10代のためのクリエーションの学び舎「GAKU」、チェルフィッチュ主宰・岡田利規氏を総合ディレクターに迎え、演劇プログラムの第二期を開講。
全16回の授業を通し、『三月の5日間』(チェルフィッチュ)を原作とし、受講生が新たな物語の戯曲を書き、演出し、演じ、発表。
10 代のための新たなクリエーションの学び舎「GAKU」(2020年9⽉開校)は、昨年度に続き演劇プログラム「新しい演劇のつくり方」を開講します。総合ディレクターに岡田利規氏(演劇作家・小説家・チェルフィッチュ主宰)、講師に笠木泉氏(俳優・劇作家・スヌーヌー主宰)と山田由梨氏(作家・演出家・俳優・贅沢貧乏主宰)、総合ファシリテーターとして徳永京子氏(演劇ジャーナリスト)をお迎えし、10代による演劇作品をつくりあげていきます。
プログラムへの参加は、GAKU公式HPにて申し込み受付中(申し込み期間:10月21日(金)より11月30日(水)までを予定)。受講料は無料。演劇未経験の方も歓迎です。10代と共につくりあげる新たな演劇作品とそのプロセスにどうぞご注目ください。
ステイトメント________
このクラスは、このクラスに集まったみなさんが新しい演劇をつくり出す、そのためのクラスです。みなさんは新しい演劇を、新しさを意識することなしにつくり出すでしょう。なぜなら、みなさんが新しいからです。このクラスは、新しい演劇をつくるためのクラスですから、演劇はこうやってつくるものなんだよということを教える、みたいなクラスにはならないでしょう。カタチになっていないものをカタチにする、そのひとつの方法である演劇にどのような可能性があるかというのを目の当たりにする経験は、きっとたくさんしてもらえるでしょう。
岡田利規(演劇作家/小説家/チェルフィッチュ主宰)
新しい演劇のつくり方2022 対象:中高生(未経験者歓迎) 定員:15名程度(先着順) 受講料:無料 *受講確定者は教材として書籍(2,200円/税込)を購入いただく予定です。 日程:2022年12月~2023年7月/原則隔週日曜(全16回) 2022年12月11日(日)13:00~16:00 第1回 イントロダクション 2023年1月8日(日)13:00~16:00 第2回 戯曲を書く① 2023年1月22日(日)13:00~16:00 第3回 戯曲を書く② 2023年2月5日(日)13:00~16:00 第4回 戯曲を書く③ 2023年2月19日(日)13:00~16:00 第5回 戯曲を書く④ 2023年3月5日(日)13:00~16:00 第6回 戯曲を書く⑤ 2023年3月19日(日)13:00~16:00 第7回 戯曲を書く⑥ 2023年4月2日(日)13:00~16:00 第8回 戯曲を書く⑦ 2023年4月16日(日)13:00~16:00 第9回 演じる・演出する① 2023年4月30日(日)13:00~16:00 第10回 演じる・演出する② 2023年5月14日(日)13:00~16:00 第11回 演じる・演出する③ 2023年5月28日(日)13:00~16:00 第12回 演じる・演出する④ 2023年6月11日(日)13:00~16:00 第13回 演じる・演出する⑤ 2023年6月25日(日)13:00~16:00 第14回 演じる・演出する⑥ 2023年7月9日(日)13:00~16:00 第15回 演じる・演出する⑦ 2023年7月23日(日)13:00~16:00 第16回 上演 応募申込期間:10月21日〜11月30日(予定) 授業詳細ページ:https://gaku.school/class/atarashii-tsukurikata2022/ |
総合ディレクター_______
©宇壽山貴久子
岡田利規
1973年横浜生まれ、熊本在住。演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰。2005年『三月の5日間』で第49回岸田國士戯曲賞を受賞。主宰する演劇カンパニー・チェルフィッチュでは2007年に同作で海外進出を果たして以降、世界90都市以上で上演。2017年には90年代生まれのキャストと共に”再創造”した『三月の5日間』リクリエーションを上演。ダンサー、ミュージシャン、美術家、ラッパーなど、様々な分野のアーティストとの協働を積極的に行い、現在は作曲家 藤倉大とのコラボレーションによりチェルフィッチュにて新作音楽劇を制作中(2023年ウィーン芸術週間にて初演予定)。近年では欧州の公立劇場のレパートリー作品や歌劇『夕鶴』(2021年)で初めてオペラの演出を手がけるなど、活動の幅をさらに広げている。
https://chelfitsch.net/
講師
写真:明田川志保
笠木泉
俳優・劇作家・スヌーヌー主宰。1976年生まれ。福島県いわき市で生まれ、その後は宮城県仙台市、千葉県柏市、東京都北区と転居を繰り返す。日本女子大学在学中、俳優として宮沢章夫主宰の遊園地再生事業団に参加。以後、ペンギンプルペイルパイルズ、劇団、本谷有希子、劇団はえぎわ、岡田利規作品、ミクニヤナイハラプロジェクト等の舞台や映像作品に多数出演。自身で作・演出も手掛ける。2018年ぐらいから、自らが戯曲を書き演出する場所として「スヌーヌー」をスタート。「スヌーヌー」とはアラビア語でツバメの意。2021年に上演した「モスクワの海」が第66回岸田國士戯曲賞の最終候補にノミネートされる。
©️HIRAOKA SHOKO
山田由梨
1992年東京生まれ。作家・演出家・俳優。立教大学在学中に「贅沢貧乏」を旗揚げ。俳優として映画・ドラマ・CMへ出演するほか、小説・ドラマ脚本の執筆も手がける。『フィクション・シティー』(17年)、『ミクスチュア』(19年)で岸田國士戯曲賞最終候補にノミネート。2020・2021年度セゾン文化財団セゾンフェローI。
プログラム
この授業では、『三月の5日間』(チェルフィッチュ)を原作とし、生徒の皆さんが新たな物語の戯曲を書き、演出し、演じ、発表していきます。1年を通じて、岡田氏を含む3名の講師が並走し、10代による演劇作品をつくりあげていきます。
ガイダンス
2022年12月11日 13:00-16:00
担当講師:岡田利規
これから取り組む「演劇」表現について、また原作となる『三月の5日間』について、岡田氏による講義を行います。
前期:戯曲を書く
2023年1月〜4月/隔週日曜/13:00-16:00
担当講師:笠木泉
『三月の5日間』を読んだ/観たのちのディスカッションを皮切りに、対話を重ねながら戯曲(脚本)を書き上げていきます。
もしかしたら「戯曲の書き方」というものがどこかに存在するのかもしれませんが、この授業ではそういったものはほっぽりなげて、全員で「新しい戯曲」を創作していきたいと思っています。どうやって? そこを探すところから始まるでしょう。ちょっと時間がかかる作業になるかもしれませんが、それもいいように思います。共に「新しい戯曲」を発見する、その幸福な瞬間を求めて。どうぞよろしくお願いします。
笠木泉(俳優・劇作家・スヌーヌー主宰)
後期:演じる・演出する
2023年4月〜7月/隔週日曜/13:00-16:00
担当講師:山田由梨
完成した戯曲を紐解きながら、実際に演じたり、演出をつけていきます。
このクラスでは、みなさんが「戯曲を書く」クラスで書いたテキストを用いて、演じる・演出することについて考え、実践していきます。時にはみなさんが俳優となり、台詞を声に出し、体をつかって表現をします。演出家となって、どのように観客にこの言葉を届けるのがいいのだろうと、考える時もあるでしょう。最後には、文字として書かれた戯曲を、みなさんの声と体でもって、ひとつの演劇作品として上演することになります。どんな作品が立ち上がるのか、今からとても楽しみです。演劇のことを知らなくても、経験がなくても何も問題ありません。なにせ、まだカタチのない、誰もしらない(わたしも知らない)「あたらしい」演劇を、作ろうとしているのだから。たくさん言葉を尽くしながら、たくさんの想像力を働かせながら、一緒に作品を作ってみましょう。
山田由梨(作家・演出家・俳優・贅沢貧乏主宰)
上演
2023年7月23日 13:00-16:00
新たに生まれた演劇作品を上演します。
担当講師:岡田利規、笠木泉、山田由梨
『三月の5日間』とは
2003年、アメリカ軍がイラク空爆を開始した3月21日(アメリカでは20日)。この日を間に挟んだ5日間における、数組の若者たちの行動を語る作品です。2004年に初演され、2017年には90年代生まれの新キャストとともに”再創造”した『三月の5日間』リクリエーションが上演されました。詳細はチェルフィッチュ公式サイトをご覧ください。受講生には受講確定後、『三月の5日間』リクリエーションの動画視聴URLをお送りしますので、受講前にご覧ください。
『三月の5日間』リクリエーションの詳細はこちら
https://chelfitsch.net/works/Five-Days-in-March-Re-creation/
総合ファシリテーター・プランニング
©宮川舞子
徳永京子
演劇ジャーナリスト。東京芸術劇場企画運営委員。せんがわ劇場演劇事業外部アドバイザー。読売演劇大賞選考委員。ローソンチケットのサイト『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。朝日新聞首都圏版に劇評執筆。著書に『我らに光を──さいたまゴールド・シアター 蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちからと共著)、『「演劇の街」をつくった男──本多一夫と下北沢』。
第一期の様子
山本卓卓氏(劇作家・演出家・「範宙遊泳」代表)による第一期の様子はこちら。
https://gaku.school/report_genre/atarashii-tsukurikata/
GAKUについて
名称:GAKU(ガク)
場所:渋谷 PARCO 9 階(東京都渋谷区宇田川町 15-1)
運営:LOGS inc.(ログズ株式会社 東京都中央区東日本橋2-26-8 MKKビル8F)
公式HP:https://gaku.school
問合せ先:info@gaku.school
10代のためのクリエーションの学び舎「GAKU」 世界的なクリエイターを多く輩出するファッションデザインスクール「ここのがっこう」代表の山縣良和をディレクターに迎え、10代のためのクリエイティブ教育の場として、音楽、建築、食、ファッション、デザイン、アートなど多種多様なクラスを展開いたします。講師となるのは、国内外で活躍する“本物” のクリエイター達。未知なる存在と共に試行錯誤することにより、 自己の感性と思考に向き合い、豊かな精神を育むことを目指します。毎週水曜日にオンライン番組「ガクジン」配信中。 https://gaku.school/gakuzine |
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、下記担当者までご連絡ください。
杉田聖司(スギタセイジ)
sugita@gaku.school
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