第32回(2013年度)向田邦子賞贈賞式に「ごちそうさん」キャストが集結して森下氏を祝福!
2014年5月27日(火)、「第32回向田邦子賞」(向田邦子賞委員会、株式会社東京ニュース通信社主催)の贈賞式が東京都千代田区の帝国ホテル「光の間」にて行われました。今年は、「連続テレビ小説『ごちそうさん』」(2013年9月30日~2014年3月29日放送/NHK)の脚本を手がけた森下佳子さんが受賞されています。
贈賞式では池端俊策選考委員から選考経過説明ののち、大石静選考委員から賞状が授与されました。続いて本賞の特製万年筆と、副賞の300万円が当社代表取締役社長・奥山卓から贈られました。
池端選考委員は「今年は最終選考までで、2本に絞られました。どちらもとても面白い作品で評価が分かれたが、最終的に“食べる”ということを主人公の人生の座標軸に置き、非常にたくましく躍動感のある人物設計とシンプルで力強い脚本を書かれた森下さんがよいのではないかということで一致しました。おめでとうございます」と選考経過を説明するとともに、称賛の言葉を贈りました。
壇上で祝福された森下さんは「人は才能に恵まれたり、愛情に恵まれたり、容姿に恵まれたりといろいろな恵まれ方をすると思いますが、私は人に恵まれてきたと思っています。会社勤めをしながらプロットライターを始めたころに(脚本家の)遊川(和彦)さんに拾っていただきました。初めてドラマを書いたときの指導では『こんな書き方では伝わらない』と何度も言われながらも根気よくお付き合いいただき、非常にありがたい出会いだったと感謝しています。TBSの石丸くん(TBSテレビ プロデューサー)はケンカが上手で、私が負けて脚本を書き直すまで必ずケンカを止めないでくれる人。おかげで、私は失敗が少なく済んでいるのだと思っています。TBSでたくさんお仕事をさせていただいて、NHKから朝ドラのお話をいただいたときも背中を押していただきました。台本上には書かれていないこともたくさんありますので、『ごちそうさん』のキャスト・スタッフの皆さんには、足りなかったところを丹念に足して作っていただいて感謝しております。本当にいろいろな方にご支援いただいて恵まれてやってこれました。ありがとうございました。」と受賞のあいさつをされました。
ヒロインのめ以子を演じた杏さんは「演者にとって脚本家の方は創造主であり、産みの母親という不思議な存在です。日々届けられる台本を読んで、毎回涙しておりました。挙げればきりがないほどキラキラしたセリフが詰まっていて、全員本当にいるんじゃないか、また会えるんじゃないかと思うくらい素敵なキャラクターに描いていただいて本当にうれしかったです。森下ワールドに浸ることができてよかったなぁと思っています」、東出昌大さんは「朝ドラのヒロインの旦那(だんな)役をやらせていただき、町に出たときの知名度が上がったと実感する今日このごろです。どうしても『悠太郎さん』と呼ばれるので、西門悠太郎、『ごちそうさん』という作品は今後の僕の壁であり、越えなければならない目標になったのだと日々実感しています」、キムラ緑子さんは「森下さんの書かれるキャラクターのセリフは本当に愛らしくてたくましくて、すごく人間くさい。和枝は切ないこともたくさんあったので、時々思い出すと今でも泣きそうになります。森下さんと初めてお会いしたときに『すごいキツい役ですけど、必ず救いますから! あなたのことを救いますから、私を信じてください!』とおっしゃってくださって、役者それぞれに愛情がすごくある方なんだなぁと終わった後につくづく感じています」と森下さんとのエピソードを披露されるなど、キャストの皆さんはそれぞれ森下さんへ感謝と祝福のスピーチをされました。
森下さんは終始笑顔で会場内を回り、招待客の方々と受賞の喜びを分かち合っていらっしゃいました。
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<森下佳子氏プロフィール>
1971年、大阪府出身。子どものころから芝居好きで、学生時代には演劇サークルで演技の経験も。会社勤めののちに、脚本家として2000年に「平成夫婦茶碗」(日本テレビ)でデビュー。
主な脚本は、「お前の諭吉が泣いている」(2001年 テレビ朝日)、「東京庭付き一戸建て」(2002年 日本テレビ)、「世界の中心で愛をさけぶ」(2004年 TBS)、「白夜行」(2006年 TBS)、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(2008年 TBS)、「JIN ‐仁‐ 」(2009年、2011年 TBS)など。
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<向田邦子賞とは>
故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績をたたえ、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に送られる賞として、1982年に制定されました。主催は「TVガイド」を発行する東京ニュース通信社で、選考は歴代受賞者らによる向田邦子賞委員会が担当しています。前年度に放送されたテレビドラマを対象に、選考委員がノミネート作品を選定。本選を含めて4回の討議を経て受賞作品を決定しています。選考委員は池端俊策氏、冨川元文氏、大石静氏、岡田惠和氏、井上由美子氏(向田邦子賞受賞順)。
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受賞作の「連続テレビ小説『ごちそうさん』」は、大正・昭和時代を舞台に、両親が切り盛りする東京の洋食屋でおいしいものを目いっぱい食べて育った卯野め以子(杏)が主人公。め以子は大阪出身の大学生・西門悠太郎(東出昌大)と出会って恋に落ち、やがて大阪に嫁ぎます。東京とは食文化がまったく違う大阪では、義理の姉・和枝(キムラ緑子)ら西門家の強烈な家族にもまれることに。そんな中、妻として、母として奮闘するめ以子の信念は「どんな困難にぶち当たっても、絶望の淵に立たされてもごはんを食べていれば何とかなる!」というものでした。あふれんばかりの食欲と愛情で家族を支え続けため以子の成長を描きながら「“食”と生きること」をテーマにした夫婦のラブストーリーです。
池端選考委員は「今年は最終選考までで、2本に絞られました。どちらもとても面白い作品で評価が分かれたが、最終的に“食べる”ということを主人公の人生の座標軸に置き、非常にたくましく躍動感のある人物設計とシンプルで力強い脚本を書かれた森下さんがよいのではないかということで一致しました。おめでとうございます」と選考経過を説明するとともに、称賛の言葉を贈りました。
壇上で祝福された森下さんは「人は才能に恵まれたり、愛情に恵まれたり、容姿に恵まれたりといろいろな恵まれ方をすると思いますが、私は人に恵まれてきたと思っています。会社勤めをしながらプロットライターを始めたころに(脚本家の)遊川(和彦)さんに拾っていただきました。初めてドラマを書いたときの指導では『こんな書き方では伝わらない』と何度も言われながらも根気よくお付き合いいただき、非常にありがたい出会いだったと感謝しています。TBSの石丸くん(TBSテレビ プロデューサー)はケンカが上手で、私が負けて脚本を書き直すまで必ずケンカを止めないでくれる人。おかげで、私は失敗が少なく済んでいるのだと思っています。TBSでたくさんお仕事をさせていただいて、NHKから朝ドラのお話をいただいたときも背中を押していただきました。台本上には書かれていないこともたくさんありますので、『ごちそうさん』のキャスト・スタッフの皆さんには、足りなかったところを丹念に足して作っていただいて感謝しております。本当にいろいろな方にご支援いただいて恵まれてやってこれました。ありがとうございました。」と受賞のあいさつをされました。
会場には、杏さん、東出昌大さん、宮崎美子さん、キムラ緑子さん、高畑充希さん、前田亜季さん、山中崇さん、中村靖日さん、徳井優さん、木本武宏さん、井之脇海さん、吉行和子さんらキャストのほか多数の芸能関係者、NHK大阪局のチーフ・プロデューサー・岡本幸江さんをはじめとする各テレビ局関係者ら約100名がお祝いに駆けつけました。
ヒロインのめ以子を演じた杏さんは「演者にとって脚本家の方は創造主であり、産みの母親という不思議な存在です。日々届けられる台本を読んで、毎回涙しておりました。挙げればきりがないほどキラキラしたセリフが詰まっていて、全員本当にいるんじゃないか、また会えるんじゃないかと思うくらい素敵なキャラクターに描いていただいて本当にうれしかったです。森下ワールドに浸ることができてよかったなぁと思っています」、東出昌大さんは「朝ドラのヒロインの旦那(だんな)役をやらせていただき、町に出たときの知名度が上がったと実感する今日このごろです。どうしても『悠太郎さん』と呼ばれるので、西門悠太郎、『ごちそうさん』という作品は今後の僕の壁であり、越えなければならない目標になったのだと日々実感しています」、キムラ緑子さんは「森下さんの書かれるキャラクターのセリフは本当に愛らしくてたくましくて、すごく人間くさい。和枝は切ないこともたくさんあったので、時々思い出すと今でも泣きそうになります。森下さんと初めてお会いしたときに『すごいキツい役ですけど、必ず救いますから! あなたのことを救いますから、私を信じてください!』とおっしゃってくださって、役者それぞれに愛情がすごくある方なんだなぁと終わった後につくづく感じています」と森下さんとのエピソードを披露されるなど、キャストの皆さんはそれぞれ森下さんへ感謝と祝福のスピーチをされました。
パーティーの終盤には、「ごちそうさん」の音楽担当である菅野よう子さんから森下さんへのお祝いプレゼントとして、ピアノと弦楽四重奏の演奏がサプライズで披露されました。「ゴチソウノォト」の演奏が始まると、杏さん、東出さんらキャストが感動して涙する姿も。演奏の最後には高畑充希さんによる「焼氷有りマスの唄」も披露され、会場が一体となって盛り上がりました。
森下さんは終始笑顔で会場内を回り、招待客の方々と受賞の喜びを分かち合っていらっしゃいました。
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<森下佳子氏プロフィール>
1971年、大阪府出身。子どものころから芝居好きで、学生時代には演劇サークルで演技の経験も。会社勤めののちに、脚本家として2000年に「平成夫婦茶碗」(日本テレビ)でデビュー。
主な脚本は、「お前の諭吉が泣いている」(2001年 テレビ朝日)、「東京庭付き一戸建て」(2002年 日本テレビ)、「世界の中心で愛をさけぶ」(2004年 TBS)、「白夜行」(2006年 TBS)、「佐々木夫妻の仁義なき戦い」(2008年 TBS)、「JIN ‐仁‐ 」(2009年、2011年 TBS)など。
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<向田邦子賞とは>
故・向田邦子さんがテレビドラマの脚本家として、数々の作品を世に送り出し活躍してきた功績をたたえ、現在のテレビ界を支える優秀な脚本作家に送られる賞として、1982年に制定されました。主催は「TVガイド」を発行する東京ニュース通信社で、選考は歴代受賞者らによる向田邦子賞委員会が担当しています。前年度に放送されたテレビドラマを対象に、選考委員がノミネート作品を選定。本選を含めて4回の討議を経て受賞作品を決定しています。選考委員は池端俊策氏、冨川元文氏、大石静氏、岡田惠和氏、井上由美子氏(向田邦子賞受賞順)。
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