アンバサダーの伍代夏子氏が第64回全国矯正展 保護犬ステージに出演「殺処分や虐待などがない世の中にしていきたい」
「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」は2023年7月より歌手の伍代夏子氏が、 突如訪れる災害時に備えて、人とペットが安心して同じ室内に避難できる社会の実現を目指し、災害時の備えだけでなく、同室避難に対する飼い主の意識を高めるお手伝いと、ペットと一緒に避難することの重要性を発信していくことを目的として活動しております。
この度、11月23日(土)に、アンバサダーの伍代夏子氏が東京国際フォーラムで開催された「第64回全国矯正展 保護犬ステージ」へ出演し、ペット同室避難の重要性や、刑務所でスタートする保護犬プロジェクトについて話しました。
■杉氏「喜びを感じることで受刑者が自ら更生していく道を辿ってほしい。」
法務省特別矯正監の杉氏は保護犬プロジェクトについて、「今まで受刑者は製品を作る作業を行ってきましたが、刑務所の中で元野犬を家庭犬に育て、刑務所で譲渡会を行えるようになることを目指し、殺処分を0にするという気持ちで取り組みます。受刑者は、愛情を注ぐことで自分に懐いてくれて、殺処分になるはずだった犬が家庭犬になることで、自分たちが犬の幸せを作った喜びを感じ、受刑者自らが更生していく道を辿ってほしいと思います。 」とした上で、「犬も人間も愛情を受けて育たないとだめです。受刑者は、矯正教育を受けなければなりませんが、受け身になっています。犬が相手であれば、自ら様々なことを話したり、犬が慣れてきてくれたことに喜びを感じることで、愛情の大切さを学んでほしいです。」と話しました。
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパンの國田氏は、「ピースウィンズ・ジャパンは28年ほど世界各地で難民支援や、被災地での支援を行っている団体です。1月2日から被災地に入り支援活動を開始し、石川県珠洲市でペット同室避難所や、ペットの一時預かり所を運営しており、そこに伍代さんが訪問されたことがきっかけで出会いました。今日来ているワンコたちも元野犬ですが、ピースワンコプロジェクトでは、殺処分を無くすために、もともと動物愛護センターで殺処分対象となり窒息死させられていた犬を救い出し、獣医師が健康管理を行い、人を警戒する野犬をトレーニングすることによって徐々に人にならし、新しい飼い主を探す活動を続けています。」とピースウィンズジャパンの活動や、ピースワンコプロジェクトについて説明しました。続けて、「刑務所での保護犬の取組みを通じて、ワンコたちの幸せと、受刑者の更生に少しでも役に立てれば嬉しいです。」と伝えました。
ステージには、トレーニングを終えて、新しい家族を待つ元野犬のルーナちゃん(推定4歳)、とチャヤちゃん(推定5歳)も登壇しました。
保護犬活動の取組みを聞いた法務省矯正支援官のコロッケ氏は、「熊本地震の際に訪問した先で、ペットを飼っている人が仮設住宅に入れず、困っている方々のために、ペットの仮設住宅を作っていたのがピースウィンズジャパンでした。」と被災地に行った際にピースウィンズ・ジャパンの取組みを見ていたことを伝え、保護犬プロジェクトについて「動物と触れ合うことで、人が変わっていくこともたくさんあると思います。受刑者が野犬を育てていくことで、再犯防止や受刑者の未来につながっていくと思うので、自分もできる事があればぜひ協力したいと思います。」と思いを述べました。
同じく法務省矯正支援官のEXILE ATSUSHI氏は「保護犬とか種類に関係なく生きているものは愛すべき存在であると思います。杉さんがこれまで行なってきた刑務所慰問と伍代さんの動物への愛がコラボレーションし、受刑者の方へもいい影響があれば、こんなに素晴らしいことはないと思います。」とプロジェクトへの期待を述べました。
■伍代氏「避難できず亡くなる方を無くしたい」
りく・なつ同室避難推進プロジェクトのアンバサダーを務める伍代氏は、「東日本大震災の際、炊き出しに行った時に、避難所に入れず犬とドラム缶の前で暖をとっている方と出会いました。またペットと一緒に避難所に入れ無いため自宅に戻り、二次災害で亡くなった方の話も聞き、避難できずに亡くなる方を無くしたいという気持ちからプロジェクトを立ち上げ活動しています。」とプロジェクト立ち上げのきっかけを伝えました。続けて「動物が嫌いな人もいるかもしれないです。ただ動物を家族同然に思っている人もいます。ペットや動物を愛する人は、虐待は許せないし、飼えなくなったからと捨てちゃうことや、殺処分というものは大嫌いです。早くそのような事がなくなる世の中にしたいですし、その一つとして、保護犬プロジェクトの活動も進めていきます。」と保護犬プロジェクトについて話しました。
■ピースワンコ・ジャパン世田谷譲渡センターを訪問
ステージ終了後、伍代氏は、ピースワンコ・ジャパン世田谷譲渡センターを訪問し、新しい家族を待つワンコたちと触れ合いました。
伍代氏は「野犬からここまで訓練されるのは本当に大変だったと思うけど、こんなに人に慣れているから、早く新しい家族が見つかって、幸せに暮らしてほしいと思います。」と保護犬たちへの思いを伝えました。
■開催概要
■催事名 :第64回全国矯正展 保護犬ステージ
■日時 :2024年11月23日(土)
■開催場所:東京国際フォーラム
■出席者 :法務省特別矯正監 杉 良太郎 氏
りく・なつ同室避難推進プロジェクトアンバサダー 伍代 夏子 氏
法務省矯正支援官 コロッケ 氏
法務省矯正支援官 EXILE ATSUSHI 氏
認定NPO法人ピースウィンズ・ジャパン 國田 博史 氏
「りく・なつ同室避難推進プロジェクト」とは?
突如訪れる災害に備えて、人とペットが安心して、同じ室内へ避難できる社会へ。
日本では多くの家族でペットを飼っており、ペットを家族の一員として大切にしています。
しかし「同室避難」についての意識はまだまだ浸透していません。
このプロジェクトでは、災害時に備えだけでなく、同室避難に対する飼い主の意識を高める
お手伝いと、ペットと一緒に避難することの重要性を発信していきます。
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