Dropbox、AlphaThetaとの協業によるDJアプリケーション「rekordbox」の利用事例を公開
〜TREKKIE TRAX主宰アーティスト、SeimeiとCarpainterが使用感を語る〜
Dropbox,Inc.(NASDAQ:DBX)の日本法人であるDropbox Japan 株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:梅田成二)は本日、AlphaTheta株式会社が展開しているDJアプリケーション「rekordbox for Mac/Windows」の利用事例を公開しました。この事例では、TREKKIE TRAX主宰アーティストであるSeimei氏およびCarpainter氏による利用方法を紹介します。

「rekordbox」は、楽曲の解析・設定、DJパフォーマンス、履歴を活用した次のプレイの準備など、DJに必要なプロセスを一括で行えるアプリケーションです。膨大な楽曲を手元に持ち運べるようになった現代のDJには、その中から瞬時に最適な曲を選び、演奏するスキルが求められます。2009年に登場したrekordboxは、“ファイルミュージック時代”における新たなDJスタイルを支える、サブスクリプション型のツールです。
そのサブスクリプションプランの一つである「Professionalプラン」には、Dropboxとの協業により、5TBのクラウドストレージが付帯しています。完成済みの楽曲はもちろん、制作中の楽曲や編集中のミュージックビデオ(MV)やSNS用動画素材、ライブで撮影した写真など、多様なファイルの保存が可能です。さらに、Professionalプランのユーザーは以下のツールも利用できます:
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Dropbox Transfer:大容量ファイル転送ツール
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Dropbox Sign:契約書や覚書の電子署名機能
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Dropbox Replay:音源や映像制作における共同作業をサポート
これらの機能により、rekordboxは単なるDJアプリを超え、音楽制作・パフォーマンス・共有までを一気通貫で支える“総合プラットフォーム”へと進化しています。

Dropbox Replayは、動画や音源等、大容量ファイルを介して共同作業する際に使えるプロジェクト管理ツールです。大容量のメディアファイルを日常的に扱うチームにとって、さまざまな場所にいる人たちからのフィードバックや承認を整理して管理する作業は特に時間がかかるものです。Dropbox Replayは、音源、動画、画像の確認と承認をワンストップで迅速に行うことを可能にします。特許取得済みの「ライブレビュー機能」は、複数人が同時に動画や音声を再生し、マーカーやコメントをリアルタイムで確認できます。また、特定のフレームや時間範囲にコメントを残したり、ファイルの全バージョンを一箇所で整理したりすることことができます。Dropbox Replayは、動画、画像、オーディオ、PSD、PDFのファイルに対応しています。
2012年に発足した日本のダンスミュージックレーベルTREKKIE TRAXの主宰アーティストであるSeimei氏とCarpainter氏は、長年にわたりrekordboxを活用してきました。今回は、この2人によるrekordbox およびDropboxの使用事例を紹介します。

rekordbox、DJの可能性を広げるツール
2018年頃からrekordboxを使用しているSeimei氏とCarpainter氏。今では「rekordboxなしでは困る」と語るほど、その機能を活用しています。rekordboxの魅力は、便利で柔軟な機能だけでなく、思いもよらない曲の組み合わせを発見できる点にあるといいます。これによりセットリストの幅が広がり、オーディエンスの反応も向上したと語ります。
SYNC機能で効率化と集中力の向上
当初、レコードでDJを始めた経験から、Seimei氏は、テンポを自身で合わせるスキルもDJには重要だと思っていました。そのような中でCarpainter氏とDJしている時の出来事が転換点になりました。Carpainter氏がrekordboxのSYNC機能を実際に活用している様子を見て、その効果を実感したのです。
「単純にすごく便利だと思いました。テンポを考えていた時間で、選曲など他のことに集中できるのがすごいと思いました。そして、rekordboxの使い方をいろいろ教えてもらいました。今はもうrekordboxがないと困りますね」
プレイリスト機能で頭の中を整理・可視化
キャリアが進むにつれ、知っている曲やジャンルが増えたことで、感覚だけでDJをすることに限界を感じたとSeimei氏は振り返ります。そのため、事前準備の重要性を認識し、rekordboxのプレイリスト機能を活用して事前に楽曲を整理しています。
一方、Carpainter氏も同様にプレイリスト機能の恩恵を受けています。rekordboxを使う前は、USBのフォルダーを使い分けることによってプレイリストを管理していました。しかし、同じ曲を別のイベントで使いたい時には、同じデータを別々のフォルダに入れる必要があり、容量が圧迫される問題に悩まされていたといいます。
「rekordboxは、違うプレイリストに同じ曲を入れても、呼び出しているデータは1つのため、容量が圧迫されないのが大きな利点です。そのため、イベントに合いそうな200曲程度のプレイリストを作成して、その中から流れが良さそうな数曲でプレイリストを作り、さらにジャンルごとに細分化したプレイリストを作成しています。このようにリストを複数作れるのは嬉しいです」
モバイル連携の利便性については、Carpainter氏が高く評価しています。スマートフォンでもプレイリストの作成ができ、その情報がパソコンでも同期されるので、どんな環境でも作業ができます。「移動中にスマートフォンのアプリでミックステストして、プレイリストを作れるのも嬉しいです。ミックステストする時に、曲をダウンロードするのですが、スマートフォンの容量を圧迫してしまうため、曲のデータ自体が不要となったら、タグ情報だけ残して楽曲データのみをスマートフォンから削除できます。また楽曲データが必要になればダウンロードする。この行き来がワンタッチでできてとても楽ですね」
検索機能とタグ付けで効率的な楽曲管理
膨大な楽曲を管理する中で、Seimei氏はrekordboxの検索機能を活用しています。「レイブ」「ボーカル」などの雰囲気を表すタグを楽曲に付けることで、2万曲以上のライブラリからアーティスト名だけではなく、ジャンルや雰囲気で瞬時に検索できる点を評価しています。
キー解析機能で新たな発見
rekordboxの高精度なキー解析機能により、思いもよらないジャンルの組み合わせを発見できるとSeimei氏はいいます。
「このジャンルとジャンルは合わせられるという”想像”はできますが、ジャンルが違う曲でもキーがあっているため合わせられるというのもrekordboxでわかります。まるで科学者が異なる材料を調合して(実験して)いるようです。キーをより意識するようになってから、DJ中のオーディエンスの反応がより良くなった感覚があります」
音楽制作とコラボレーションを支えるツール、Dropbox
音楽制作やライブ活動などで膨大なデータを扱うアーティストにとって、クラウドストレージは今や欠かせないツールです。rekordbox Professionalプランに付帯している5TBのDropboxを使用しているSeimei氏とCarpainter氏は、Dropboxの有するクラウドストレージ以外の機能を最大限に活用しています。
2人が特に評価するのは、Dropboxが単なるデータ保存場所ではなく、音楽制作全体を支える総合的なプラットフォームとして機能している点です。楽曲データの保存やバックアップはもちろん、メンバー間や海外アーティストとのファイル共有、フィードバックのやり取り、プロジェクト管理まで、音楽制作のあらゆる工程で活用することで、制作活動の効率化に成功しました。なかでも、Dropbox Replayを高く評価しており、Replayを利用したコラボレーションの結果できたセットリストの完成度の高さを語りました。
クラウドストレージとしてのDropbox:安心感と効率性
Dropboxを使う中で、2人からまず挙がった利点は、データがバックアップされることの安心感でした。
「設定さえすれば、rekordboxに入れた曲がクラウドにバックアップが取れるのは一番大きかったです。プレイリストの状態も保存できるので、パソコンを失ったとしても、同じ機材で揃えれば同じものが出来上がる安心感は、本当に嬉しいです」とCarpainter氏は語ります。
Dropbox Replay:フィードバックの効率化とクリエイティブなコラボレーション
Dropbox Replayは、Seimei氏とCarpainter氏が評価するツールの一つです。実際に使ってみて、「Dropbox Replayにあったら嬉しい」と想像した機能がすでに実装されており、使い勝手が段違いだったと評価します。
Seimei氏は、複数人で長時間のDJセットを行う際、準備のためにDropbox Replayを活用しました。「今までは、オンラインミーティングの画面共有でrekordboxを開いて、このタイミングではこういうミックスをしたいと説明しながら共有することが多かったです。Dropbox Replayを使ったことによって、セットリストを共有して細かいフィードバックを一度に集めることができました。『この曲はここで使った方が良い』『このミックスは最初の盛り上げに適している』など、何分何秒といった具体的なタイミングでコメントをもらえました。オンラインミーティングのようにメンバーの時間を奪うことなく、それぞれのタイミングでコメントができるのもよかったです。Dropbox Replayでフィードバックをもらったセットは、良い出来になったと思っています」
一方、Carpainter氏は楽曲制作の際にDropbox Replayを活用しました。「今までは、クラウドにデータをアップロードして、そのリンクをメッセージアプリで送っていました。そして、秒数とフィードバックを書いてメッセージアプリでやり取りしていました。また、フィードバックを受けた人も、音源に飛んで確認する必要がありました。再生する環境で、その秒数がずれることもあります。Dropbox Replayでは、1つの画面上で作業できるのがよかったです。何分何秒とワンクリックで指定してコメントを打てたり、幅を持たせて範囲指定でコメントできるのも便利でした。参考リンクも貼れる。コメントに対しても返信ができるし、コメントも後から編集ができる。また、共有したファイルが送付相手に閲覧されたのも表示されるため、相手がチェックしたのがわかり安心感もあります。フィードバックが簡単にできるようになったため、今まで諦めていたこともフィードバックするようになりました」
海外アーティストとのコラボレーション:Dropboxが選ばれる理由
二人によると、「海外のレーベルやアーティストとのやり取りにおいても、Dropboxはよく使われている」とのことでした。その要因として、楽曲データをダウンロードすることなくストリーミングで確認できる点、ストリーミングのレスポンスの速さや、波形が表示される便利な機能などだと指摘します。二人とも波形表示は活用しており、時間がないときでもピンポイントで必要な箇所を確認できるため、効率的な作業が可能になります。
rekordbox for Mac/Windowsの詳細やプラン内容はこちらを参照ください。
以上
※商品の仕様は予告なく変更になる場合があります。ご了承ください。
※rekordbox(TM)は、AlphaTheta株式会社の商標または登録商標です。
※その他記載されている商品名、技術名および会社名やロゴなどは、各社の登録商標または商標です。
TREKKIE TRAXについて
TREKKIE TRAXは2012年に発足した日本のダンスミュージックレーベルである。<日本の音楽を世界に>というスローガンのもと、これまでのテンプレートに囚われない様々なダンスミュージックを全国各地で活動しているトラックメーカーとともに楽曲リリースを行っている。レーベル発足より約13年間でリリースされた、180枚を超えるシングル & アルバム、合計約1000曲という膨大な楽曲たちは、日本だけでなく世界中から賞賛を受けている。https://www.trekkie-trax.com/
Seimei ダンスミュージックレーベル『TREKKIE TRAX』主宰の一人。国内外のクラブや、Fuji Rock Festival、ULTRA JAPAN等フェスに出演。2024年には「Tokyo Funky Breaks EP」がDJ MagとMixmagによりプレミアリリースされるなど、レーベル運営の傍ら、トラックメーカーとしても活動中。
Carpainter 横浜在住Taimei Kawaiのソロプロジェクト。テクノ・ベースミュージック制作。「三浦大知 – EXCITE」作曲・編曲でオリコン1位・日本レコード大賞獲得。Porter Robinson、m-flo、tofubeats等メジャーアーティストやモンスターハンター、ストリートファイター等に楽曲提供。
AlphaTheta株式会社について
AlphaThetaは「One Through Music - 音楽で人をつなぐ」というミッションを掲げ、革新的な技術と高品質の音響機器やソフトウェア製品、サービスを通じて、音楽で社会とのつながりを育み、豊かな体験と価値のある貢献を世界中に提供することを目指しています。AlphaThetaの中核をなすDJ事業は、1994年にパイオニア株式会社の一部門としてスタートし、世界中の音楽やDJ文化の形成と発展に中心的な役割を果たしてきました。2015年にPioneer DJ株式会社として独立し、2020年には、音楽に携わる者としての誇りと、これから新たな分野においても成長を目指していくという想いを持って、社名を「AlphaTheta(アルファシータ)株式会社」に変更しました。そして2024年、これまで培ってきた信頼とイノベーションを継承し、将来に向けてより一層発展していくべく「AlphaTheta」から新製品を発売。親しみやすさや遊び心のみならず、「AlphaTheta」ならではの新しい価値観、新しい表現を追求しています。AlphaThetaは、「Pioneer DJ」「rekordbox」「KUVO」「TORAIZ」「Pioneer PRO AUDIO」、そして「AlphaTheta」を通じて革新的な製品とサービスを提供し、お客様の多様なニーズに応え続け、常に進化することで、これからも社会に必要とされる存在であり続けたいと考えています。
※AlphaThetaは、ノーリツ鋼機(東京証券取引所コード:7744)グループの一員です。
※Pioneer DJはパイオニア株式会社の商標であり、ライセンスに基づき使用されています。
Dropbox Japanについて
Dropboxは、プライベートと仕事、それぞれのコンテンツをわかりやすく整理し、生産性を維持できる場所を提供します。Dropboxの製品は、よりスマートな働き方を実現するために開発され、現在180か国以上で7億人を超える方々に愛用されています。本社は米国カリフォルニア州サンフランシスコです。Dropboxの使命と製品については、 dropbox.com をご覧ください。
Dropbox Japanは、Dropboxの日本法人です。詳細は、 https://www.dropbox.com/ja/business または https://navi.dropbox.jp/ をご覧ください。
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