊い命が失われました。
2026年1月15日時点で、死亡者は25人、入院中18人、行方不明者11人と報告されており、犠牲者はすべて当該処分場で働いていた労働者および下請け作業員であるとされています。
亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、突然大切な家族を失われたご遺族の皆さま、そして今も不安の中で日々を過ごされている地域住民の皆さまに、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。
ゴミ山のそばで生きる人々と、私たちのこれまで
NPO法人DAREDEMO HEROは、長年にわたりセブ市およびその周辺地域で、教育支援・生活支援・自立支援の活動を行ってきました。その中には、いわゆる「ゴミ山」と呼ばれる埋立処分場の周辺で暮らす人々への支援も含まれています。
そこには、危険だと分かっていても、「そこでしか生きるすべを持たない」人たちがいます。
廃棄物の分別や回収、処分場での作業、あるいは周辺での不安定な日雇い労働。
子どもを学校に通わせるため、今日を生きるために、危険と隣り合わせの仕事を選ばざるを得ない現実を、私たちは何度も目にしてきました。
だからこそ、今回の事故の知らせに触れたとき、そして現地で積み重なったゴミの量と高さ、遺族の声に向き合ったとき、言葉にならない痛みを感じました。


これは「事故」ではなく、構造の問題
廃棄物労働者の団体は今回の事故について、「単なる事故や自然災害ではなく、長年にわたる安全軽視と不十分な廃棄物管理の結果であり、予見可能だった悲劇である」と指摘しています。
行政、事業者、制度、そして私たち一人ひとりの生活。
誰か一人を責めれば解決する問題ではありません。
しかし同時に、「仕方がなかった」で終わらせてよい出来事では決してないと、私たちは考えています。

DAREDEMO HEROがこれから目指すこと
DAREDEMO HEROは、これまで以上に強く、「人が安全に、安心して生きられる選択肢を増やす支援」に取り組んでいきます。
危険な場所で働くしか選択肢がない状態から、教育やスキル、安定した収入の道を通じて、「そこ以外でも生きていける」未来をつくること。
それは一朝一夕に実現できるものではありません。
けれど、子どもたちへの教育支援、若者への職業的な学び、地域に根ざした自立支援を積み重ねることで、確実に生き方の選択肢は増やせると、私たちは信じています。
今回の事故で失われた命が、「誰にも届かなかった声」として消えてしまうことのないように。
そして、同じ悲劇が二度と繰り返されないように。
DAREDEMO HEROは、現地の人々と共に、人が尊厳を持って生きられる社会を目指し、活動を続けてまいります。
団体概要
団体名:NPO法人DAREDEMO HERO
代表理事:内山 順子
所在地:兵庫県
活動内容:フィリピンの貧困層の子どもへの長期教育支援、地域支援活動、文化交流事業
URL:https://daredemohero.com/
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