11/20 校則見直しに取り組む全国の中高生や教師が「わたしたちのルールメイキング」について語るオンラインイベント開催

教育哲学者 苫野 一徳氏、経済産業省 浅野大介氏ら、校則見直しに携わる先生・生徒らが登壇

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美、以下 カタリバ)は、11月20日(土)、校則見直しに関心のある教育関係者・一般生活者の方を対象に、全国の学校における校則見直しのリアルと、日本社会における「ルールメイキング」についてに考えるオンラインイベントを開催します。登壇者には、校則見直しに携わる先生・生徒らのほか、業界の第一人者である熊本大学准教授 苫野 一徳氏、経済産業省「未来の教室」浅野 大介氏、株式会社NEWYOUTH 若新 雄純氏らを迎えます。今回、本イベントを報道関係者に公開することになりましたのでお知らせします。


■対立から対話へ。全国に広がる生徒主体の「校則見直し」の動き

2017年、生まれつき茶色い頭髪を黒髪に染めることを強要されたとして、生徒が訴訟を起こした事件をきっかけに、「ブラック校則」という言葉とともに、子どもにとって理不尽とも捉えられる校則・ルールが存在していることに目が向けられるようになりました。今年6月には文部科学省から全国の教育委員会へ向けて、積極的に校則を見直すよう促す文書が示され、メディアからの報道も増える中、日本全国で「校則見直し」というキーワードへの関心が高まってきています

カタリバは2019年から、経済産業省「未来の教室」の実証事業として、生徒主体の校則見直し「みんなのルールメイキングプロジェクト」に取り組み、プロジェクトに賛同する学校とともに、生徒たちの校則見直しのサポートを行ってきました。この取り組みでは、「ブラック校則」と言って校則を非難したり、生徒VS学校という対立構造を生み出すのではなく、既存の校則やルールに対して生徒が主体となり、先生・保護者など関係者との対話を重ね、納得解を作ることを通して、課題発見・合意形成・意思決定をする力を高めていくことを目指しています。

大阪夕陽丘学園高校における活動の様子大阪夕陽丘学園高校における活動の様子


さまざまな関係者と議論を重ねてルールを形成・見直していく”ルールメイキング”の力は、学校での校則見直しに限らず、広く日本社会で必要な新たなスキルとしても、注目され始めています。(今年4月に示された経済産業省「市場形成力指標Ver1.0」より)


■少数派の意見にも耳を傾け「生徒が主役の学校づくり」を推進する学校も

2019年度は2校から始まったこの取り組みも、今年度は全国の学校や自治体に広がりを見せ、10校以上との連携がスタートしました。今年度の取り組みが始まって約半年、校則見直しに参加するメンバーの目線合わせや校則への意識に関するアンケートが実施されたり、どの校則に焦点をあてるか、絞り込み作業や、見直しに向けた議論が行われたりなど、それぞれの学校で校則見直しが進められています。

たとえば、実践校のひとつである千葉県立姉崎高等学校は、「生徒が主役の学校づくり」をテーマに、6月にプロジェクトメンバーの顔合わせを行い、全校生徒456名への意識調査アンケート、全校集会でのプロジェクト告知活動、企業や地域へのインタビューなどに取り組んできました。

8月に実施したトークセッションにおける生徒発表資料より8月に実施したトークセッションにおける生徒発表資料より

全校生徒への意識調査アンケートの結果からわかったのは、生徒の中にも「校則を変える必要がない」「関心がない」という層がいること。生徒一人ひとりが"主役"の学校を目指すために、そういった少数派の意見をもつ生徒たちとどのように対話していくか、という目下の課題も見えてきました。プロジェクトメンバーは「学校内だけでなく、地域や企業の方など、さまざまな方々の声を集め、表現や伝え方も工夫しながら、みんなを巻き込んで議論を進めていきたい」と話しています。


■校則見直しに取り組む全国の中高生や教師らが「私たちのルールメイキング」を語るイベントを開催

 

姉崎高校のように今年度校則見直しに取り組んでいる学校の先生・生徒のリアルな声を届けるオンラインイベント「学校の”当たり前”を問い直す 生徒と先生の挑戦」を、このたび、11月20日(土)に開催する運びとなりました。前半にゲストや先生・生徒によるルールメイキングについてのトークセッション、後半に「みんなのルールメイキング宣言」(*1)の発表と、実践に活かすためのワークショップを実施します。前半のトークセッションには、前述の姉崎高校の生徒も登壇する予定です。

日本社会におけるこれからのルールメイキングについて、様々な分野の方々と一緒に学び合いができる場になればと思います。多くの方のご参加をお待ちしています。

(*1)「みんなのルールメイキング宣言」とは
ルールメイキングにおいて大切にしたいポイントをまとめた指針です。校則見直しに携わる生徒や先生、一般公募で集まった中高生有志メンバー、さまざまな専門分野の有識者らとともに約半年にわたり検討をつづけ、本イベント同日に全11項目を発表します。


■ イベント概要

学校の”当たり前”を問い直す 生徒と先生の挑戦
〜『この校則はなぜ必要?』身近な"ギモン"を学びに変える対話的ルールメイキングの現在地とこれから〜
  • 日時:2021年11月20日 (土) 13:00〜15:00
  • 参加費 :無料
  • 場所:web会議システム「Zoom」
  • 参加申込み(一般参加者):https://peatix.com/event/3053970/share/  (*Peatixアカウント登録(無料)が必要です)
  • 参加申込み(報道関係者):https://www.katariba.or.jp/report/
  • 申し込み締め切り:2021年11月19日 (金)正午12:00
  • 参加方法:お申込みのあった方へ、参加用ZoomのURLをお知らせします。


■ イベントタイムライン
 
  • 13:00- オープニングトーク「なぜ今、ルールメイキングなのか?」
  • 13:25- みんなのルールメイキングプロジェクトのこれまで
  • 13:30- ルールメイキング委員会メンバーによる生徒発表&クロストーク
  • 14:10-「みんなのルールメイキング宣言」発表(監修者苫野氏より解説)
  • 14:25-「みんなのルールメイキング宣言」を活用した対話型ワークショップ
  • 15:00-  閉会
※プログラムは変更になる場合がございます


■登壇者(順不同、敬称略)
 

苫野 一徳(みんなのルールメイキング宣言 監修者)
熊本大学教育学部 准教授 哲学者・教育学者。早稲田大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。著書に『どのような教育が「よい」教育か』(講談社)、『勉強するのは何のため?』(日本評論社)、『教育の力』(講談社)、『「自由」はいかに可能か』(NHK出版)、『子どもの頃から哲学者』(大和書房)、『はじめての哲学的思考』(筑摩書房)、共著書に『公教育をイチから考えよう』(日本評論社)、『問い続ける教師』(学事出版)、『学校は、何をするところか』(中村堂)、『みらいの教育』(武久出版)、『愛』(講談社現代新書)などがある。
 

若新 雄純
福井県若狭町出身。慶應義塾大学学院修了、修士(政策・メディア)。「今も思春期」を自称する仕掛け人。大学でコミュニケーションの研究をしながら、さまざまな企業や自治体などと一緒に社会実験的なプロジェクトを多数企画。全国のニートを集めた株式会社の発足や、女子高生がまちづくりを楽しむ「鯖江市役所JK課」(市が総務大臣賞を受賞)などをプロデュースし、新しい働き方や暮らし方、学び方、まちやコミュニティのあり方を模索・提案している。テレビ朝日「ワイド!スクランブル」TBS「Nスタ」など多数の情報番組にコメンテーターとして出演中。
 

浅野 大介
経済産業省 商務・サービスグループ サービス政策課長(兼)教育産業室長
01年入省。2016年7月よりサービス政策と産業保安政策の部局再編を担当し、その際に商務・サービスグループ内に「教育産業室」の新設を企画。その後、大臣官房政策審議室企画官として教育産業室長を兼務し、「未来の教室」プロジェクトを立ち上げ、2018年7月より現職。「未来の教室」実証事業に従事。

 

古瀬 正也
ワークショップデザイナー。ファシリテーター。駒澤大学グローバルメディアスタディーズ学部卒業。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科修了。学部生の頃、対話の手法「ワールド・カフェ」に出合い、対話に関心を持つ。実践と研究を繰り返す中で、対話の場づくりの依頼が増えてきたことをきっかけに2012年に独立。人が集い、出逢い、関わり合う場の設計(ワークショップデザイン)と当日の進行役(ファシリテーター)を行う。これまでに中央省庁や行政、学校、企業、NPOなど様々な分野で、年間60本ほどのペースで500回以上のワークショップや研修を実施。2020年から「対話に生きる」を軸に活動中。
 

今村 久美
慶應義塾大学卒。2001年にNPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供、2020年には、経済的事情を抱える家庭にPCとWi-Fiを無償貸与し学習支援を行う「キッカケプログラム」を開始するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組む。ハタチ基金代表理事。地域・教育魅力化プラットフォーム理事。文部科学省中央教育審議会委員。経済産業省産業構造審議会臨時委員。


■認定特定非営利活動法人カタリバとは

どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立   :2001年11月1日 
代表   :代表理事 今村久美
本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区) 
URL   : https://www.katariba.or.jp/


■お問い合わせ

取材に関する問い合わせ
は下記フォームへご記入ください。
・フォーム:https://www.katariba.or.jp/report/
・担当:認定NPO法人カタリバ 広報 高木佳

イベント内容に関するお問合せは下記担当までご連絡ください。
・担当:認定NPO法人カタリバ ルールメイキングプロジェクト事務局 古野香織
・メールアドレス:rulemaking@katariba.net
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