アイリス株式会社、AIエンジニアの吉原がGoogle運営のAIコンペプラットフォームKaggleにてGoldメダルを受賞
AI医療機器を開発するアイリス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:沖山翔、以下アイリス)に所属するAIエンジニアの吉原 浩之が、Googleが主催する世界最大のAIコンペプラットフォームKaggleにてGoldメダルを受賞しました。
アイリスでは、AIコンペティションに参加することで得られる知識・経験が社内の技術力向上・事業の発展に繋がるという考えから、AIチームメンバーのKaggleへの参加を積極的に支援しています。医療・航空宇宙・金融・美術などさまざまな分野の課題が投稿されるKaggleにおいて、今回吉原が参加したG2Net Detecting Continuous Gravitational Wavesは、重力波検出器の波形データから、中性子星由来の微弱な重力波を見つけ出すというコンペティションです。AI技術は汎用性、応用性が非常に高いのが特徴です。アイリスは、本コンペを通して、世界の天文学の発展に貢献するだけでなく、吉原が身につけた技術を、主軸事業である咽頭画像を中心とした画像解析AIにも活用し、医療の発展に貢献してまいります。
吉原はG2Net Detecting Continuous Gravitational Wavesに参加した全936チーム中3位と好成績を収めGoldメダルを受賞しました。
また、吉原はこれまでに単独でのGoldメダル及びチーム参加で3つのGoldメダルを獲得しており、今回のGoldメダルの獲得により、Kaggle Grandmaster の称号認定まであとGoldメダル1つに迫ることになりました。
アイリスでは、AIエンジニア有安がGoldメダル4枚及び単独でのGoldメダルも既に獲得しているため、2人のエンジニアが世界に約300人しかいない(※1)Kaggle Grandmaster間近となっております。
なお、1月16日現在のランキングでは、吉原は全Kaggle参加者約18万人中160位(※2)、有安は133位(※3)と、上位0.09%に入る高い技術力を持っております。
アイリスは今後もKaggle参加支援を続け、力のあるAIエンジニアが技術研鑽し事業に還元できる仕組みと組織体制を整えて参ります。
吉原 浩之のコメント
今回のコンペは機械学習や深層学習の知識のみならず、データ生成から古典的な信号処理手法に至るまでの幅広い知識が問われるものでした。コンペを通して今まで使用したことがなかった手法に関する知識も多く吸収することができました。コンペ終了後に公開される他チームの解法から学ぶことも多く、これらの知見を今後の研究開発に結びつけたいと考えています。
CTO福田 敦史のコメント
機械学習のハイパーパラメータには、数兆を超えるパターンが存在し、各タスク毎に最適な値を決めるためには、豊富な経験に基づく直感に頼らざるを得ません。
この直感力を養うためには、一流のライバルがいる競争環境のなかで、とにかく戦い続け、闘う中で仮説と検証のサイクルを高速に回し続けるしかなく、Kaggleはこうした機械学習に対する直感力を獲得するために、最も適した環境だと考えています。
弊社アイリスは、こうした思想のもと、全AIエンジニアにKaggleに参加することを推奨しており、実際に私たちのプロダクトのAIのコアにも、Kaggleに参加することで得られた知見が多数組み込まれています。
今回、吉原が金メダルを獲得することができ、更に、有安、吉原はKaggle Grandmasterの称号を得るための最難関と言われる、単独での金メダル獲得を既に突破できているため、有安、吉原ともにKaggle Grandmasterへの昇格があと一歩まで迫りました。
私たちのような設立間もないスタートアップ企業において、Kaggle Grandmasterに王手の掛かったAIエンジニアが2名いることは希有なことと考えており、これは弊社アイリスのAI開発力の強さを表す指標とも考えているため、引き続き、Kaggleへの参戦を応援し、AI開発にとって最も大切な直感力を極限まで磨き上げ、今後のAI医療機器の開発に活かしていきたいと考えています。
Kaggleについて
Kaggle(カグル)とは、Google社が運営し世界各国のデータサイエンティストが登録・参加する最大規模のデータサイエンティストコミュニティ・機械学習コンペティションプラットフォームです。Kaggle上にはNASA(アメリカ航空宇宙局)やCERN(欧州原子核研究機構)、マイクロソフトなどの世界的企業・政府機関から投げかけられるデータ・課題が集まり、世界中のデータサイエンティストが競い合いながら解析に挑み英知を共有しています。医療分野では製薬大手のメルク社が創薬コンペティションを開催するなど盛んに活用されており、分野全体に技術革新をもたらしています。
https://www.kaggle.com/
アイリス株式会社について
アイリスは、「みんなで共創できる、ひらかれた医療をつくる。」をミッションに掲げ、深層学習(人工知能)の技術を活用し、医師のもつ匠の技をデジタル化するAI医療機器を開発しています。現役医師でもある創業者沖山翔(東京大学医学部卒、アイリス代表取締役)をはじめ5名の医師を含む8名の医療従事者、厚生労働省・経済産業省出身者、AI医療領域に特化したデータサイエンティスト、大手医療機器メーカー出身者など多数のプロフェッショナルが揃い、医療現場、技術(ハードウェア・ソフトウェア・AI)、法規制を深く理解したうえでAI医療機器をスピーディに開発する体制を構築しています。ファーストプロダクトnodocaは、2022年12月より販売を開始しました。2019年には経済産業省推進の「J-Startup」に選出され、2022年にはForbes Japanより「世界&日本のインパクト企業100」に、東洋経済より「すごいベンチャー100」に選ばれるなど高い評価を受けており、2022年までに総額約40億円の資金を調達し、これまでの開発を進めてきています。
▼2022年に有安がAIコンペ祭典Kaggle Days World Championshipで優勝した際のプレスリリースはこちらをご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000022.000035813.html
▼nodoca製品サイト
https://nodoca.aillis.jp/
会社概要
会社名:アイリス株式会社(Aillis, Inc.)
事業内容:医療機器の研究開発・製造、機械学習の技術開発
設立日:2017年11月
代表者:沖山 翔
所在地:東京都千代田区有楽町1丁目10番1号 有楽町ビル 11階
ホームページ:https://aillis.jp
お問い合わせ先
アイリス株式会社 広報 田中・塩田
e-mail:info@aillis.jp
・医療関係者のお問い合わせ先
https://nodoca.aillis.jp/contact
※注釈
(1)https://www.kaggle.com/datasets/kaggle/meta-kaggle?select=Users.csv のデータを元に当社が確認する限りの情報(2023年1月16日現在)
(2) https://www.kaggle.com/analokamus
(3) https://www.kaggle.com/yujiariyasu
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