テュフ ラインランド、グラフィックス市場向けモニターの新基準「Color Accuracy」を策定
―世界初、EIZOの液晶モニター4機種に認証発行―
テュフ ラインランドは、このたびグラフィックス市場向けモニターの品質・性能について新基準となる「Color Accuracy」を策定し、モニターメーカーを対象とした新サービスを開始しました。そして、EIZO株式会社(本社:石川県白山市、代表取締役社長:実盛 祥隆)の液晶モニター「ColorEdge」4機種*に対し、本基準の試験を行い、10月13日世界で初めて同基準の要件を満たす製品として認証を発行しました。
【新基準策定の背景】
近年、デザイン・コマーシャルフォト・印刷・映像制作などのグラフィックス市場においては、モニター上で制作物の色味の再現性を確認しながらカラーマネジメントを行う、デジタルワークフローが一般的です。
[Text Box: 世界で初めてColor Accuracy認証を取得したEIZO株式会社のColorEdge] グラフィックス市場の中で、印刷業界では、印刷関係団体より、ワークフローに適したモニターを選定する規格が策定されています。一方、デザイン・コマーシャルフォト・映像制作などの業界では、モニターに関する規格がなく、制作や確認に使うモニターの表示が工程や仕上がり品質に影響する場合がありました。
【Color Accuracy基準の内容】
テュフ ラインランドは、モニターに正確な色再現精度を必要とするグラフィックス市場を対象とした新基準を策定しました。今後、Color Accuracyの認証を取得したモニターメーカーは、プロフェッショナルユーザーに正確な色再現精度をアピールすることが可能になります。同基準に求められる要件は、主に下記4点です。
■色を正確に表示するモニターであること(sRGBとAdobe RGB両方のプリセット値を装備)
■モニター使用中、表示の色が安定していること
■画面全体で明るさと色の均一性が保たれていること
■画面を見る角度による色の見え方の変化が少ないこと
なお、これらの要件に加えて、電源オンから短時間で表示が安定する製品については、さらに「Quick Stability」のグレードが付与されます。
認証取得について、テュフ ラインランド ジャパン 代表取締役社長 兼 最高経営責任者ホルガー・クンツ氏は、「業界のリーディングカンパニーであるEIZO株式会社のモニターにColor Accuracyの第一号認証を発行できたことを非常にうれしく思います。ハイエンドのモニターに求められる要求事項を包括的に満たし、Color Accuracy認証を取得したモニターは、グラフィックス市場で高い専門性を発揮するプロフェッショナルに大きな価値をもたらすことを確信しています。EIZOの技術チームの皆様には、基準策定において、比較試験に必要なモニターや情報を提供いただいたことに深く感謝申し上げます」と述べています。
*「ColorEdge」4機種:CG318-4K、CG248-4K、CG277、CG247。なお全4機種が「Quick Stability」も取得。
【テュフ ラインランド グループについて】
テュフ ラインランドは、140年の歴史を持つ世界でもトップクラスの第三者検査機関です。69ヵ国に拠点があり、従業員数は19,300人、年間売上高は17億ユーロにのぼります。第三者検査のエキスパートとして、人々の暮らしのあらゆる面で、品質、安全、環境、テクノロジーを支えています。産業用装置や製品、サービスの検査だけではなく、プロジェクト管理や企業のプロセス構築もサポートしています。また幅広い業種、職種について、専門的なトレーニングも実施しています。こうしたサービスは、テュフ ラインランドの認定ラボや試験設備、教育センターのグローバルネットワークによって支えられています。テュフ ラインランドは、2006年より国連グローバル・コンパクトのメンバーとして活動しています。ウェブサイト: www.jpn.tuv.com
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