レンチング、繊維識別テクノロジーにより、防護服に使用されるレンチング™FR繊維のトレーサビリティを確保

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• レンチングの繊維識別テクノロジーにより、防護服に使用したレンチング™FR繊維がすべての生産工程で識別可能に 

• レンチングは難燃性に優れたセルロース繊維の技術革新に取り組んできた45年の経験を生かし、従来のモダール繊維よりもカーボンフットプリントを大幅に抑えてレンチング™FR繊維を生産することに成功

• A+A 2023にて、サーキュラー（循環性）に焦点を当てた業界初の消防士用防護服を発表予定

2023年10月23日、レンチング – 木材由来の原料を使用した特殊繊維の世界的サプライヤーであるレンチング・グループ（本社：オーストリア、最高経営責任者：Stephan Sielaff、以下レンチング社）は、レンチング™FR（難燃性）セルロース繊維用のレンチング繊維識別テクノロジーを活用することにより、防護服に使用する素材の透明性とトレーサビリティに関するニーズの高まりに応えます。すべての生産工程でレンチング™FR繊維の識別を可能とする当システムにより、比類のないトレーサビリティと品質保証を実現し、防護服の信頼性を高めます。また、モダール繊維から作られたレンチング™FRの防護服を責任ある生産工程の新たな基準として確立することにより、二酸化炭素排出量削減に向けた確固たる取り組みを続けています。Climate Partnerの認定を受けたカーボンニュートラルのレンチング™FR繊維は、業界内で高まる持続可能性のニーズにも対応しています。

レンチングのワーキングウェア及び防護服部門担当ディレクター、Oliver Spöcker氏は次の通り述べています。「業界パートナーや消費者からサプライチェーンの透明性を求める声が高まっており、防護服に使用されるレンチング™FR繊維の信頼性を保証する上でも、レンチングの繊維識別テクノロジーのような技術が果たす重要な役割に注目が集まっています。今日の業界では、素材のトレーサビリティとサプライチェーンの透明性が徐々に官民の調達プロセスに不可欠な要件になっていくにつれ、こうしたテクノロジーがこれまで以上に重要になってきています。FRセルロース繊維の製造で45年以上の経験を持つレンチングは、さまざまな繊維製品において優れた防護性と耐久性を発揮する高品質のFRセルロース繊維を提供しています。当社の繊維識別テクノロジーと業界に関する知識によって、防護服に使用される信頼性のある素材が、関連する業界要件に適合した最適な防護性を発揮することを保証することができます」

繊維の識別システムによりサプライチェーンの信頼性を向上

レンチング™FR繊維は、レンチングの木材・パルプポリシーの厳格なガイドラインに従ってオーストリアと中央ヨーロッパの管理された認証林から調達した、再生可能な原料木材を使用して製造されています。業界で最も古く、経験豊富な企業の1社であるレンチングは、セルロース繊維のトレーサビリティを確保し、サプライチェーンの透明性を高めています。レンチングの繊維識別テクノロジーは、すべての生産工程でレンチング™FR繊維を識別するため、品質管理と信頼性を保証することができます。同システムは、レンチングの純正で高品質な繊維が使用されているという安心感をバリューチェーンパートナーに与え、サプライチェーンに対する信頼を高めます。レンチング™FR繊維は、ご要望に応じてFSC認証やPEFC 認証を取得できます。また、米国農務省（USDA）からBioPreferredの認定を受けています。

生産工程で排出される炭素量の削減を優先

レンチング™FR繊維は、再生可能エネルギーを83%以上使用する完全統合型の生産プロセスで製造されており、従来のモダール繊維よりも温室効果ガスの排出量を80%削減しています。[1]ClimatePartnerの認定を受けたカーボンニュートラルのレンチング™ FR繊維[2]は、防護性と快適性を損なうことなくカーボンフットプリントを削減するという目標に意欲的に取り組むバリューチェーンパートナーのためのオプションとしても利用できます。

防護服の水準を高める

EUエコラベル[3]認定を取得したレンチング™FR繊維は、100ヵ国以上の消防署、軍隊、警察、そして石油、ガス、金属の製造業の防護服に使用されています。業界で新たな品質基準を確立したレンチング™FR繊維の防護服は、軽量で通気性に優れ、柔らかく、過酷な暑さでも快適に着用できます。さらに、レンチング™FR繊維は、欧州人造繊維協会（CIRFS）の規定に基づく「本質的に難燃性、耐性に優れた繊維」の定義を満たしています。また、Eco Colorテクノロジーを採用したさまざまな色のレンチング™FR繊維もあります。このテクノロジーは、資源集約的な従来の染色プロセスと比べてエネルギーと水を最大50%節約し、カーボンフットプリントを60%削減します[4]。染色安定性やデザインの柔軟性を特長とするレンチング™FR繊維は、紡績メーカーや生地メーカーによる追加の染色を必要とせず、繰り返し洗浄しても色あせしにくい特性があります。

レンチングは、2023年10月24日から27日までドイツで開かれるA+A 2023 - 国際労働安全衛生展（ブース16/C56）で、業界初となる環境に優しい消防士用防護服を紹介します。サーキュラリティを重視したこの防護服は、すべての層にレンチング™FR繊維が50%以上使用されており、これにはメカニカルリサイクルされた多量のレンチング™FRやその他の高性能繊維が含まれています。 

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[1] 認定の詳細については、テンセル™のウェブサイトを参照してください。詳しくはこちら：www.tencel.com/true-carbon-zero 

[2] カーボンニュートラルは、炭素補償プロジェクト（森林再生プロジェクトなど）に資金を提供するほか、カーボンクレジットを償却して製品のカーボンフットプリントが地球温暖化に与える影響をゼロとして計算する方法により、残りの炭素排出量を測定、削減、相殺することで達成されます。

[3] EUエコラベルは、すべてのEU加盟国、ノルウェー、リヒテンシュタイン、アイスランドで認められています。1992年にEU規則（EEC 880/92規則）によって導入された自主ラベルは、環境に配慮した製品やサービスを購入して汚染を削減したいと考える消費者にとっての判断基準として徐々に広まっています。

[4] エネルギーと水の節約とカーボンフットプリントの削減について詳しくは、レンチングの防護服に関するパンフレットをご覧ください。詳しくは：  https://lenz-assets.sgp1.digitaloceanspaces.com/images/assets/lenzingIndustrial/downloads/Design_Brochure_LENZING_Protective-Wear_EN_INEX_V1.4_15052020.pdf