関西初開催! 特別展「エドワード・ゴーリーを巡る旅」
9月14日(土)から奈良県立美術館で開幕
美しく怖くて愉快、現代を生きる大人のためのおとぎ話
不思議な世界観と、モノトーンの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンをもつ絵本作家エドワード・ゴーリー(Edward Gorey, 1925-2000)。近年、日本でも『うろんな客』『不幸な子供』などの絵本が次々と紹介されてきました。ゴーリーは、自身がテキストとイラストの両方を手がけた主著(Primary Books)以外にも、挿絵、舞台と衣装のデザイン、演劇やバレエのポスターなどに多彩な才能を発揮しました。本展は、そんな作家の終の棲家に作られた記念館・ゴーリーハウスで開催されてきた企画展から、「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などのテーマを軸に約250点の作品・資料で再構成するものです。米国東海岸の半島に残る古い邸宅へと旅をするように、達観したクールな死生観を持つ謎めいた作品との邂逅をお楽しみください。
本展は、昨年度から渋谷区立松濤美術館を皮切りに始まった全国巡回展であり、関西初開催となります。また、当館オリジナルで、関連展示「エドワード・ゴーリーと日本文化-20世紀アメリカの眼-」を同時開催いたします。
出品件数
本展:約250件 関連展示:約20件
展示構成
第Ⅰ章 ゴーリーと子供
第Ⅱ章 ゴーリーが描く不思議な生き物
第Ⅲ章 ゴーリーと舞台芸術
第Ⅳ章 ゴーリーの本作り
第Ⅴ章 ケープコッドのコミュニティと象
エドワード・ゴーリーについて
アメリカ、シカゴ生まれ。独特な韻を踏んだ文章と、モノトーンの緻密な線描が不思議な世界観を作り出す多くの絵本を手がけ、世界中に熱狂的なファンをもちます。20世紀前半のアメリカで早熟な子供時代を過ごし、兵役を経てハーバード大学でフランス文学を専攻。1950年代からはニューヨークに住み、出版社に勤務してブックデザインなどを手がけ、やがて作家として独立。バレエや映画などの文化に熱狂し、19世紀イギリス文学から『源氏物語』に至るまで多くの古典を乱読し、影響を受けていました。後年は、マサチューセッツ州のケープコッドの、「エレファント・ハウス」と呼ばれた邸宅へと移り住み、2000年に急逝するまで活動を続けました。
「エドワード・ゴーリーを巡る旅」展 関西初上陸
日本でのエドワード・ゴーリーに関する展覧会は、2016年から2019年の巡回展「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」以来となります。本展は、当館にて関西初開催となります。
本展は、ゴーリーハウスで開催された企画展から、ゴーリーの芸術を考える上での主要なテーマである「子供」「不思議な生き物」「舞台芸術」などを抜粋し、各テーマを深掘りして、再構成したものです。第Ⅰ章の『不幸な子供』、第Ⅱ章の『狂瀾怒濤:あるいは、ブラックドール騒動』、第Ⅲ章の『金箔のコウモリ』、第Ⅳ章の『ジャンブリーズ』という、ゴーリーの代表作の原画が多数来日しています。全5章にわたって、ゴーリーの緻密な線描と、不思議で不気味なのに、思わずニヤリとしてしまう、彼独自のユーモラスな世界観を堪能することができます。
奈良県立美術館オリジナル展示
「エドワード・ゴーリーと日本文化―20世紀アメリカの眼―」を同時開催
エドワード・ゴーリーが生きた戦後のアメリカでは、日本文化への関心が高まっていました。ゴーリーは『源氏物語』を愛読し、日本文化への造詣が深かったといわれ、また、彼の作品には、日本美術に似た表現が用いられているという指摘もあります。当館では、ゴーリーと当時のアメリカの日本美術受容をテーマに収蔵作品約20件をご紹介します。ゴーリーの〈眼〉を通して、日本美術を再発見する試みです。
会期中の催し
講演会 「西洋美術史からみたエドワード・ゴーリー」
講師:三浦篤氏[東京大学名誉教授・大原美術館館長]
日時:10月5日(土) 14:00~15:30(13:30受付開始)
会場:1Fレクチャールーム(定員60名、事前申込制・先着順)
※定員に達したため募集を締め切りました。たくさんのお申込、誠にありがとうございました。
親子鑑賞ツアー「0歳からの家族鑑賞ツアー」
講師:冨田めぐみ氏[NPO法人赤ちゃんからのアートフレンドシップ協会代表理事]
日時:10月13日(日)
1回目:9:15~10:30(9:00受付開始)2回目:10:45~12:00(10:30受付開始)
会場:1Fレクチャールーム/展示室(各回定員10組、事前申込制・先着順)
対象:0歳児~とその家族(保護者、きょうだい)
美術講座「対話型鑑賞ワークショップ」
講師:山本雅美[当館学芸課長]
日時:10月26日(土)14:00~15:30(13:30受付開始)
会場:1Fレクチャールーム(定員15名、事前申込制・先着順)
担当学芸員によるスライド/ギャラリー・トーク
講師:村上かれん[当館学芸員]
日時:9月21日(土)・11月2日(土) 14:00~15:00
会場:1Fレクチャールーム/展示室
※スライド/ギャラリー・トークは事前予約不要
ギャラリー展示「はならぁとmeeting特別展」
はならぁと13年間の歩みと今年度開催エリアの紹介
今年度のはならぁと開催エリアを紹介するパネル展、環境問題をテーマにしたはならぁと出展作家による作品展示及び奈良女子大学インターン生がまとめたはならぁとパネル展によるはならぁとmeeting特別展です。
会期:9月14日(土)~ 10月14日(月・祝)
参加作家:生駒敦、浦麻里子、坂野真子、suzani、水内義人、ユージン・ソレール
トークイベント「はならぁとの14年間~これまでとこれから~」
今年で14年目を迎えた「はならぁと」の創生期を支えた野村ヨシノリ氏と甲賀晶子氏をお迎えし、はならぁと誕生秘話や今だから話せるエピソードをお話していただきます。
奈良女子大学インターン生による発表や、「はならぁと」を開催したことのあるまちづくり団体代表によるトークセッションなど、はならぁとのこれまでとこれからをじっくり語ります。
[登壇者] 野村ヨシノリ、甲賀晶子、まちづくり団体、奈良女子大学インターン生
[日 時] 9月28日(土)13:30~16:00(13:00受付開始)
[場 所] 1F レクチャールーム
[定 員] 60名 (事前申込制)定員に空きがあれば当日参加可
[入場料] 無料(ドネーション制)
[問い合わせ先] 奈良・町家の芸術祭HANARART実行委員会事務局
[電話番号] 090-9215-6847
[公式サイト] https://hanarart.jp/2024/
開催概要
主催・会場 |
奈良県立美術館(〒630-8213 奈良県奈良市登大路町10-6) |
会期 |
令和6(2024)年9月14日(土)~11月10日(日) ※関連展示「エドワード・ゴーリーと日本文化―20世紀アメリカの眼―」は展示替えをいたします。 [前期]9月14日(土)~10月6日(日) [後期]10月8日(火)~11月10日(日) |
特別協力・協力・企画協力・後援 |
特別協力:エドワード・ゴーリー公益信託 ゴーリーハウス(ケープコッド) 協力:株式会社 河出書房新社 企画協力:株式会社イデッフ 後援:NHK奈良放送局、奈良テレビ放送、奈良新聞社、 西日本旅客鉄道株式会社、近畿日本鉄道株式会社、 奈良交通株式会社、公益社団法人奈良市観光協会、奈良県教育委員会 |
開館時間 |
9時~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 |
9月17日(火)、9月24日(火)、9月30日(月)、10月7日(月)、10月15日(火)、 10月21日(月) |
観覧料 |
一般=1200(1000)円、大・高生=1000(800)円、中・小生=800(600)円 ※( )内は団体料金(20人以上) ※障がい者手帳等(アプリ含む)をお持ちの方と介助の方1人は無料 |
交通案内 |
近鉄奈良駅 1番出口から奈良公園に向かって徒歩5分 JR奈良駅 東口バス乗り場から奈良交通バスにて5分「県庁前」下車100メートル |
リンク |
美術館公式ホームページ https://www.pref.nara.jp/11842.htm X(旧ツイッター)アカウント @ArtmuseumN フェイスブック @narakenmuseum インスタグラム nara_artmuseum |
お問い合わせ |
TEL 0742-23-3968/FAX 0742-22-7032/テレフォンサービス0742-23-1700 |
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- エドワード・ゴーリー絵本展覧会