投資総額約66億円「仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場における全大学/研究機関205、769テーマ中、科研費獲得金額ランキングTOP50

~立命館大の「隠消現実感(Diminished Reality)」や筑波大の「シースルービジョン」など注目の研究テーマをご紹介~

アスタミューゼ株式会社

ビジネスを創る要素が「タンジブル・アセット(有形資産)」から「インタンジブル・アセット(無形資産)」へと移行しつつある中、各企業がどのようなビジョンに沿って、人材・技術・ネットワークを獲得し、将来の新しい価値を生み出していくかが注目されています。この状況下で、アスタミューゼ株式会社(以下、アスタミューゼ)は、将来ビジョン、技術・研究テーマに対する「共感」と「投資」が未来を創ると考え、どのようなテーマが共感を呼び、どのような形で投資を集めているのか、将来ビジョンを180個、独自に定義し、そのビジョン毎に世界中の特許/論文、科学技術研究費、ベンチャー投資、クラウドファンディング情報などを集め、独自に分析しています。今回は、基礎から応用までのあらゆる学術研究を発展させることを目的とする競争的研究資金「科研費」(※1)に着目。将来ビジョンの有望成長市場180のうちの150番目であり、総額約66億円の科研費を獲得している「150.仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場における大学・研究機関別の科研費獲得金額ランキングを発表、さらに注目すべき研究テーマをご紹介します。

※次回は2月25日、「機能性食品/飲料」市場の注目すべき研究テーマ・科研費獲得ランキングを発表予定
(※1)科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金/科学研究費補助金)
 

  • 全大学/研究機関205、769テーマ中、「仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場における大学・研究機関別(※2)の科研費獲得金額ランキングTOP50(※3)

(※2)研究代表者が所属する大学・研究機関
(※3)2006~2015年の交付分。2016年2月時点でデータ取得
 

 

※50位までのランキングは未来を創る有望成長市場・有望企業情報メディア『astavision』上でご覧になれます。
URL: http://astavision.com/contents/news/1867?from=pt160218


 

  • 注目すべき研究テーマをご紹介

(※)敬称略

◆「移動体と連携した自律分散型センシングによる交通基盤施設のリアルタイム危機制御」(東京大学 藤野陽三教授 他/5070万円)
建築物や鉄道や道路、橋梁などの都市交通インフラにおいて、事故や災害による危険を低減するために、リスクを定量的に評価・監視し、合理的なリスクマネジメントを支援する統合センシングシステムの開発。ARモデル化により、実時間実空間におけるリスクを事前に把握し、受ける影響を最小化することを目指す。

◆「メタ認知と社会行動の発達にもとづく自己制御」(理化学研究所 藤井直敬 他/3億4151万円)
人間が自ら脳機能を制御し、意識的な自己発展を図る「自己制御精神」は、進化の過程でヒト前頭葉が格段に発達した中で獲得されたものであり、個体においても前頭葉が成熟する思春期に確立する。こうしたヒト知性の仕組みを理解するために、脳機能計測やSR (Substitutional Reality:代替現実)システム等を用い、神経科学、認知科学、言語学を融合することで、社会認知機能とメタ認知機能の両面から迫り、両者を統合することを目指す。

◆「複合現実型情報空間の表現力基盤強化と体系化」(立命館 田村秀行教授 他/1億7524万円)
これまで限られた対象や環境下でのみ可能だった複合現実感 (Mixed Reality; MR) 技術を一般化し、豊かな表現力をもつMR空間を実現するため、視覚的MRと聴覚的MRを同時に達成する視聴覚併用MR空間による3D音像定位の実現と、現実世界に実在する物体を視覚的に隠蔽・消去する「隠消現実感 (Diminished Reality; DR)」に取り組む。

◆「計算解剖モデルの診断・治療の融合的支援応用」(九州大学 橋爪誠教授 他/1億790万円)
計算解剖学の臨床応用プラットフォーム構築の最終段階としてナビゲーション技術の臨床応用を行った。Augmented Reality (AR)ナビゲーションの臨床応用として、OpenMRI治療室にて、手術時の体位かつ気腹後の状態すなわち腹腔鏡下手術中の状態でMR画像を取得し手術ナビゲーションを行った。術者の疲労の軽減、手術時間の短縮だけでなく、手術手法そのものの向上や手術トレーニングの精緻化が期待される。

◆「シースルービジョン:監視カメラ映像を活用する歩行者のための視覚支援方式の開発」(筑波大学 大田友一教授 他/4653万円 )
監視カメラの映像を加工して歩行者が持つ携帯型情報端末に提示することにより、死角領域を可視化する技術を開発した。今後、監視カメラ設置数の増大は避けられないことを前提に、一般市民が監視カメラから得る新しい付加価値の在り方としての提案。

 

  • 「150. 仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場について

 アスタミューゼでは企業情報・特許情報などのビッグデータ分析により、今後成長が見込まれる有望市場を「180の有望成長市場」として分類しており、そのひとつが「150.仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場です。

 仮想現実(AR・VR・SR・MR)は、ユーザーの意識もしくはその感覚(五感)の一部を仮想の空間に没入させることによって、疑似体験を提供する技術で、ユーザーの感覚と仮想空間との関連性を増やし、またそれらの密度、精度を高めることで、疑似体験のリアリティーを高めることができます。仮想現実には主に下記の4種類があります。

1.    VR(Virtual Reality:仮想現実):現実に存在しない世界や見ることが困難なミクロ・マクロ・危険・遠隔などの異世界を疑似体験。

2.    AR(Augmented Reality:拡張現実):実空間実時間の映像に、コンピュータで作られた画像を重ねることで、現実世界の拡張を体験。
3.    SR(Substitutional Reality:代替現実):現実の世界と過去の映像を混同させて、本来実在しない人物や事象が実時間・実空間に存在しているかのように錯覚させる。
4.    MR(Mixed Reality:複合現実):仮想空間を現実空間に重ね合わせ、現実世界の中の関心領域を増幅・強調させる。

 現在フェーズではゲームや医療機器への搭載拡大で成長開始の段階にあり、近未来フェーズ(5-10年以内)では成長継続、未来フェーズ(10年以上先)でもさらなる成長が期待されています。
 主な技術要素としては、ヘッドマウントディスプレイ・感覚伝送・触覚(力覚)提示・ハプティックスーツ・身体性メディア・インタラクティブアニメーションなどがあり、主な技術・製品・サービスの例としてはOculus Rift(OculusVR)、PlayStation VR・Project Morpheus(ソニー)、GoogleGlass(Google)、HoloLens(Microsoft)、Moverio(セイコーエプソン)、MixedReality(キャノン)などがあります。
 また、この市場における主なプレイヤーにはソニー・キャノン・東芝・パナソニック・シャープ・任天堂などがあり、180市場における主な関連市場としては「175.生体情報デバイス・バイオセンサ」「148.個人識別・生体認証」「39.手術ロボット・手術支援システム」などがあります。
 アスタミューゼでは、「150.仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場の2015年世界市場規模を50億米ドルと推定、2025年世界市場規模を700億米ドルと予想しています。

 

  • 「150. 仮想現実(AR・VR・SR・MR)・3D投影」市場に関するインタンジブルソリューションをご提供します。

 企業の経営戦略が「タンジブル(有形資産)からインタンジブル(無形資産)へ」と移行しつつある中で、どのような人材・技術・組織・ビジョンによって企業価値を創り上げていくかが問われています。そこでアスタミューゼでは、法人様を対象に、データ分析からコンサルティング、人材提供までを一気通貫で行うインタンジブルソリューションをご提供しています。

情報配信サービスのご紹介
 アスタミューゼでは、世界中の特許/論文、科学技術研究費、ベンチャー投資、クラウドファンディング情報などを集め、独自に分析しています。このデータを180の有望成長市場毎に分類し、「注目すべき企業」「注目すべき研究テーマ」「注目すべき製品・サービスアイデア」「プレイヤー毎の競合状況」等の情報を毎月ご提供します。(月額9万円~)
※本プレスリリースのファイル内に、参考資料として「アスタミューゼが定義する180の有望成長市場」一覧を記載しております。

◆データのカスタマイズ・高度な分析も対応しております。
・個別投資案件ごとに弊社独自分類での競合可能性企業名リスト提供(日・米・欧・中)
・個別投資案件ごとに弊社独自分類での注目人材名リスト提供(日・米・欧・中)
・ご指定大学の特許すべての市場展開分析・製品仮説案)
・ご指定大学の個別シーズにおける事業展開アドバイス
・ご指定大学の特許の俯瞰分析によるポートフォリオ戦略の提案

◆全国700大学・研究機関の研究テーマに関する情報以外にも、全世界1200サイトのクラウドファンディング情報をご提供しております。

お問い合わせ・サンプルご請求はこちら:http://www.astamuse.co.jp/contact/corporation/?from=pt160218
 

  • アスタミューゼ株式会社について

 世界中の課題を解決し、未来を創るプラットフォーム『astamuse.com』( http://astamuse.com/ ) を提供すると共に、法人向けサービスとして、自社の課題を解決するためのイノベーションに関わるコンサルティングサービスを展開しています。

・代表者:代表取締役 永井 歩
・設立:2005 年 9 月
・所在地:東京都千代田区大手町二丁目6-2 日本ビル4 階
・URL: http://www.astamuse.co.jp/

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

アスタミューゼ株式会社

107フォロワー

RSS
URL
http://www.astamuse.co.jp/
業種
情報通信
本社所在地
東京都千代田区神田錦町2丁目2-1 KANDA SQURE 11F WeWork
電話番号
03-5148-7181
代表者名
永井 歩
上場
未上場
資本金
9500万円
設立
2005年09月