遊休資産の茶室活用を促進 |「御殿山さくらまつり2023」にて、磯崎新氏が設計の非公開茶室「有時庵」で茶会を開催
株式会社TeaRoom(本社:東京都渋谷区 / 代表取締役:岩本 涼 / 以下 TeaRoom)は、森トラスト株式会社が主催する『御殿山さくらまつり2023』(共催:御殿山Tech×Life協議会)の期間中、2023年4月1日に東京マリオットホテルが所在する御殿山トラストシティの茶室「有時庵(うじあん)」にて、“吸うお茶” を体験できる新感覚の茶会を開催いたしました。
「有時庵」は日本を代表する建築家である磯崎新氏の設計により建てられた一般には非公開の茶室です。これまで TeaRoom は、遊休資産の茶室を活用するプロジェクトとして 東京マリオットホテル と共同で、お茶を通じて新たな体験を届けるイベントとして茶会を開催して参りました。
今回は地域活性の一環として、森トラスト株式会社 及び 御殿山Tech×Life協議会 による『御殿山さくらまつり2023』にて、さくら葉をブレンドした特別な抹茶と東京マリオットホテルのアフタヌーンティーで提供されているお菓子のペアリングをお楽しみいただける茶会を企画いたしました。
また、江戸の茶室でタバコを吸うという文化的背景を引用し、タバコ葉ではなく今回限定でさくら葉をブレンドした茶葉を用いた “吸うお茶” が振舞われました。茶会の新たな形の模索として、京都を拠点に活動するアートコレクティブの「Ochill(オチル)」との協業により実現しました、水タバコの原理を応用し、タバコ葉ではなく [茶葉] を使用したノンニコチンの新たな嗜好品です。
合計12名の参加枠に対し、募集開始から数日で100名以上のご応募が集まり、若い世代からの文化への興味関心も際立ちました。TeaRoom では今後も、茶会へ堅いイメージを持っている若い世代を中心に、新たな形での浸透や機会の提供を模索していきます。
■ 開催概要「御殿山さくら茶会」
4月1日(土) ①13:00 ②14:30 ③16:00(各回約1時間)
事前抽選予約制・¥3,000/名(税込)
亭主:岩本宗涼(裏千家準教授)
WEB:https://www.trustcity-g.com/4177
茶室「有時庵」
「御殿山トラストシティ」の「御殿山庭園」のなかには、風雅な建物がひっそりと佇んでいます。円形の屋根に、四角く空間を切り取る白い壁。実はこの建物、建築家・磯崎新氏設計の伝統と革新を融合した現代の茶室なのです。
有時庵最大の特徴である床の間。鉛板の壁にかけられた掛け軸は大徳寺真珠庵の山田宗敏筆による「有時」。天井には、美濃張りの障子を天窓としています。
鉛とステンレス複合板による真円板の屋根に同心円の土庇と、大理石のようなライムストーンを石垣に積んだ壁面の対比は、円と方形からなる幾何図式を想起させます。
木漏れ日のなかでの野点。都心にいることを忘れさせてくれる緑に囲まれた空間で、抹茶をいただきます。「御殿山庭園」の木立のなかに佇むのは、「有時庵(うじあん)」と名付けられた茶室。日本を代表する建築家である磯崎新氏の設計により、1992年に建てられた作品です。
江戸時代、徳川家光公の命により建てられた品川御殿にて、数多くの茶会が開かれたという御殿山。明治以降は、富豪たちが邸宅を構え、庭園の美しさを競っていました。庭園の池を巡り、季節ごとに表情を変える木立を抜けると現れる茶室を眺めていると、当時の雅びやかな暮らしが現代に蘇るようです。
ステンレスでつくられたにじり口の戸や土間に置かれたベンチ、チタニウムパネルの壁、丸と四角を組み合わせた外観といった斬新なデザインは、まさに現代建築の粋と茶の湯の心の調和を表しています。デザインだけでなく、囲い板に千年屋久杉、炉の横の中柱に丹波椿、床柱に薬師寺古材の檜など、貴重な材料を多用していることでも注目されている建築作品です。
Ochill について
日本らしい well-being を “well-down” と再解釈し、京都を拠点に集団的創造と探究を行うアートコレクティブです。「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」を well-being と定義するなら、私たちは「社会的に欠けていても、精神的に負荷がなく、自然体である自分に満たされていく状態」を【well-down】と再解釈します。肩肘張らずに、素直に、ありのままの自分に堕ちていく姿も、人の在るべきひとつの状態として提唱しています。
これまで「吸うお茶」や「吸わない煙草」などを発表、”嗜好品を通して自己と出逢う” 実験店舗を京都に準備中。
web :https://ochill.jp/
株式会社TeaRoomについて
2018年の創業より静岡県本山地域に日本茶工場を承継。サステイナブルな生産体制や茶業界の構造的課題に対して向き合うべく、2020年には農地所有適格法人の株式会社THE CRAFT FARMを設立。サプライチェーンの上流から販売までを一貫して担うことで、循環経済を意識した生産・日本茶の製法をもとにした嗜好品の開発及び販売・茶の湯関連の事業プロデュースなど、東京を中心に新しいお茶の需要創造を展開している。
1997年生まれの代表 岩本は、幼少期より裏千家で茶道経験を積み、21歳で株式会社TeaRoomを創業。裏千家より茶名を拝命し、岩本宗涼として "茶の湯の思想 × 日本茶産業"に対する独自の視点で活動。「UC Davis Global Tea Initiative」最年少登壇や、グローバルビジネス誌「フォーブス ジャパン」が世界に影響を与える30歳未満の30人を選出する「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」に選出、ダボス会議グローバルシェイパーズのメンバーなどの実績を持つ。
代表取締役:岩本涼
所在地:東京都渋谷区千駄ヶ谷三丁目38番14号 STANTION kitasando 5F
創業:2018年
事業:日本茶の生産/販売/事業プロデュース、茶の湯関連文化事業
コーポレートサイト:http://tearoom.co.jp
Instagram:https://www.instagram.com/tearoom_japan/
Twitter:https://twitter.com/TeaRoom_Japan
写真:田野 英知
■ 本件に関するお問い合わせ先
株式会社TeaRoom:高木
E-mail:info@tearoom.co.jp
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